「食べてください」を敬語で表現する際の適切な言い方
「食べてください」の敬語として適切なのは「召し上がってください」
「食べてください」の敬語表現として適切なのは、召し上がってくださいと言う表現です。「召し上がる」というのは、敬語の中でも尊敬語にあたるもので、相手を立てる言葉になります。「食べてください」という言葉を、相手を立てつつも丁寧に表現できる言葉なのです。「食べてください」を敬語で表現するなら、「召し上がってください」が適切な敬語と言えるでしょう。
「お食べください」も間違いではない
「お食べください」という敬語も、間違いではありません。「食べてください」を敬語にする際、「召し上がってください」がすぐに出てこない人は、「お食べください」と言う表現も敬語表現としてはアリなのだと覚えておくと良いでしょう。ただ、「お食べください」は「召し上がってください」に比べると、敬う度合が少ないものなので、基本的には「召し上がる」を使う方が無難ではあります。
「いただいてください」は「食べてください」の間違った敬語
「食べる」=「いただく」という言葉が出てくる方も、少なくはないものです。「食べてください」を敬語表現にしようとすると、「いただいてください」と言ってしまうという人も多いでしょう。しかし、「食べてください」を「いただいてください」と表現するのは、実は間違った敬語なので、使わないようにすべきです。
「いただく」は謙譲語にあたる
というのも、「いただく」という言葉は敬語の中でも、謙譲語にあたる言葉なのです。つまり、自分を下げて相手を上げるような言葉になります。それを相手に向かって言うのですから、相手を下げて自分を上げている結果になるのです。それでは、相手に対して失礼になってしまいます。そのような点から、「食べてください」を敬語表現にする際の「いただいてください」は間違った使い方になるのです。
間違った敬語には「お召し上がりください」も含まれる
「食べてください」の敬語表現は、「召し上がりください」です。しかし、それが「お召し上がりください」になると間違った敬語表現になります。この2つの違いは簡単な点で、「お」がついているかいないかです。「召し上がる」を「お召し上がりになる」にすると、2重敬語となってしまっているので、この表現は間違った敬語になります。
2重敬語は回りくどい印象を与える
2重敬語は、聞き手に回りくどい印象を与えてしまいます。丁寧に聞こえる気もする表現ではあるのですが、それでも回りくどい印象は否めません。回りくどい印象を相手に与えてしまうと、ビジネスシーンでの会話としては良くないでしょう。2重敬語になってしまうのは避けないといけないのです。「食べてください」を敬語にする時には、「召し上がり下さい」とシンプルな敬語にしていきましょう。
「食べてください」を敬語にする際は「召し上がりください」が正しい使い方
「食べてください」を敬語で表現する際の、適切な言い方を紹介していきました。「食べてください」を敬語で表現する際の適切な言い方は、「召し上がりください」になります。まわりくどい2重敬語の表現や、自分を高めてしまうような「頂いてください」と言う表現はしないように注意が必要です。正しく日本語を使っていきましょう。
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