「問題ありません」を敬語で伝える方法【状況別】
新社会人は敬語の使い方に戸惑う人が多い
新社会人が戸惑う1つとして、言葉遣いがあげられます。中でも敬語に関しては、学生生活の間に使う頻度が少ないのもあって、苦手意識を持っている人が多いようです。直接の会話ではなくても、電話やメールで敬語が必要なケースもあります。覚える敬語がたくさんあって余裕のない日々かもしれませんが、なるべく早く言葉遣いにも慣れていきましょう。
敬語を過剰に使うのも良くない
正しい言葉遣いで表現しようという思いが強すぎると、過剰に敬語を使ってしまう場合があるので注意が必要です。
例えば「ご覧になられますか?」という言葉には、「ご覧になる」という尊敬語に加えて、同じく尊敬語である「れる」が使われており、二重敬語になっています。「ご覧になりますか?」というシンプルな形が正解となるのです。細かいなと思う人もいるかもしれませんが、このような小さなミスが重なると、信頼問題に関わってくるケースもあります。特にメールだと文字で残り、読み返していないと判断される場合もあるので注意が必要でしょう。
「問題ありません」を伝えるシチュエーションは3つに分類できる
「問題ありません」という内容を伝える場面は、ビジネスシーンでは頻繁に訪れます。メールや電話、対面形式での営業など、伝える手段もさまざまです。「問題ありません」という言葉を使うシチュエーションは、「連絡に対しての言葉」「提案に対しての言葉」「心配に対しての言葉」という3つに分類できます。次項からは、これらのケースを1つずつ考えていきましょう。
シーン①:連絡に対して「問題ありません」と伝えるとき
連絡に対して「問題ありません」と伝えるとき、どのような敬語が適切でしょうか。オーソドックスな敬語は、「問題ありません」ではなく「承知いたしました」です。
例えば、会食の日程が決まったと連絡があったとき、
「承知いたしました、ご連絡ありがとうございます」
と文章に入れると、自然な文章になります。「承知いたしました」は「わかりました」という意味の敬語ではありますが、了承することでこの日程で「問題ありません」という内容を伝えているのです。
シーン②:提案に対して「問題ありません」と伝えるとき
何か先方から提案があって、その内容に関して「問題ありません」と伝えなければならないケースもあります。
例えば、いっしょに仕事をしているデザイナーさんから提案があったとき、「その案で問題ない」という言葉をしっかりと伝えないといけないので、「問題ございません」や「差し支えありません」といった敬語が適切です。文章の終わりに「よろしくお願いいたします」とつけると、「問題ありません」という意味で自然な流れになるでしょう。
シーン③:心配している先方に「問題ありません」と伝えるとき
先方が心配しているときに「問題ありません」という内容を伝えるシーンもあるでしょう。特に相手がお客さんの場合、不安を継続させないような配慮が必要になります。「支障はないかと存じます」や「ご心配には及びません」といった敬語を使って、丁寧かつ安心感を与えられるような言葉を選ぶ必要があるのです。場合によっては謝罪の必要もありますが、謝罪に終始するのではなく、なぜ心配がいらないのかといった説明をして、安心を与える必要があるでしょう。
「問題ありません」の敬語は「承知いたしました」などビジネスシーンによって使い分ける
「問題ありません」という言葉を敬語でどのように表現すればいいのか、という点についてまとめてみました。「連絡に対しての言葉」、「提案に対しての言葉」、「心配に対しての言葉」といったように、シチュエーションによってふさわしい敬語を選ぶ必要があります。新社会人にとっては覚える要素が他にもたくさんあり、敬語にまで頭が回らない場合もあるものです。手本となる先輩の真似をしながら、少しずつ身につけていきましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません