「ご教授賜る」の意味とビジネスでの言葉の正しい使い方

敬語

「ご教授賜る」とは学問や技芸を教えること

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まず「ご教授」の意味ですが、学問や技芸を教えることを丁寧に表しています。大学教授という言葉はよく聞きますが、ビジネスにおいてはあまり使わない言葉です。次に「賜る」の意味ですが、これは「もらう」の謙譲語です。目上の人から物などをもらうときに、この表現を使います。そして、「与える」の尊敬語でもあります。主語が誰かによって、謙譲語と尊敬語どちらでも使うことができるので便利です。ビジネスにおいても、よく使われます。「日頃よりご愛顧賜り、ありがとうございます」は愛顧(ひいきという意味)をもらう自分側が主体なので、この場合の賜るは謙譲語です。

「ご教授賜る」は専門知識を教えてもらいたい時に使う

「ご教授賜る」は、長期間にわたり専門知識を教えてもらいたいときに使える、あらたまった表現です。たとえば、歌舞伎の先生に弟子入りして学びを請うときなどに使うと適しているといえます。政治家の先生の秘書として長きにわたって勤めたいと考えるのであれば、「尊敬する先生の元で、ご教授賜りたく存じます」という表現も適しているといえます。政治家が「先生」と崇められる場面が多いことから、この場合には「ご教授」でも問題ないと考えられます。ビジネスの場においては、特殊な場合を除いては、あまり使われることはありません。

ビジネスの場において教えを請う表現は「ご教示」

「ご教授賜る」はビジネスの場においては適切でないことが多いと説明しました。それでは、ビジネスにおいてはどのような表現が適しているのでしょうか。「ご教示賜る」であれば、幅広くビジネスの場で使うことができます。「教示」とは、知識や方法などを教え示すことをいいます。「ご教授賜る」と似ていますが、読みが異なります。ご教示(きょうじ)いただけますと幸いです、という文はビジネスメールの末尾によく見られますが、業務上の指示内容を得たいときには、これは正しい使い方です。

ビジネスの場においても「ご教授賜る」ではなく簡単な言い回しで構わない

「教えてください」という言い方ではさすがに不躾ですが、「教えていただけますか」と丁寧語にすればビジネスシーンにおいても問題なく使えます。社会人になりたててで気負ってしまっていたり、逆に30代を過ぎて簡単な言葉では恥ずかしいという思いが知らず知らずにプレッシャーになって慣れない表現を誤用してしまう人がよくいます。シンプルな表現はわかりやすく、むしろ好まれることが多いのです。誤解なく理解してもらえることが、ビジネスにおいては一番大切だからです。

普段使わない言葉を正しく使いこなすには 新聞を読むことがおすすめ

「ご教授賜る」「ご教示いただきたい」といった表現は日常の会話においてはあまり使われません。普段使い慣れない言葉だからこそ、いざというときに何となく使ってしまい、誤用してしまいがちです。では、どうすればこうした誤用を避け、かつ洗練された表現を自分のものにできるのでしょうか。活字を読んで語彙を増やすことが一番ですが、インターネット上では正しくない日本語も飛び交っていますので注意が必要です。教養のためにも、新聞を読むことが一番でしょう。そして意味がわからない言葉、曖昧に覚えている言葉は辞書で調べましょう。電子辞書は軽くて便利ですので、いつでも持ち歩くことができます。

言葉を使う上で最も大切なこと相手にわかりやすく伝える

最も大切なことは、間違いをしないことではないのです。言葉というものは、相手と良い関係を築くためのコミュニケーションのツールに過ぎません。相手の言葉の間違いにも寛容であった方がよいでしょう。大切なことは言葉の裏にある相手の気持ちです。そして、その真意を相手に誤解なく届けるために、よりわかりやすい表現を使うことが思いやりでもあります。学ぶのに遅すぎるということはありません。便利な表現を多く学び、自信を持って使えるようにしましょう。

「ご教授賜る」という言葉はビジネスの場で「ご教示賜る」と多く誤用されている

ビジネスの場においては「ご教授賜る」が、「ご教示賜わる」という意味で多く誤用されていることがわかりました。ご教授賜る、という表現そのものは間違いではなく、正しい場面においてはもちろん使うことができます。ビジネスの場における「ご教授賜る」の誤用から見えることは、多くの人たちが「教えてください」という表現をより丁寧に相手に失礼のないように言おうとしている姿勢です。これまで誤用をしてしまっていたとしても、相手への敬意を払った丁寧な言い方をしようという気持ちは、人間関係を築く上で何より大切なことです。コミュニケーションツールである言葉を巧みに操ることで、より円滑に物事を進められるようになるでしょう。

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2016年11月29日ビジネス