避難訓練を小学校で行った際の講話での留意点【例文あり】
小学校の避難訓練で講話をする際は3つの要素をおさえると良い
「小学校の避難訓練で講話をすることになった。でも何を話せばいいのかわからない」と悩んでいる方も多いかもしれません。たしかにそうある機会でもないので、話す内容に困ってしまいます。
そんなときは、以下で紹介する3つの要素について触れて講話して下さい。そうすれば、話す内容に困らずに済むでしょう。
小学校の避難訓練における講話では想定外のケースも考えに入れると良い
「地震や火災は、いつどこで起こるかわからない」が大前提にあって、小学校で発生した場合などの避難経路などは一人一人にしっかりと把握させなければなりません。原則として小学校の場合は集団行動になりますが、特に地震の場合は、そうとも言えまないでしょう。小学校の避難訓練では、自分で決断をして避難するような想定外のケースも考えに入れるような講話も必要です。
避難訓練の講話例①:避難経路の大切さを説明する
避難訓練は、あくまでも実際の災害時に速やかな対応ができるようにするためのシミュレーションです。しかし、シミュレーションである避難訓練はある程度タイミングが指定されており、生徒も心の準備ができています。
実際の災害時は「訓練時と状況が違う」ことを踏まえ、生徒に「本当に災害が発生したらどういった経路で逃げるべきか」を説いてあげる必要もあるでしょう。
【例】
「今回皆さんは、自分の教室から"皆で整列して"避難してきました。しかし、実際は皆さんがどこにいるときに地震や火災が発生するかわかりません。
運動場にいるときに自信が来ることもあれば、トイレにいるときに火災に見舞われる可能性もあるでしょう。
そういったとき、まずは今日の避難経路を思い出してください。そして、自分がいるところから最も近い避難経路に向かい、速やかに避難してください。
避難経路は、最も安全に逃げられるルートです。いざというとき、そのことを思い出してください。」
講話で避難訓練が完了するまでにかかった時間のことを話す
前回の小学校での避難訓練にかかった時間の記録と比べるのも大切です。同じ小学校で避難訓練をしたのに、40秒も遅れたのはどこに原因があったのかを、講話の中で子どもたちに尋ねましょう。途中、不注意でこけなかったか、無駄話をしなかったかなど考えさせるのです。また、避難訓練終了後の小学校の教職員にとっても大切な投げかけとなります。
避難訓練の講話例②:時間の大切さを説明する
講話で「時間の大切さ」を説明するための例を見ていきます。
【例】
「今日は「運動場に避難しなさい。」の放送から、全員が避難するまで、○分でした。昨年の5月に比べると40秒も遅かったです。どうしてでしょうか。皆さんも考えてみてください。」
小学校の避難訓練では「おはしルール」をみんなで守る大切さを話す
「おはしルール」を守って避難できたかの確認が大事です。小学校には「おはし」というルールがあります。全国的に広まっている小学校の避難訓練のルールの言葉ですから子どもたちの頭の中にも入っているでしょう。小学校の避難訓練での講話の中でこのルールは毎回話すべきです。
避難訓練の講話③:おはしルールの大切さを説明する
講話で「おはしルールの大切さ」を説明するための例を見ていきましょう。
【例】
「”おさない”や”はしらない”は、ほとんどの人が守れていました。褒めておきます。ただ、校長先生がこの運動場にいてもお話する声が聞こえてきました。”しゃべらない”はどうだったでしょうか。時間がかかったのは、おしゃべりをする人が多かったからかも知れませんね。一人でもルールが守れないとみんなが迷惑をします。命に関わることだと思って次は絶対に守ってくださいね。」
小学校の避難訓練の講話では「避難経路・かかった時間・おはしルール」を交えて生徒に注意を呼びかけよう
小学校における講話の留意点を挙げながら、講話の事例をご紹介しました。これは、各会社や地域で行われる避難訓練にも通じるでしょう。「自分の命は自分で守る」という大前提を大切にしながらも、小学校で避難するにあたっては、管理者の指示や放送をしっかりと聞くことも重要なのです。小学校での避難訓練の講話では、避難経路、かかった時間、おはしルールについて生徒に話をしましょう。小学生の目線に立って、どのような内容の話が心に響くのか考えながら講話しましょう。
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