お礼状で研修時の感謝を伝える方法
研修後にお礼状を書くと相手に感謝の気持ちを伝えられる
研修を受けた後のお礼状を書くのは、教わったことへの感謝の気持ちを伝えるためです。会社の内部であれ、外部であれ、手間をかけて教えていただいていることには違いありません。感謝を伝えるお礼状のマナーに沿った定型の部分に加え、研修の中であった具体的な話をからめて文章を作ります。その中で、研修をどのように自分の中に生かし、次につなげていくかをお礼状で相手に、感謝の気持ちと共に伝えます。
お礼状は良い人間関係を築ける
研修があるのは、その一回だけとは限りません。毎年自分が参加することもありますし、後輩等に持ち回りで参加することもあるでしょう。何はともあれ、研修で教わった相手にお礼状を送ることで、感謝を伝え相手に印象付けることができます。記憶に残れば再度研修で相手に会った時に、スムーズな人間関係を築くことができます。後輩が参加する際でも、いい影響が出ることになるでしょう。
研修のお礼状は下の立場から書く
研修でお世話になった人を、目上としてお礼状を書きます。研修を受けた側は仕事関係であっても、教えを乞うた目下の立場です。同じ会社だからといって、友達のような文章は失礼にあたりマナーとしてNGとなります。拝啓から始まり、敬具で結ぶ。時候の挨拶を入れ、相手の健康を祈る、ビジネス文書の書き方でお礼状を作ります。ただ、定型の文だけでも手抜きに見えて、失礼な場合があります。研修で学んで印象に残ったこと、それをどう仕事に生かしていくかも織り込み、自分だけのお礼状を作成してください。
研修のお礼状は便箋に手書きが好ましい
研修のお礼状は、書き方は形式に沿い、目上の人に対する敬意を持って書きます。 その際に書くものを選ぶ時は、できるだけ便箋を使って封書にします。字のボールペンを使用します。便箋は白地無地で罫線のあるものを使用し、修正液や書き間違いのないように手書きで書くのが、一番ベストです。横書きと縦書きだと、横書きはどこか軽く見えるため、固く見える縦書きが推奨されるようです。ベストは手書きに便箋とはいえ、色々都合があったり、相手の人の連絡先をわざわざメールで渡される場合もあるでしょう。その際は、相手の年齢や役職に合わせて、便箋、はがき、メール等を使い分けてくださいね。
研修のお礼状は数日以内に迅速に出す
感謝を伝えるお礼状は帰宅して数日以内に、迅速に出すのがマナーとしてベストとされています。研修専門の場所だと、多数の人が入れ替わりで来るでしょう。返すのが遅くなれば、感謝を伝えるお礼状を送っても、相手も忘れてしまい、誰であるかももうわからないかもしれません。それでは、お礼状の意味があまりありません。研修のお礼状を急ぎ出すものとして、計画的に帰り道のコンビニで買うようにしたり、行く前に便箋やはがきを用意しておくのも一つの手です。
お礼状は丁寧な書き方を心がける
ここまで書いてきたことをまとめて、研修に行った後に出すお礼状例文をここにご用意しました。例文は会社に対してのお礼状です。時候の挨拶を抜く場合は、前略で始め、草々で終わります。個人に向けて出す場合は、最初の時候の挨拶は相手の健康を気遣う文になります。『(個人名)様はお健やかにお過ごしでしょうか。』と、いったものです。同様に末筆で会社の発展を願う代わりに、が相手の健康を祈るという形にまとめます。
『拝啓 入梅の候、貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。この度は00日間に渡る研修をさせていただき、皆様には多忙な中ご指導いただき改めて御礼申し上げます。〈研修で学んだことや感想を具体的に書き、それをこれからどう生かしていきたいかを自分なりにまとめる。〉これからも研修でご指導いただいたことを仕事で活用できるよう、より一層精進して参りたいと存じます。今後ともよろしくご指導ご鞭撻のほど願い申し上げます。末筆ながら、貴社益々のご発展をお祈り申し上げます。直接伺うべきところ、略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。敬具 平成00年0月0日〈所属〉〈氏名〉』
研修後のお礼状で感謝の気持ちを伝えるために丁寧な書き方を心がけて早めに送ろう
研修に行ったあとは、その部署や研修所宛てではなく、お世話になった個人宛てに感謝を伝えるお礼状は積極的に出しましょう。書き方マナーを守り感謝を伝えるお礼状を作成すると研修の具体的なエピソードを挟み、感謝の気持ちを伝えることで、相手により良い印象が残ります。その一つの手間が、いずれ大きく少しずつ人脈を築いていくことになります。会社において人脈は本当に大事なものです。わざわざ研修専門のところがあるような会社であれば、転勤もあるでしょう。逆に自分ではなく、研修所の人が異動する場合もあります。研修というめったにない機会に、しっかり勉強をし、いつも会わない人と交流して人脈を築くこと。そのために、感謝を伝えるお礼状というツールを、書き方マナーを押さえてしっかり活用するのはとても大事なことなのです。
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