公務員の面接で「御社」にあたる敬称の正しい使い方
公務員の面接で「御社」を使うのはマナー違反

就職活動で相手先と会話をする時は「御社」と呼ぶのがマナーです。でも、公務員って企業じゃないので、この言葉だと、なんだか違和感ありますよね。では、本来はどのような敬称を使うことが正しいのでしょうか。いざ面接となったときに敬称が分からず慌てないように、今のうちに覚えておきたいところです。
御社以外の「貴社」「弊社」も使わない
御社と同じく「貴社」「弊社」という言葉もありますが、これらの敬称も使いません。公務員の場合はどういった言葉遣いをするべきなのでしょうか。就職活動される方の中には、公務員以外にも色んな企業や団体を受けられる方もいます。そうすると、だんだん混同してしまうようになってしまうので、そうならないよう公務員と企業などで使い分けるポイントを押さえておきましょう。
公務員に対しても敬称の基本は「御」を使う
「御社」という敬称は、公務員試験の場合、相手が市役所であれば「御所」「御市役所」というのが本来の言い方になります。また、都道府県庁であれば、東京都庁は「御庁」ですが、他「御道」「御府」「御県」で、国の省庁の場合は「御省」「御庁」です。でも、行政機関はすべて一括して、「御庁」を使っても構いません。
貴社・弊社も市役所の場合でみると「貴所」「弊所」となる
「御社」と「貴社」の違いですが、これは「御社」が会話の中で使う言葉遣いであるのに対し、「貴社」は書面の際の敬称です。また、「御社」と「弊社」の使い分けは、「御社」が入社前までの呼び方に対し、「弊社」は入社してから使う言葉です。公務員の場合も、頭に「御」「貴」「弊」のいずれかをつけて、各官公庁、自治体の語尾の言葉をつけます。例えば、市役所の場合「御所」「貴所」「弊所」となります。
公務員試験の面接で正しい敬称は実際には使われない
企業の場合は面接では「御社」を使うのがマナーですが、公務員の面接の場合は、本来は「御~」とつけるところ、実際は使われないことも多々あるようです。例えば、相手先が各省庁である場合、「御省」というよりも、「○○省」とそのまま言う方が違和感ないようです。また、都道府県や、各市町村の場合も、「○○県」や「○○区」などのように、その自治体の名称で呼んでも失礼にはあたりません。市役所の場合、自治体の名称以外に「御自治体」といういい方も出来ます。
面接は正しい敬称より全体の言葉遣いを優先
面接で「御社」を使ったり、公務員の面接でも、どのような敬称が正しいかということは、もちろん大切です。でも、それ以上に、全体的に正しい言葉遣いが「自然に」できているか、ということが重要になります。これは日常の会話から使えるようにならないと、面接の時だけ使おうとしても「とってつけたような不自然さ」が出てしまいます。正しい敬語や丁寧語を使えることが社会人としてのたしなみですから、一部分だけにとらわれず、普段の会話から気を付ける姿勢を持ちましょう。
公務員の面接の際には「御社」などの敬称ではなくそれぞれの名称で呼ぶのが一般的
公務員の面接の際、各官公庁や自治体の事は、実際はそれぞれの名称で呼んで問題ないようです。「御庁」など「御」をつけて呼ぶことはあっても、「御社」だけは敬称のマナー的に問題があるので、公務員の面接では使わないようにしましょう。また、敬称だけにとらわれず、全体の言葉遣いも自然に正しい敬語や丁寧な言葉遣いが出来るよう、普段からの訓練をすることが大切です。
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