「ご認識の通り」という言葉の使い方と注意点

2016年11月29日敬語

「ご認識の通り」は「分っていると思いますが」の敬語

「ご認識の通り」は、主に顧客や取引先など目上の方に対して用いる言葉として広く活用されています。本来の意味は、相手の考えに対してこちら側も理解していると表現する言葉にあたり、「分かっていると思いますが」の敬語です。基本的には、「ご認識の通り」を素直に用いる使い方で問題ありません。

使用する際に注意したいこと

「ご認識の通り」は、主に会話や文章の冒頭部分に用いる使い方が適切です。「ご認識の通り」を文頭に用いたので、その詳細や内容についての説明を行うと、ダブルチェックできます。ただし、この言葉を冒頭部分に使用する際には、必ず文末など語尾部分にもこれに相当する敬語を入れる使い方をしなければなりません。「ご認識の通り」に対する敬語として適当なものとしては、「~でご理解戴けると幸いです」や「~でよろしくお願い致します」などになります。これらを語尾に活用することで、相手の方に対する礼儀を一定に保てるのです。

使い方によっては無礼とみられる可能性もある

ただし、「ご認識の通り」は、使い方によっては、相手の意見や考えを敬いながら了承する言葉としてではなく、無礼と見なされる危険性もあります。特に、1度の会話の中で何度も繰り返し使ってしまうと、相手の方の考えを逆に馬鹿にしているととられる危険性があるのです。アフターサービスやクレーム受付の際に使用する際には、使い方に注意しましょう。

類語表現も紹介!

「ご認識の通り」自体は、ビジネスシーンでも広く活用する言葉のひとつです。会話の中に何度も登場してしまう使い方をすると失礼に当たるため、注意が必要です。「ご認識の通り」を使用したい場面にもかかわらず、既に前段階で使用してしまっている場合には、似通った意味を持つ言葉を併用すると良いでしょう。「ご認識の通り」と同様の意味を持つ敬語としては、「ご存知の通り」やご「理解戴いている通り」などがこれに該当します。

「おっしゃる通り」も使える言葉のひとつ

「ご認識の通り」は、上記の他に「おっしゃる通り」などと併用しても使えます。相手の考えに相当する認識とは違い、相手の発言を意味する「おっしゃる」に該当する言葉です。若干の違いはありますが、どちらも相手の意見に対する同意に当たるため、活用すると幅が広がるでしょう。また、「ご明察の通り」や「ご推察の通り」など、それぞれの言葉を状況に合わせた使い方もおすすめです。

まとめ

敬語は非常に難しい表現方法ながらも、ビジネスシーンを中心に、目上の方に対して接する場合には必ず使用しなくてはなりません。中でも、頻繁に使用される言葉の1つとして、「ご認識の通り」という表現があります。基本的には、会話や文章の冒頭に入れるのが正しい使い方です。「ご認識の通り」を使用する際は、一度の会話での複数利用を避けるほか、語尾に必ず対応した敬語を入れるなど、正しい使い方を理解しておきましょう。

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2016年11月29日ビジネス

Posted by BiZPARK