先生を尊敬語で呼ぶ際の正しい敬語表現
敬語を使う際はそのまま「先生」で問題ない
先生は、尊敬語でも先生となります。ですから、実は特別な配慮は必要ありません。そもそも先生という肩書きの中に尊敬の念が込められているので、先生とそのままよんでも問題がないのです。反対に、「お」をつけたり、丁寧にしようと「ご」をつけたりすると、奇をてらった呼び方だと思われよほど印象が悪くなってしまうでしょう。
尊敬語でもそのままの言葉は珍しい
尊敬語にしても呼称がそのままである言葉は、日本語の中では珍しいと言えます。たとえば会社であれば、御社や貴社と呼ばれますし、友人などはご友人と呼ばれますし、上司でもご上司やご上役といった尊敬語で呼ばれるでしょう。基本的には形が変わったり「お」や「ご」がついたりするのです。そのため、先生自体が尊敬語であるのは、かえって覚えやすいと言えるではないでしょうか。
「○○先生」と名前を付けて呼ぶとより丁寧になる
先生を尊敬語にして呼ぶ際には、そのまま先生と呼びますが、名前を付けて「○○先生」と呼ぶ場合もあるでしょう。誰小学校などで読んでいたように呼ぶスタイルです。名前を付けることにより、丁寧さが加わりますし、相手に親近感も与えられるでしょう。名前を加えて先生と呼ぶのが丁寧な言い方だと言えます。
尊敬語だけでなく謙譲語にしても同じ
名前を付けて先生と呼ぶのは、尊敬語だけでなく、謙譲語でも同じになります。名前をつけないでただただ先生と呼ぶのも、尊敬語でも謙譲語でも使われる言葉です。つまり、この使い方をする限り、先生は尊敬語や謙譲語の概念があまりないと言えるでしょう。そのため、先生を指す尊敬語に関してはあまり難しく考えて使わない方がいいと言えます。
「先生」の尊敬語として「ご恩師様」という言い方もある
先生には、尊敬語のみで使われる少し特殊な呼び方もあります。それが、「ご恩師様」です。あまり一般的に多く使われる呼び方ではありませんが、「ご恩師様」は、先生を尊敬語で表現した際の言い方だと言えます。少し仰々しい印象があるところもありますが、この機会にこういった尊敬語もあるのだと覚えておくと良いでしょう。
「お師匠様」という言い方も尊敬語
その他には、「お師匠様」という言い方もあります。これもまた、先生を尊敬語で表現したものです。「お師匠様」は、「ご恩師様」や先生という呼び方にくらべると、さらに一般的に使いづらい言葉ではありますが、ごくまれにこういった使い方をされる場合があると言えるでしょう。その際には、「お師匠様」というのは先生を指していると認識するのが正しいです。
「先生」の尊敬語はそのままで問題ないが名前を付けた呼び方や「ご恩師様」が丁寧な表現
先生を尊敬語で表す際の正しい呼び方について紹介しました。先生を尊敬語で呼ぶ際は、そのままで問題ありません。しかし、「○○先生」と名前を付けたり、「ご恩師様」と呼ぶとより丁寧な表現になります。先生の呼び名は尊敬語でも変わりませんが、謙譲語でも同じです。敬語の中にはこうした珍しいケースもあるので、知っておくと良いでしょう。
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