「説明する」の尊敬語とは?知っておきたい各種の敬語表現
敬語の種類は「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3つ
ビジネスの現場で、目上の方や立場が上の方に何らかの説明をしなければいけない場面は多々あります。そのようなときに使うのが敬語です。敬語には、種類が3つあり、それぞれに特徴があるため、使い方も違ってきます。使い方を覚えていないと、間違った敬語になってしまうので、注意が必要です。種類は、下記のとおりになります。
・「尊敬語」:相手を立てて敬う表現
・「謙譲語」:謙って自分を下にする表現
・「丁寧語」:ですます調を使って丁寧にする表現
「説明する」の尊敬語は「ご説明なさる」
さて、敬語の種類は、「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類が主であると述べました。では「説明する」を敬語に直した場合はどういった表現になるのでしょうか?尊敬語から見ていきましょう。「説明する」の尊敬語は、「ご説明なさる」になります。この尊敬語表現の例は次の通りです。
「先日の研究結果について教授がご説明なさる」
「説明する」の謙譲語は「ご説明いたす」
続いて、「説明する」の謙譲語表現の説明です。「説明する」の謙譲語は、「ご説明いたす」になります。よく、「ご説明させていただきます」という表現も、用いられ、これは二重敬語なのでは?と思われる方もいますが、文法的には正解です。2つの言葉をそれぞれ敬語にして接続助詞の「て」で繋げたものは二重敬語ではありません。ですので「ご説明する」と「(させて)もらいます」の謙譲語である「(させて)いただきます」を「て」で繋げた「ご説明させていただき使用可能なのです。
「説明する」の丁寧語は「説明します」
ですます調で丁寧に表現する丁寧語表現を、「説明する」に当てはめると、「説明します」となります。丁寧語は、丁寧に表現するだけですので、それほど難しくはありません。尊敬語や謙譲語の方が、使い分けが難しい敬語になります。
「説明する」謙譲語表現すると「ご」のあるなしで意味が違う
目上の方との会話で、自分が行う行為は、自分を謙る謙譲語を使います。会話中に「説明します」という言葉を入れたい場合は「する」の尊敬語である「いたす」を使い、「ご説明いたします」とします。「ご説明いたします」は、説明する相手が自分より下の立場、例えば部下などの場合、「説明」に尊敬の意味を加える「ご」はつけずに「説明いたします」となるのです。
「ご」のあるなしは間違えると失礼にあたる
目上の方に向けて「説明」する場合には、敬う気持ちを加える「ご」を付けて「ご説明いたします」にします。「ご」は尊敬語にも、謙譲語にもついてきます。「ご」のほかに「お」もありますが、説明する相手が格上か格下かハッキリ分かるので、「ご」の有る無しを間違えると失礼にあたります。
「説明する」の尊敬語は「ご説明なさる」・謙譲語は「ご説明いたす」・丁寧語は「説明します」
「説明する」の敬語表現は、尊敬語・謙譲語・丁寧語で色々な言い回しがありますので、その言葉を向ける相手に合わせた言葉遣いをすることが肝心です。しかし、自分が正しい言葉を使っていても、認識の違いから相手を嫌な気持にさせ場合もありますので、十分に注意しておきましょう。敬語を完璧にマスターするのは骨が折れますが、社会人として身につけておくべきことの1つです。
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