「書く」の正しい敬語の使い方【尊敬語・謙譲語・丁寧語】
「書く」を敬語に直す方法:尊敬語
「書く」と言う言葉はよく使う言葉ですが、敬語で表現できますか?社会人になると、敬語表現を間違うと大きな恥をかいてしまいます。
まずは尊敬語から「書く」をどう直すのか見ていきましょう。「書く」の尊敬語は二つの方法で表記されます。
書くの尊敬語は「お書きになる」
言うは「おっしゃる」、食べるは「召し上がる」と言うように、尊敬語にすると全く違う言葉になりますが、「書く」の場合は「お~になる」に当てはめるだけで十分です。
従って、「書く」の尊敬語は基本の「お~になる」を使って「お書きになる」を使いましょう。
書くの尊敬語+丁寧語は「お書きになります」
まず、「書く」の丁寧語を確認しましょう!「書く」の丁寧語は「書きます」になります。
次に「書く」の尊敬語「お書きになる」に丁寧語を加えます。「書きます」と「お書きになる」を合わせると、「お書きになります」となります。
従って、「書く」の尊敬語+丁寧語は「お書きになります」と表現します。
「書く」を敬語に直す方法:謙譲語
「書く」の尊敬語は「お書きになる」でした。それでは、「書く」の謙譲語はどのような敬語表現になるのでしょうか。
いくつか文例を交えて「書く」の謙譲語を説明していきます。
書くの謙譲語は「お書きする」
「書く」の謙譲語は「お~する」に当てはめるだけです。従って「お書きする」で「書く」の謙譲語は完成です。
なお「書く」の謙譲語である「お書きする」には、「書く」の動作の<向かう先>はありません。
そのため「書く」で相手を敬う場合、「先生に代わって、私が書く」と使うなど、文脈上相手に敬意を払っていれば、謙譲語「私がお書きする」と表現するのは、正しい使い方になります。従って目の前に敬う人がいれば「(私が)お書きします」は正しいです。
書くの謙譲語+丁寧語は「(私が)お書きいたします」
「書く」の丁寧語が「書きます」であることは先に説明しました。「書く」の謙譲語+丁寧語も「書く」の尊敬語+丁寧語の表現と考え方は同じです。
「書く」の謙譲語である「お書きする」と「書く」の丁寧語である「書きます」を合わせてみると、「お書きいたします」になります。
従って「書く」の謙譲語+丁寧語は「お書きいたします」になります。
書くの敬語は尊敬語「お書きになる」謙譲語「お書きする」丁寧語「書きます」
「書く」を敬語にする方法、尊敬語・丁寧語・謙譲語それぞれの場合について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
「書く」の敬語は、尊敬語「お書きになる」、謙譲語「お書きする」、丁寧語「書きます」となります。
「書く」は「食べる」の敬語のように「召す」など新しい語彙の知識を必要とするものではありません。「お~なる」と「お~する」という用法の応用です。
これらの用法を知らなかったという人は、「お書きになる」と「お書きする」で暗記して、別の敬語に応用する基礎表現として覚えてみましょう。
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