TPOの意味とシーン別のビジネスマナー【服装・電話】
TPOとはビジネスシーンで必要不可欠な要素
そもそもTPOって何を表しているかご存知ですか?
TPOとは、時間(Time)、場所(Place)、場合(Occasion)の頭文字を取り、時・所・場合に応じて態度や服装を使い分けることを意味する言葉です。何事も「TPOをわきまえる」「TPOに相応しい言動を心掛ける」事が大切にされており、ビジネスシーンでは必要不可欠な要素となっています。
どんな素敵な洋服を着ていても、どんなに気の利いた対応をしていても、TPOを意味を知って行動としてわきまえていなければ無意味です。
TPO=「空気を読む」ではない
TPOの意味を、「ああ、要は空気を読むってことね」と思った人、それは大きな間違いです。
「場の空気」を辞書で引くと、「その場の様子や社会的雰囲が意味です。特に対人関係や社会集団の状況における情緒的関係や力関係、利害関係など言語では明示的に表現されていない関係性の諸要素のこと」とあります。
簡単に言えば、「空気を読む」とは相手を気遣い、その場の雰囲気に見合った対応をするということなのです。
つまり極端に言うと、TPOは一つのイベントに一つ存在するものですが、「空気を読む」という行為は経時的に変化していくことになります。
TPOをわきまえてモラルのある大人に
TPOについて知ってもらった上で、ではTPOをわきまえるためにはどのように考えれば良いのでしょうか。
TPO=時間(Time)、場所(Place)、場合(Occasion)、つまり「いつ、どこで、でのような場面か」をよく理解し、服装や言動を考えることが重要になります。時間は昼間なのか深夜なのか、場所は大人数が集まるテーマパークか、それとも高級なレストランか、場合は混雑しているか、改まった場か。この例だけでもどのような服装すべきか見えてきませんか?一つ一つ考えれば何も難しいことはありません。TPOを理解して、モラルのある大人になりましょう。
TPOをわきまえた行動の具体例3つ
TPOについて、まだ良くわからない人のために、様々な場面でのTPOをわきまえた行動に関する具体例をまとめてみました。よくある場面において3つ具体例を挙げてみましたので、何がOKで、何がNGなのか考えながら見ていきましょう。
具体例①:パーティに招かれた際の服装
社会人になれば、パーティに招かれる機会もあるでしょう。このような場面でのTPOとは、どういったところに注意すればいいのでしょうか。当然ですが、派手すぎる服装はNGです。TPOに合わせて一つずつ考えてみましょう。
時間:季節はいつでしょうか、冬なら軽く羽織るものがあるといいですね。
場所:どのような場所ですか?高級ホテルなどの場合、やはりドレスアップが必要ですよね。
場合:何のパーティ?結婚式の披露宴などでしたら、主役は花婿と花嫁ですので、目立たない控え目な服装を選びます。
具体例②:高級レストランでの服装
働きだすと人付き合いやお祝い等で高級レストランに行く機会もあるでしょう。高級レストランではジーパンやサンダルはNGくらいはわかっていると思いますが、具体的にどのような服装をすればいいのでしょうか。
男性の場合はジャケット必須。高級レストランだと、レストランによってドレスコードがありますので、行く前に確認しておくのが正解ですね。
具体例③:公共の場での携帯電話の使用
言わずと知れたマナーですが、守れていない人が意外と多い場面です。
劇場、レストラン、公共の交通機関などの公の場所で、携帯電話の着信音が鳴ったり、大きな声で会話をするのは居合わせた人にとって大迷惑です。車掌さんが常々言っていますが、「マナーモードに設定の上、通話はご遠慮下さい」。わかっていて実行しないのは、知らないことよりタチが悪いです。
周りに人に対してもそうですが、もしそこに上司や取引先の担当者がいたら?会社の品位を下げることになりかねません。
TPOの意味は時間・場所・場合!ビジネスマナーとしてわきまえる
TPOの意味とシーン別のビジネスマナーについて説明してきました。
これまではあまりTPOを気にしていなかった人も、よく知らなかった人も、それほど難しいものではないと理解してもらえたのではないでしょうか。今後はTPOを意識して、ビジネスマナーを守った行動を心掛けていきましょう。
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