ローンの月額を算出するための計算式
ショッピングローンは信販会社が代金を立て替える
ローン契約とは一般的にショッピングローンと呼ばれる、単一商材の支払いに適用されるローン契約を指します。信販会社が販売店舗と加盟店契約を結び、店舗側が消費者との契約を行い、消費者の代わりに代金を立て替えるシステムとなるのです。購入後、消費者は店舗ではなく信販会社へ残金を支払っていく形となります。
商品の代金に加えて手数料が発生する
信販会社が店舗へ代金を立て替え払いすると、手数料が発生します。元々の商品の代金に手数料を加算した額が、購入後に消費者が支払っていく金額となります。この手数料は、加盟店と信販会社の契約内容によって変動します。手数料の一部を店舗側が負担することで、「分割○回まで手数料無料」という販促が掛けられているのです。
計算式を算出するには利率を調べる必要がある
このような店舗提携型のローンの計算式を算出する場合、まずは店舗が契約しているショッピングローンの利率を調べる必要があります。利率は、金額を分割する上で信販会社が請求する手数料を指します。同時に支払いを分けて期間を延長することで、信販会社が掛ける保険を意味するのです。残金回収までの期間が延びるため、信販会社としてはリスクを負うことになります。
ローンの月額計算式は分割パターンにより異なる
ローンの月額計算式は、商品の総額に分割回数に応じた手数料利率分を足し、頭金やボーナス加算額を引いて、分割回数で割ると導けます。この計算式は、ローン契約の主流である月々均等割での分割パターンのものとなるため、支払額が月ごとに変動する場合などは、またそれに応じた計算が必要になるのです。
100万円の商品を購入した場合の計算式の実例
100万円の商品を購入し、分割利率8.95%の36回払いを予定し頭金10万円を頂く場合、頭金を引いた90万円の8.95%となる80,550円を加えた980,550円を、分割回数の36回払いで割って、端数を繰り上げた27,238円が分割支払い月となります。しかし、これで終わりではありません。月額の下2桁は0とすることとなるため、端数分を初回支払い額に加算する必要があります。
初回月の支払額を算出する計算式
上記計算式で算出した月額27,238円の下2桁を除いた27,200円を、初回分を除いた回数となる35回で掛けます。そうすると、952,000円となります。これを、最初の980,550円から引くと、初回月の支払い額である28,550円が割り出されるのです。つまりこの例の場合、初回月が28,550円で2回目以降の月額が27,200円という結果となります。ボーナス加算を行う場合は、分割回数から支払い開始月と支払い終了月の間に、夏・冬のボーナス月が何回あるのかを算出します。そして、ボーナス加算額をその回数で掛けた金額を、商品総額から引いて、上記計算式に当てましょう。
ローンの月額は商品の総額に手数料利率分を足して頭金やボーナス加算額を引いて分割回数で割る計算式で算出できる
いかがでしたか。ローンの計算式についてご紹介してきました。ローンの計算式は、金利も絡んでくる非常に複雑なものです。しかし、一度構造を理解してしまえば、計算式に当てはめていくだけとなりますので、まずはしっかりと骨組みを把握することからはじめましょう。後は、加盟店舗によって変動する利率や、分割回数の上限などの変則ルールを覚えることで知識を固めていきましょう。
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