公務員は安定した職業?知っておきたい現場の悩み
公務員は若者にも人気の職業
公務員は安定した職業との印象を持たれるようです。しばらく不景気といわれた日本経済の下、公務員はそのイメージから大変人気のある職業となっています。「両親から勧められる」という背景もあり、若者からの人気も集めているのです。
公務員になるには難関試験の突破が必要
公務員になるには、国家公務員であっても地方公務員であっても、試験を受けなければなりません。前述もしましたが、公務員はその安定した職業という印象からも、例年その応募者数もかなり多くなっています。そのため、公務員試験は大変難関となっているのです。どの都道府県や自治体においても、競争倍率は高い傾向にあります。
公務員の種類
公務員には、国家系公務員、地方系公務員、法律系公務員、経済系公務員、公安系公務員、教育系公務員などがあります。公務員の種類の中でも、職種はさまざまです。各公務員になるには、前述したとおり、試験を受けなくてはいけません。自分のなりたい公務員の職種をよく調べておくことが大切です。国家系公務員の種類は以下の通りです。
•国家公務員総合職
•国家公務員一般職(大卒)
•国家公務員一般職(高卒)
•東京都特別区
•法務省専門職員
•外務省専門職員
•外務省専門職員
•労働基準監督官
•衆議院事務局(総合職・一般職/大卒)
•衆議院事務局(一般職/高卒・衛視)
•参議院事務局(総合職)
•参議院事務局(一般職・衛視)
•航空管制官
•航空保安大学校学生
•海上保安大学校学生
•海上保安学校学生
•気象大学校学生
安定以外の公務員の魅力とは?
公務員は、公的機関に従事するためその組織がなくなってしまうことはありません。また、一般企業と比較すると、利益を得る「経営」とは違うため、リストラなどの心配もないのです。こういった面から安定している職業だといわれるのです。しかし、公務員の魅力は安定だけではありません。
公務員の魅力①:国民・住民のために働けるやりがい
国家公務員は国の機関に、地方公務員は都道府県や各自治体に所属します。それぞれが、国民や住民のために仕事をするのです。その仕事内容は多岐にわたり職種も広いですが、自分の住む地域を良くしていく、また、住む人に安心を与える仕事に変わりはありません。このような仕事のやりがいは、公務員という職業の魅力のひとつでしょう。
公務員の魅力②:待遇が良い
公務員は、公的機関で国民や住民のために働く職業です。そのため、公務員自身の生活が保障されなければ、職責に差し支えてしまいかねません。このような理由で、公務員の待遇は、一般企業と比較しても良い傾向にあるのです。特に国家公務員は、人事院の行政職俸給表によると、平均408,996円となっています。
公務員の悩みの代表は残業
安定・高待遇の公務員であっても、すべてに満足して仕事をしているわけではありません。実は、現場では悩みを抱えている公務員もいるのです。その悩みの代表が残業です。定時に帰れる印象を持つ人も多いかもしれませんが、実は残業で残る場合も多いのです。しかも、公務員の残業代は予算で決められています。予算外の残業が発生する可能性もあり、現場に悩みは尽きないのです。
クレーム対応も悩みの種
公務員は、公の職員です。そのため、少しのミスが大きな問題につながるケースもあります。通常業務以外のクレーム対応も、公務員の仕事です。窓口は公共サービスを提供する場ですので、そういったトラブルも増える傾向にあります。理不尽な要求も頻出する傾向にあり、時には訴訟問題にも発展するケースも見られます。クレーム対応は公務員の悩みの種といえるのです。安定している反面、給料が上がらなかったり、残業が多く見合っていなかったり、不満はさまざまです。
公務員は本当に安定なのか
安定していないという声もある
公務員は「職を失うことがない」「給料が安定している」などと言われていますが、その理由についてお話します。公務員は、給料が安定している反面、副業が禁止されています。ですので、たくさん稼ぎたいという方には、はっきり言って向いていません。実務に対し、給料が見合っていないという声もあり、役職に就けるかと聞かれたらそうではないところもデメリットとしてあげられます。ボーナス支給はあるが、年々減少傾向にあることがわかっているので、稼ぎたいという方にはやはり不向きでしょう。
まとめ
「公務員は安定した職業」という状況であっても、現場では悩みを抱えていることもご理解いただけたらと思います。自分が稼ぎたいのか、それともプライベートを充実させたいのかによっても、道が分かれるでしょう。安定した生活を送ることに重点を置くなら、むいているでしょう。
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