マーケティングのターゲット層の分け方とF1層の特徴3つ

2016年12月9日2020年3月31日マーケティング

マーケティングにおける年齢層別ターゲットの分け方とは？

企業が商品を企画する際、どのような年齢・性別のターゲット層を主な顧客とするかはセールスマーケティングの最重要項目です。そのために顧客を年齢層別で分けて名前をつけたのがターゲット層区分です。具体的にどのように分けられているのか見てみましょう。

年齢層別ターゲット＝テレビの視聴者階層区分のこと

放送業界、広告業界などのメディア関係の業界では、マーケティングのターゲット層を次のような年齢層別に分類しています。もともとはビデオリサーチ社の用語だそうです。

■C（Child,Kids）男女4歳（あるいは2歳）～12歳

■T（Teen-age）男女13歳～19歳

■F1（Female-1）20歳～34歳の女性

■F2（Female-2）35歳～49歳の女性

■F3（Female-3）50歳以上の女性

■M1（Male-1）20歳～34歳の男性

■M2（Male-2）35歳～49歳の男性

■M3（Male-3）50歳以上の男性

マーケティングでは年齢層によってターゲットにする商品・サービスが変わる

全ての年齢層をターゲットにしたマーケティングというのは基本的にありません。その商品・サービスごとにターゲットとなる年齢層を決めて、そこに売り込むための戦略を立てていきます。

では、具体的にどのような商品・サービスにおけるマーケティングが、どの年齢層をターゲットにしているのか見てみましょう。

例えば整髪料・お酒・車のマーケティングターゲット層はM1層

整髪料やシェービングアイテム、お酒、家電、車、カー用品など、いわゆる男性向け商品のマーケティングのターゲット層はM1層です。テレビ番組としては、アイドルが出演するような番組もM1層を狙ったモノになっています。

マーケティングにおける年齢層別ターゲットの問題点とは？

このように現在使われている年齢層別区分は実はかなり昔に作られたものなのです。そのため、今の時代に合っていないという意見もあります。マーケティングの転換期を迎えている年齢層別区分の問題点を見てみましょう。

現在の細分化されたニーズを分析することは難しい

従来の年齢層別区分によるマーケティングでは、現在の細分化されたニーズを分析できないという意見があります。確かに、現在は年齢に関わらず、個人個人の趣味嗜好が独立しています。同世代でも、興味のあるものや価値観が全然違うと思いませんか？そのため、年齢層別で商品のターゲットを決めるのは非常に厳しいと言えるでしょう。

今後は購買意欲の高い「F3・M3」も掴みに行くべき？

現在は少子高齢化や、不景気といった影響から、高齢のF3層、M3層の方がお金に余裕があり、購買意欲が高い傾向にあります。すでに、シニアをターゲットにした商品やサービスが目につくようになってきていますが、今後はこのようにF3、M3をターゲットに商品展開していくのが鍵になっていくかもしれません。

マーケティングでは今も昔もF1層が要！

個人により好みが分かれるのは仕方ない事ではありますが、マーケティングにおいて大きな存在になるのがF1層です。ターゲット層をF1層に設定してマーケティングを進めると、トレンドや大きな需要を生み出せるようです。それでは、F1層をターゲット層にすべき理由を知るために、F1層の特徴を見ていきましょう。

F1層の特徴①：トレンドに敏感

F1層は20～34歳までの若い女性ですが、彼女らは世の中のトレンドに対して非常に敏感であり、消費活動が活発な年齢層です。そして、クチコミが最も盛んな年齢層でもありますから、マーケティングにおいて大きなターゲット層となります。

F1層の特徴②：マスコミが狙いをつけている

マスコミが生み出す流行は、F1層を対象にしたものが多いです。ですから、F1層がトレンドに敏感な反面、F1層に適合するものがトレンドになりやすいという一面もあります。したがって、F1層は未婚既婚問わず、マーケティングにおいて重要なターゲット層となるのです。

F1層の特徴③：ドラマのターゲット層になりやすい

F1層をターゲットにしている代表的なものがドラマです。もちろんドラマの内容にもよりますが、特に「月9」はその典型です。F1層をターゲットにしているドラマでは化粧品を中心にしているCMが多いはずです。逆に、CMを観ると、そのドラマ・番組のターゲット層がわかりますね。

年齢層・ターゲット層別の特徴を理解しよう！マーケティングではF1層の存在が大きい

年齢層・ターゲット層別のマーケティングの基礎知識として、それぞれの特徴や、ターゲットの分け方・問題点について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。今も昔もF1層には独特の特徴があり、それを踏まえるのがマーケティングのカギのようです。しかしながら、現代においては、年齢で分けるだけのマーケティングでは真のニーズには届かない可能性も出てきました。時代の変化に合わせたマーケティングの方法をさらに深く考えないといけないようですね。