弁理士に未経験で転職する人が知っておきたい仕事内容と向いている人の傾向
就活生が持っている弁理士に対するイメージとは?
就活生の回答
キャリアパーク会員の就活生を対象に「弁理士の仕事に対してどのようなイメージがありますか?」というアンケートを実施しました。まずは回答の一部をご覧ください。
- 大変そうなイメージ。
- 様々な権利への知識を持っており、アウトプットの場も多いので羨ましいです。
- 頭が良い。
- 難しそう。
- 仕事内容が難しそうなイメージ
■調査方法:キャリアパーク会員へのダイレクトメール
■調査日時:2017年3月8日
■調査元:ポート株式会社
■調査対象者:キャリアパーク会員の就活生
■質問内容:「弁理士の仕事に対してどのようなイメージがありますか?」
就活生の多くは、弁理士の仕事に対して難しそうなイメージを持っていることが分かりました。
「仕事内容が難しそうなイメージ」という回答が目立つ中、「様々な権利への知識を持っており、アウトプットの場も多いので羨ましいです」といった憧れを抱いている就活生もいるようです。
そこで本ページでは、弁理士に転職する人が知っておくべき仕事内容と向いている人の特徴を紹介していきますので、参考にしてみてください。
弁理士は知的財産の専門家であり特許に関する仕事を行う
弁理士とは、知的財産の専門家で、主に特許に関する仕事を行います。そんな弁理士になるには知的財産に関する仕事をしていると有利ですが、もし未経験であっても弁理士に転職する方法はあります。ここでは、弁理士に転職する方法についてみていきます。
弁理士試験は難関のため勉強時間の確保が必要
弁理士に転職する場合は、弁理士試験に合格する必要があります。弁理士の資格は難関の部類に入り、知的財産に関して未経験の方であれば、3,000時間程度の勉強は最低限必要であるとも言われています。
学生のうちから勉強してもそれだけで合格できることは少なく、予備校に通ったり、働きながら資格取得の講座を受けるなどしてようやく弁理士試験に合格できるのです。司法試験に次いで難関とも言われる弁理士に、安易に転職するというのは危険です。
弁理士になると特許事務所の開設も可能になる
とはいえ、それだけ難関な弁理士に転職すると、明るい未来が開かれる可能性があります。弁理士試験は学歴や年齢を問わず、未経験者であっても受験資格があるため、取り組む価値はあるのです。そして、弁理士になれば特許に関する仕事ができ、自分で特許事務所を開設することも可能になります。特許庁への出願は素人では非常に困難なので、弁理士が活躍できるのです。
特許事務所では現役弁理士の指示で実務の補助を行える
知的財産に未経験であっても弁理士になりたいのであれば、特許事務所に転職する方法が良いかもしれません。特許事務所は、現役弁理士の指示の元、特許の作成の実務の補助をおこなうことができます。そこで未経験の状態から脱却し、弁理士試験の勉強も平行して行えば弁理士に転職できる可能性が高まるでしょう。
特許に関する知識や経験を積める業務もある
特許事務所で仕事内容は、未経験でもできる単純な事務作業や電話受付業務などから、特許に関する知識や経験を積むことができるような業務まであります。特許事務所に転職すると、仕事をしながら弁理士のことが未経験の状態から学べますが、給与や勤務時間で転職前よりも待遇が下がる可能性は十分あります。多くの特許事務所が出来高制だからです。ですので、金銭的に余裕をもってから転職した方が良いでしょう。
常に新しい知識に知的好奇心のある人が弁理士に向いている
弁理士に転職すると、給与面でも社会的ステータスも高くなりますが、弁理士に適正があるかどうかをまずは判断しましょう。知的財産について未経験な人が、いきなり理解できる内容ではないからです。知的財産については非常に複雑な上、時代の変化で常に新しい情報が生まれます。つまり、常に新しい知識に知的好奇心をもっている人が弁理士に適しています。そうでなければ転職は失敗に終わるでしょう。
語学力と文章表現力のスキルが必要
知的好奇心以外にも、弁理士に問われる能力があります。まず、語学力に長けている必要があります。最低限英語は必要でしょう。その他の外国語も知っておくととても有利です。
また、文章表現力は特許作成に不可欠です。特許の文章は未経験の人から見たら何が書かれているかとてもわかりにくいですが、弁理士に転職するなら知的財産権を証明する文章表現を理解し、自分でも書ける能力が問われるのです。
弁理士に転職する時は特許事務所で経験を積みながら勉強をすることがおすすめ
とても難関である弁理士試験に合格すると、特許申請などの業務代行などを行うことができるため、とても将来性が高く転職に有利だと言えます。ただし、知的財産に関する仕事に未経験な人が弁理士試験に合格するまでにはとても長い時間の勉強が必要となりますし、弁理士になるには高い文章表現力などのスキルも必要になりますので、未経験な人が甘い気持ちで弁理士に転職すべきでありません。真剣に弁理士になりたいという決意が必要です。
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