マーケティングにおける基本戦略のステップと実行する際の注意点
マーケティングの役割はタッチポイントを広げること
企業におけるマーケティング部署の役割は、自社の製品・サービスを売るために市場を分析し、タッチポイントを広げることです。BtoBでもBtoCでも基本は同じであり、自社と外部とのタッチポイントを広げるいわば「種蒔きの役割があると言えるでしょう。しかし、土(事業領域やターゲットなど)との相性が悪いところに種を蒔いても実る実もなりません。きちんと土を調べ、そこに合った種を蒔いて実を実らせるというのが、マーケティングの役割となります。
流行り廃りはあるがマーケティングには基本の戦略がある
マーケティング業界には実は流行り廃りがあり、新しい用語や戦略が毎年いくつか生まれています。日本国内のマーケティング用語・戦略は主に海外から流れて来ており、日本発祥のマーケティング戦略が海外の流行になるということはほとんどないでしょう。流行の波があるマーケティング業界ですが、基本の戦略ステップというものは定着してあります。
マーケティングの基本戦略は1~8のステップを繰り返し行う
マーケティングの基本戦略のステップは次の8段階です。マーケティングでは、基本的に以下のような1~8を繰り返し行います。
1.「リサーチ(市場調査)」
2.「目標設定」
3.「セグメンテーションン(細分化)」
4.「ターゲティング(狙い設定)」
5.「ポジショニング(立ち位置設定)」
6.「マーケティングミックス」
7.「実行」
8.「分析」
ステップ1~5はマーケティングミックスを用いて考える
上記の基本戦略だけではマーケティングについてイメージしにくいでしょう。そこで、考えるべき代表的なマーケティングのフレームワークである「マーケティングミックス」を使います。これは「4P」とも呼ばれるものであり、「Product(製品)」「Price(価格)」「Place(流通)」「Promotion(広告)」の頭文字が語源です。マーケティングの代表的なフレームワートなる4つのPを適切に組み合わせて、基本戦略のステップ1~5を経たのち自社製品を最適にアプローチする戦略を練ります。
マーケティングの基本戦略は思いつきで実行してはいけない
マーケティングの基本戦略を立て実行する際は、計画や順序なく思いついたままに行ってはいけません。マーケティングの基本戦略である1~8のステップは、企業や担当者によってやりやすい順序があるかと思います。それなら、定着とされるステップ通りの順序を踏まなくても大丈夫です。しかし、単発的な思いつきでマーケティングの基本戦略を実践するとその効果は十分に発揮されないでしょう。
長期的な視点を持って実行に移すのが大切
急に降りてくるアイデアやひらめきは素晴らしいものです。しかし、マーケティングの基本戦略においてひらめきを単発的に実行することはあまり効果を期待できません。冒頭でも述べたように、マーケティングには種蒔きの役割があります。適切な場所に種を蒔き、根を張らせるまでが役割だと言えるでしょう。マーケティングの基本戦略は長期的に根を張らすことができるよう、しっかりしたリサーチと計画をもって実行に移すのが大切です。
8つのステップがあるマーケティングの基本戦略は思いつきで実行しないように注意しよう
マーケティングにおける基本戦略のステップと実行する際の注意点について紹介しました。まとめると「マーケティングは流行り廃りがあるが基本の戦略は定着している」「戦略ステップは8つ」「施策は思いつきで実行してはならない」ということです。紹介した8つの戦略ステップを経て、長期的で実のあるマーケティング施策を実行してください。
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