弔事と法事の違いと注意すべきマナー
弔事とは葬式などの悔やみごとのこと
弔事とは、死去・葬儀などのお悔やみごと全般をいいます。葬式と法事は、どちらも宗教的な儀式になりますが、実際に行う儀式内容や意味は大きく違います。一般的には、通夜・告別式・火葬をすべて合わせたものを葬式と呼び、これが弔事となります。不幸やお葬式などのお悔やみごとを弔事であると覚えておきましょう。
通夜から火葬までが弔事に含まれる
一般的には、通夜・告別式・火葬をすべて合わせたものを葬式と呼びます。通夜は告別式の前夜に行われるもので、告別式は、出棺の前に行われる儀式、火葬というのは遺体を炉に入れて焼き、遺骨を骨壷に納める一連を指します。これらすべてを総じて弔事と言います。法事と違い、総称を意味していることをポイントに覚えておきましょう。
法事は一定の周期で行われることが弔事との違い
法事は故人の死後の供養として行われるものの事をいいます。法事は亡くなってから一定の周期によって行われることを弔事との違いとして押さえておきましょう。各周期で行う内容や規模が変わるのも違いのポイントです。最も重要な法要の一つに、四十九日法要というものがあります。遺族や親戚だけでなく、故人の知人・友人も招いて行われ、同時にお墓などへの納骨が行われることもあります。
三回忌以降は喪服でなくても構わない
葬式と法事では、参列時に着ていく服装に違いがあることも覚えておきましょう。葬式は喪服ですが、法事は三回忌以降、グレーや濃紺のダークスーツでもよいとされています。法事は亡くなってから一定の周期によって行われますが、三回忌以降に喪服でなくてもいいという違いを覚えておきましょう。
葬式と法事が重なった場合は弔事が優先
葬式と法事が重なってしまった場合は弔事を優先しましょう。法事は死後行うのに対して、葬式は故人との最後の別れという違いがあります。弔事を逃すとその機会は一生訪れないためです。一方、その周期は出席できなくても、法事という儀式自体は別の機会がある違いがあります。または、通夜と告別式のうち法事と日程が重なっていないほうに参列する方法もあることも覚えておきましょう。
欠席する場合は香典を用意するのがマナー
病気などで事前に欠席が分かっている場合は、案内状の往復はがきに欠席の旨を記載して返信します。弔事と法事が重なってしまい、やむをえず法事を欠席する場合は、分かった時点で速やかに電話連絡しましょう。法事を欠席する場合、代わりに香典やお供え物を用意しましょう。弔事と法事には違いがありますが、これは共通したマナーです。遠方などの事情がなければ訪問するようにしましょう。
弔事と法事の違いは出席する機会の数と周期で服装が異なること
弔事は死を悔やむ儀式であり、法事は故人の死後の供養として行われる違いがあります。そのため、法事は周期ごとに行われ、三年忌以降は服装が喪服でも構わないことになっています。また、弔事と法事が重なった場合は、その後会う機会のない葬式を優先させるのがマナーです。どちらか欠席する場合は香典を用意します。違いを理解してそれぞれで適切な対応ができるようにしましょう。
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