来社依頼する際の敬語の言い回し一覧や例文は?
取引相手に対し、「弊社に来てください」「お越しください」と依頼する際に気を付けるべき点についてみていきます。
そもそも会社と会社の取引は、本来ならば対等な立場であるはずです。しかし、現実には、商品を売る会社と買う会社、またプレゼンする会社とプレゼンされる会社などによって、立場の上下があるのです。
そこで最初に、相手の会社の担当者に来てもらう場合、気を付けるべき注意点を見てみましょう。
立場が上でも来社依頼は最低限の回数で!
企業間に立場の優劣があると、優勢な方(大企業の場合が多い)が、基本的に相手を呼びたがる傾向があります。打合せが必要だという理由で会社に来てくださいと来社依頼を出して、何度も何度も自分の所へ来てもらうのです。
仮に一人が打合せに来ると、往復の移動時間も含めて半日程度を消費するケースが多いです。それに回数と人件費単価をかけたら、相当な金額になるのです。
何かにつけて来てくださいと来社依頼をだし、相手に何度も会社に来てもらうというのは、人件費を無駄に増やしているのに等しく、相手の時間をいたずらに消費するだけなのです。また、コロナ禍のなか、わざわざ来社をお願いすることに対して、疑問を抱かれる場合もあります。取引をする上で対面でのやりとりも重要ですが、さまざまな状況を鑑みて、安易に来社依頼を出さないように注意しましょう。
大抵の要件はメールか電話で済ませられるところはそうしよう
社会人として、最低限の顔合わせは必須です。
ただし、毎回打ち合わせを顔合わせでする必要はないでしょう。大きな決め事や問題を対処する場合以外は、基本的には電話や電子メールで済ませるようにしましょう。また、オンライン会議で済ませても問題ない場合は、オンライン会議を提案するといいでしょう。来社依頼を出さなくても、大抵の要件は案外それだけで済ませられるものなのです。
来社依頼における「来てください」の敬語表現とは?
来社依頼に限らず、「行く」や「来る」を使うケースは社会人はとても多く、何と言っていいか迷う場合もあるでしょう。ですが、「敬語」となると、なかなか出てこなくなります。「来てください」をいくつかの言い回しに、変える方法を覚えて上手に乗り切りましょう。
「来てください」の言い回し一覧
こちらに「来てください」と、来社依頼をメールなどで送るのであれば、以下のような言い回しが有効です。
■弊社までお越し願いたいです。
■いらしていただけませんか?
■こちらにお越し願えますか?
■お越しいただければ幸いです。
「ご足労」は失礼にあたる場合も?
メールを送る際の注意点として、覚えておきたいポイントがあります。
「ご足労」という言葉は目下に対して使う言葉ですので、来社依頼など取引相手に出す文面は「お越し」の方が無難なのです。ご足労は避けた方が良いでしょう。
事前に来てもらう事へのメールであれば、「お越し下さい」などの表現にして、より丁寧にするのであれば「お気をつけて」という言葉を前につけると良いでしょう。
来社をお願いする際の例文集
それでは最後に、社外の人に来社してもらう場合の、手紙やメールの書き方を例文で見ていきましょう。
注意点としては、来社依頼を出すのであれば、「お越しいただきたい」、あるいは会議等に「ご出席をお願いします」といった表現を使いましょう。完結に丁寧に用件を伝えるように心がけましょう。
来社日程を決めてもらう依頼状の例文集
相手に来社してもらう際に、日程を決めて欲しい場合の例文は以下の例文のような依頼状が良いでしょう。
■恐縮ですが、Ο月Ο日までにお越しいただける日程を小職までご連絡いただければ幸いです。取り急ぎ、お願いまで 。
来社依頼の例文①:来社の際に迎えに行くとき
相手が来社する際に、迎えに行くのであれば以下のような文章を依頼状に入れて、丁寧さをしっかりとアピールしましょう。
■公共交通機関でお越しの際は、最寄り駅までお迎えに上がりますのでお知らせいただければと思います。それでは、ご来社をお待ちいたしております。
来社依頼の例文②:ダイレクトメールや商品PR(セールスより)
ダイレクトメールや商品PRで来社依頼を出す際は以下のような一文を入れて、依頼状の代わりとしましょう。
■○○にご興味のある方、○○をさらに知っておきたいという方はぜひご出席いただければと存じます。
来社依頼の例文③:担当者変更に伴う顔合わせ
担当者変更に伴い、改めて会社同士で顔合わせを行う必要があり、来社依頼を出す場合は以下のような例文で依頼状をだしましょう。相手に対して要点が伝わり丁寧な印象も受けてもらえる例文です。
■御就任に伴い、他のご担当者様に変更となる旨のご通知を頂戴致しましたが、今後ご担当となられる方に弊社副社長○○を御紹介したいと存じますので、近日中に御都合がよろしい折に御来社頂ければ幸いです。
といった例文で依頼状をだせば、相手に対して要点が伝わり丁寧な印象も受けてもらえる例文です。
来社依頼の例文④:取引相手との商談
商談などで取引相手に来てもらう場合に、依頼状を出すときは以下のような内容にして、相手に無礼にならないように、細心の注意を払ったメールにしましょう。
■先日お話させて頂きました『※※※』の件でございますが、一度、当社 XXオフィスまでお越しいただくことは可能でしょうか。○○様には、お手数をお掛けしてしまう事になるため大変恐縮でございますが、ご回答の程、どうぞよろしくお願い致します。
まとめ
今回は、ビジネスシーンで来社依頼を出す際や、相手に来てもらうときの依頼状の出し方について、いくつかの注意点やメールの例文を見てきました。
来社以来や依頼状を出す際は、何より相手の方にこちらへ来ていただくという気持ちを忘れず、「ご来社いただけませんか」「お越しください」などの丁寧な言い回しを心がけましょう。
そして、わざわざ呼びつけることのお詫びと感謝の言葉を添えるなど、気遣いを忘れないようにするのがポイントです。
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