「顔を出す」という言葉を敬語として使う方法
「顔を出す」は敬語ではない
「顔を出す」という言葉は、そもそも敬語ではありません。たとえば、「わざわざ顔を出していただき、ありがとうございます」と使われることがありますが、これはあまり好ましくない意味を持つ使用方法です。言い換えるなら「足を運んでいただき」などとしたほうがいいでしょう。こちらでは、どのように「顔を出す」を使っていくのかについて分かりやすく解説しています。
「顔を出す」は親しい人に使える言葉
「顔を出す」という言葉は、初対面の人に使うべきものではありません。しかし親しい人などであれば、「顔を出す」という言葉を使ってよいケースもあります。「今日は顔を出してくれて、ありがとう」のようなイメージです。初対面の人であれば、「今日は足を運んでいただき、ありがとうございます」と言葉を言い換えたほうがいいでしょう。間違って使用すると失礼にあたりますので、使うシーンをよく意識するよう心がけてください。
「顔を出す」は「足を運ぶ」と言い換えられる
「顔を出す」の言い換えとしてよく用いられる「足を運ぶ」ですが、安易に使うのはおすすめできません。「顔を出す」という言葉は、他の人を話題にするシーンでも使用するからです。「足を運ぶ」は文字の通り、足を運ぶことを意味する言葉なので、他の人を話題に出すときには適しません。それでは、どのような敬語の使い方をするのかなどについて解説します。
「顔を出さない」場合は「足を運ばない」と言い換えられない
「顔を出す」という言葉は、「最近、あの人はまったく顔を出さない」との文面で使うことがあります。また「あの人はさっぱり顔を出さない」という使い方も可能です。このように他人の話題を出すときに使用することのある言葉ですが、よく言い換えとして用いられる「足を運ぶ」についてはこのシーンで置き換えることはできません。たとえば、「最近、あの人はまったく足を運ばない」という文面になると、本来の意味とは異なる印象を与えることが分かるはずです。
「顔を出す」は初対面の人に使えない言葉
ここまでのように、「顔を出す」と「足を運ぶ」はニュアンスが異なります。おさらいしておくと、「顔を出す」は初対面の人には用いらない言葉ですし、他の人を話題に出すときに言い換えすることはできません。いずれにせよ、きちんとした敬語の使い方を覚えておくことが、社会人としてのマナーだといえるでしょう。こちらでは、どのような使い方の違いがあるのかなどについてわかりやすく解説をします。
顔を出すは顔を見るときに使う言葉
「顔を出す」の敬語の使い方について少し踏み込むと、“顔を見るとき”に使う言葉です。足を運ぶはニュアンスが異なっており、顔を見ない場合などに使用します。とくに足を運ぶに関しては「場所に行くまでのこと」で、顔を出すは「場所に着いたとき」などに用いる違いもあるのです。どちらもほとんど同じニュアンスとも言えますが、全く同じ敬語としての使い方というわけではないことは覚えておきましょう。
「顔を出す」という言葉を敬語として用いるには「足を運ぶ」との使い分けが必要
「顔を出す」という言葉を敬語として間違って使っている人はかなり多いです。敬語だと勘違いして初対面の人に使ってしまったり、親しい人との間でも使用するシーンが異なっていたりします。「顔を出す」と「足を運ぶ」の違いを知っておくと便利ですので、こちらの敬語の内容を参考にもう一度おさらいをしておきましょう。また「顔を出す」を意味する敬語はほかにもありますので、使いやすい言葉を確認しておくことをおすすめします。
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