年収1000万を目指す7つの方法と知られざる苦労【職業ランキング】
年収1,000万円の割合は意外と多い
「年収1,000万」という響きには魔力があります。人生における一つのステータスであり、自分の実力を示す指標でもあります。豊かな暮らしを送るためにも、収入は高いにこしたことはありません。では、実際にこの日本で年収1,000万円を稼いでいる人の割合はどれくらいなのでしょうか。
年収1,000万円以上を稼ぐ人は25人に1人
実際に年収1,000万円以上、1,500万円以下の年収を稼ぎ出している人は、国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、平成26年度は148万3千人でした。これは全体の3.1%にのぼります。これは33人に1人ほどの割合です。 年収1,000万円以上を稼ぐ人になると全体の4%、25人に1人という割合になります。この10年ほどで割合こそ減ってきてはいるものの、少なくない数の人が大金を稼ぎ出しているという事実があるのです。
年収1,000万円は男性4.9%・女性0.6%の割合
年収1,000万円から1,500万円を稼いでいる人の男女比を見ていきましょう。男性では収入のある人全体の4.9%、女性は0.6%です。男性の方が圧倒的に多いことが分かるものの、女性も決して少なくはない割合です。
年収が1,000万円あれば豪華な生活ができる
1,000万円と聞くとものすごい大金というイメージが沸くものの、実際はどれくらいの金額で、どれくらい贅沢ができるのか見当もつきませんよね?ここでは、年収1,000万円を稼ぐ人が、一般的な消費者の生活と比べて、どれくらい豪華な暮らしができるのかという観点から、見ていきましょう。
きれいで大きな家に住める
まず、年収が高ければ衣食住の中でも住居に多くのお金をかけられます。家賃の相場は手取り額の3分の1までとされていますが、1,000万あれば手取り800万円と考えて、月22万円くらいまで出せそうですね。 自分の持ち家を買う場合は銀行からも信用されるため、ローンを組むことも簡単にできます。
豪華な食事ができる
収入が低いとついつい食費を節約してしまうもの。安い炭水化物中心の食生活により、健康も害してしまいがちに。しかし、年収が1,000万円あれば自分の好きなものを自由なタイミングで食べられます。毎日外食することも可能で、メニューを見ることなく好きな料理を注文できるでしょう。
高性能な家電を揃えられる
現代人の暮らしに欠かせない家電製品も、好きなだけ購入できるでしょう。超大型の液晶テレビや音響システム、1部屋に1台エアコンをつけるなど、贅沢の限りを尽くせます。高性能な家電により家事も楽ですね。
外車に乗り放題
高級外車は男のロマン。年収1,000万円の力を使えば外車を新車で購入したうえに、複数台所有することも可能です。メルセデス・ベンツやBMW、フォルクスワーゲンなどの高級外車や、レクサスなどの国内の高級モデルを所有していればかなりのステータスになります。
年収1,000万円なら結婚相手に困らない
年収が1,000万円以上あれば、男女関係なく異性にモテるようになるのは間違いありません。婚活パーティーなどに参加すれば、一躍ヒーローやヒロインになれます。 日本の労働者の平均年収は400万円ほどなので、その倍以上ともなれば異性から魅力的に映って当たり前なのです。
今からでもなれる!?年収1,000万円の職業10選
年収1,000万円を稼いでいる人は一体どんな仕事をしているのでしょうか?ここでは選りすぐりの仕事10選を紹介します。医者や弁護士などのお堅い仕事や、外資系やマスコミなど華やかな仕事、国会議員など政治に関わる分野まで、順番に見ていきましょう。
1.医者
まずは医者です。勤務医や開業医など種類はあるものの、安定して高い年収を得ることができます。医者になるためには医学部を卒業して医師免許を取得する必要があり、そこまでにかなりのお金がかかるため、高収入か医者の家庭でないと目指すのが難しい部分もあります。
2.弁護士
弁護士もまた、高収入な仕事です。しかし、弁護士の数は増え続けており、仕事にあぶれる人も増えています。実力がモノを言う世界のため、ある程度の実績がなければ年収1,000万円を達成するのは難しいものの、ほとんどの弁護士が達成できています。
3.大企業
上場しているような大企業に勤めることも、年収1,000万円への現実的な近道といえます。部長や役員クラスになれば世間的な平均を大幅に超える年収を実現できます。特に役職がない場合でも、営業などでインセンティブがつけば、十分に高収入を狙っていける土壌があり、野心のある人は出世コースに乗れるように頑張ってみてください。
4.外資系企業
外資系企業も業種に関係なく年収が高いことで有名です。非常に激務であり、平日は家に帰れないことも日常茶飯事なものの、それに見合った対価がもらえるため、耐えられる人にとっては、年収を大幅に引き上げていけるでしょう。 日本企業と違って完全な実力主義なので、年齢や勤続年数に関係なく実力者が出世できる環境です。
5.マスコミ関係
マスメディアに関わる仕事も高収入で、テレビ局の社員なら30代で年収1,000万円を超えることも可能です。新聞社の記者なども高収入で有名ですね。しかし、年々テレビの視聴率は低下しており、新聞の発行部数も減っているため、将来的にはこの高給を維持できるかどうかは今後にかかっています。
6.パイロット
平均年収は1,200万円ほどの航空機のパイロット。会社によるものの、かなりの年収があります。多くの乗客の命をあずかり、時間通りに運行する責任とプレッシャーのある仕事です。ベテランパイロットになるには多くの時間と努力が必要です。
7.会社社長
雇われの身ではなく、自分で会社を興しても夢の1,000万円へ近づけます。起業してから軌道に乗せるまでは本当に大変で、月の収入が0円という時期も続きますが、それに耐えて立派な企業にできたとき、多くの年収を得られます。報酬額を自分で決められる点も魅力ですね。
8.ユーチューバ―
いきなり場違いな職業が出てきました。ユーチューバ―とはYouTubeに動画を投稿し、再生数に応じて広告収入を得るという一風かわった仕事です。某有名なユーチューバ―のように顔出しで有名になり、他のメディアにも引っ張りだこになれば、年収は1億円を超えるほどにもなります。
9.国会議員
ここからは政治の話になります。国会議員は選挙に出馬して選ばれる必要があります。国家公務員という扱いであり、推定年収は2,800万円ほどで、ボーナスも支給。さらに、JRに乗り放題などたくさんの特典があります。
10.総理大臣
国のトップである総理大臣も、当然ながら年収が高いです。その額は推定で5,100万円と非常に高額であり、ボーナスも支給されます。ただ国の責任者としての重責と、公私のない激務により、非常に大変な仕事です。 もし総理大臣を目指すなら、頑張ってみてください。
平均年収1,000万円以上の業界5選
続いては、独自の調査により平均年収が1,000万円を超える業界を紹介します。活躍次第で狙える1,000万円を手に入れるためにも、業界の情報を詳しく収集しておきたいですね。
1位:情報・通信業界
1位の情報・通信業界には大手マスコミなどが含まれます。仕事も大変ですが、自社のメディアを使って情報を発信できるという点では、非常に魅力的な仕事です。
情報・通信業界の企業
- スクウェア・エニックス:平均年収1,925万円
- 日本テレビ:平均年収1,491万円
- TBS:平均年収1,484万円
- フジテレビ:平均年収1,479万円
- 朝日放送:平均年収1,444万円
2位:商社
2位は大手の商社がランクインしました。三菱商事や伊藤忠商事など知名度の高い企業が多く、安定して高い年収を得られます。
商社
- 三菱商事:平均年収1,419万円
- 伊藤忠商事:平均年収1,389万円
- 三井物産:平均年収1,363万円
- 住友商事:平均年収1,309万円
- 丸紅:平均年収1,222万円
3位:電気機器業界
電機機械業界も高い年収を誇ります。キーエンスは日本一年収が高い企業として有名です。ものづくりの国、日本を象徴する業界です。
電気機器業界
- キーエンス:平均年収1,321万円 アクセル:平均年収1,272万円
- ファナック:平均年収1,056万円
4位:メガバンク
4位には大手のメガバンクがランクイン。銀行は入るのも大変ですが、生き残って出世していくのも苦労します。それゆえに平均年収も高く、安定している点がポイントです。
メガバンク
- 三井住友トラスト・ホールディングス:平均年収1,161万円
- 三井住友フィナンシャルグループ:平均年収1,158万円
- 三菱UFJフィナンシャル・グループ:平均年収1,049万円
5位:医療品業界
5位の医療品業界も平均年収が高く人々の生活を支える社会貢献としての役割も担っている、大変やりがいのある仕事です。
医療品業界
- 大塚ホールディングス:平均年収1,159万円
- シンバイオ製薬:平均年収1,087万円
- エーザイ:平均年収1,063万円
- アステラス製薬:平均年収1,014万円
年収1,000万円稼ぐ7つの方法
1,000万円の年収があれば豪華な生活とリア充な未来が待っていることが分かりました。「自分もそれくらいの年収があればなぁ」という思いを実現するためにはどうしたらよいのでしょうか?1,000万プレーヤーの先人たちが通ってきた道を参考に、7つの方法を確認しましょう
方法①想像以上の努力を覚悟する
年収1,000万円を稼ぎ出すためには、想像を絶する苦労があることをご存知でしょうか?一般企業で目指す場合は誰よりも高い目標を設定し、それを達成していく必要があります。出世していくためには人知れず努力をしなくてはならないからです。 外資系企業では長時間勤務もざらであり、自分の時間を失っても構わないという強い精神がなければ、成し遂げることはできないでしょう。
方法②成果を上げて給料額を交渉
会社員として高い年収を目指していくには、社内で功績をあげる必要があります。いきなり「年収を1,000万円にしてください」と言っても、社内の誰も相手にしてくれないでしょう。しかし、逆に考えた場合、成果を上げて結果を残せさえすれば、給与を上げてもらうことは十分に可能なのです。定められた目標を達成し、それ以上の功績を遺した瞬間に、給与の交渉をしてみましょう。
方法③キャリアアップの転職をする
今の会社に年収1,000万円を稼ぎ出している人がいなければ、自分も無理です。そこで、転職も視野に入れましょう。同じ業界内でのキャリアアップを目的とした転職なら、年収を大幅にアップさせることも難しくはありません。1人で企業を探してもよいですが、転職エージェントの力を頼るとよりよい結果が残せるでしょう。
方法④才能を開花させる
芸術家や歌手、タレントなど、自分の魅力を活かして高収入を得る方法もあります。ネットの普及により誰もが情報を発信できるようになったため、何か光るものを持っているなら自分を売り込んでみてもいいですね。
方法⑤自分の夢を持つ
自分の夢を持つことも、年収を大幅に引き上げていく原動力になります。人は苦しいことでも夢の実現のためになら案外と耐えられるもの。「自分の店を持ちたい」、「世界中に別荘を建てたい」などの明確に実現したいと思える目標のために頑張れば、自然と結果がついてくるものです。
方法⑥資格を取得する
年収を上げる方法として資格の取得も候補に入ります。資格は自分のスキルの証明であり、未経験でも場合によっては転職が可能になるかもしれません。まずはどれくらい年収を上げたいかを考えましょう。そして、勉強にかかる時間と参考書の購入や受験にかかる費用を計算します。自分に必要な資格を手に入れましょう。
年収UPにつながる資格一覧
■年収は高いが取得が困難
公認会計士
一級建築士
税理士
薬剤師
■比較的取得が容易なもの
簿記3級
宅件
TOEIC
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
方法⑦自分で事業を起こす
年収は1年間にもらう給与の総額です。それは勤務先に決められたものであり、自分の意志で増やすには難しい面があります。そこで、腕に自信のある人は思い切って起業してみましょう。雇われ時代と違ってすべての責任を自分で追わなくてはなりませんが、代わりに自分の給与額を決めることができますからね。一国一城の主として、高い年収を手に入れてください。
年収1,000万円の手取り額とは
実際に年収1,000万円を達成している人は大勢いますが、稼いだ1,000万円のすべてが手元に残るわけではありません。それは所得税が発生するからです。 収入から税金を引いた額を手取りといい、これを計算してお金を使わないと赤字になってしまいますよ。
年収1,000万円は手取りで約700~800万円になる
では、年収1,000万円の手取り額はいくらなのでしょうか。額面で1,000万円あってもいろいろと税金を引かれてしまい、最終的な手取りは700~800万円になってしまいます。300万円分も税金に消えると考えるとすごく損をした気分になりますよね。しかし、それは日本という国を支えるために必要な税金。社会に貢献していると前向きに考える必要があります。
年収1000万円は税金だけでもすごい額に
日本の税金システムでは、年収が多い人ほど多く課税されています。年収が1,000万円以上、1,500万円以下の場合は、17.8%もの所得税がかかってしまうのです。
逆に、多数派を占める年収400万円ほどの人は6.2%ほどの所得税しか納めていません。日本全体の所得税として考えた場合、年収1,000万円以上の人が全体の半分近くの税金を納めているという現実があります。
日本では格差を是正する目的で累進課税※を採用しており、高額所得者ほど税金を差し引かれ、収入から手元に残る金額が少なくなってしまうのです。
累進課税とは
富の再分配という観点から、高額所得者に多くの税金をかけ、低所得者を低くするシステム。
高収入でも幸せとは限らない
人並み以上、人の倍以上の努力をすれば、年収1,000万の壁を超えることはそう難しくはありません。無事に当初の目標だった年収を達成できたとき、人は幸せを感じるもの。しかし、本当に高収入になったからといって、幸せになれるのでしょうか?実はそうとも限らないのです。年収が1,000万円あっても感じる苦労や不安についても知っておいてください。
激務な場合が多い
年収の高さは仕事の過酷さ、責任の重さに直結しています。年収で1,000万円を超えようと思ったら、かなりの激務になってしまうでしょう。とくに仕事への責任は重大で、1つのミスが会社の経営を傾けてしまうことも。 いくら高い年収があって豪邸に住んでいたとしても、心の安息が得られなければその生活を長く続けることはできません。
年収が下がると大変
業績の悪化や転職などの理由で年収が下がった場合、生活レベルまで下げる必要が出てくる点も大変な問題です。年収が1,000万円から800万円に下がるだけでも、生活は圧迫されてしまいます。人は一度慣れてしまった生活レベルを下げることが難しいため、苦労するでしょう。 また、納める税金も関係してきます。税金は前年の収入で決まるため、翌年の年収が下がっても同じ額を納税しなければなりません。
年収1,000万円でも貯金は必要
1,000万円という手にした大金を一気に使ってしまうのは楽しいですが、次第にその感動も薄れていきます。最初はお金だけあればいいと思っていても、次第にどのように運用していくかが重要だと気づくのです。しかも、いくら年収が高くても、将来に備えて貯金が必要な点は変わりません。計画的にお金を使若くてはならない点は、年収300万円の生活と変わりはないのです。
ローンの支払いなどに苦労
高い年収があっても、一度に使えるお金には限りがあるため、高い買い物をする際にローンを組んでしまいがちです。しかし、年収が高いからと無計画に組みすぎたローンの返済に首が回らなくなる場合があります。気が付いたら借金まみれだった、などにならないように気をつけて生活する必要があるのです。
将来への不安
人はいくらお金があったとしても、将来への不安を完全に消し去ることは不可能です。今の高額な年収を定年まで維持できる保証はなく、老後の心配も尽きません。お金というのはいくらあっても足りないと感じてしまうのは、人間の欲深さかもしれません。
年収700万以上では幸福度は上がらない
米国のカーネマン教授によると、人の感じる幸福度は年収600万円以上になると上昇し、1,000万円以上でピークを迎えるものの、それ以降はあまり変化がないという結果になりました。高い年収を維持するために血反吐が出るほど苦労しても、身体を壊してしまっては意味がないですからね。むしろ、年収600万円で健康的な生活をしたほうが幸せかもしれません。 人の幸せにはお金が必要であり、多く持っておいて損はありませんが、それが人生のすべてではないのかもしれません。
1,000万稼ぐことがゴールではない
年収の高さは生活水準を高めるだけでなく、その人の能力を表す指標にもなります。年収1,000万円の実現は、人生における一つの到達点かもしれません。しかし、そこで満足していて本当によいのでしょうか? 最後に、1,000万稼ぐようになってから何を目指すべきかを一緒に考えていきましょう。
その先に何があるかを考えよう
年収が1,000万に届いた時、そこでゴールにして終わらせることもできますが、 大抵はそうならない人がほとんどです。目標であった金額を達成したとき、そこから先に何があるかまで考えてみるのが、後の人生を豊かにしていくカギになります。2,000万や1億円など、より高い年収を目指してみてもよいでしょう。進むべき道は人それぞれなのです。
そこに至った努力は無駄にはならない
目標をクリアでき、十分に貯金もできたら早めに引退してしまうのも1つの選択肢です。一般的な会社員の生涯賃金※が約2億円とされているため、とても簡単に計算すると、年収が1,000万円あれば20年働けば同じくらいの額になります。実際は満額使えるわけではありませんが、余裕をもって別の生き方を模索できるかもしれません。 そして、そこにいたるまでの努力は決して無駄にはらないことも、覚えておきましょう。人一倍努力してそれが報われた経験は、一生の宝物です。
生涯賃金
新卒から定年まで働いて得られる収入額であり、給与や残業代、ボーナスなどを全て含めた金額のこと。
余裕があれば慈善活動に投資してみる
海外のセレブなどは積極的に募金などの慈善活動を行っています。もちろん、世間体や税金対策の側面もありますが、ある程度の社会的責任を負おうという考え方によるものです。 人はある程度の成功をおさめ、生活に余裕が生まれて初めて、人の為、世の中のために何かをしたいと思えるようになります。
人とのつながりも大切にしよう
そして、一番大切なのは年収が上がっても人間関係を大切にし続けることです。年収が高くなかったころからの友人たちとのつながりも大切にしていきましょう。そして、年収が1,000万になってから出会った人脈も大事にしてください。人とのつながりこそが、ゴールの先を照らし出す光なのですから。
年収1,000万円プレーヤーになるには努力が必要!しかしそれなりの不幸もある
年収1,000万という言葉には魔力があります。 実際にこの額を稼げるようになるには、人一倍の努力や秀でた才能が必要です。目指す場合は年収1,000万円を実現できる仕事や業界を知り、自分なりにチャレンジしてください。 また、憧れの存在である高所得者にも、それなりの苦労があることも知っておきましょう。どんな生き方を選んでも、それなりに大変な道であることに変わりはありませんよ。
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