新入社員に対する評価コメントのポイント【例文あり】
新入社員に対する評価コメントのポイント①:褒める
最初に新入社員を評価する際にどこから評価したら良いか、ということです。まず入りとして褒め方を覚えると良いかと思います。褒めるということは簡単なように見えて、コメントとして残そうとすると意外と苦戦するものの一つですので例文を上げて解説してみます。
新入社員のできたことを評価する
褒めるポイントとは、まず「できたことを評価する」です。例文としては、「掃除が丁寧」や「接客のとき、声に元気があってよい」というように、その新入社員ができていることを具体的に挙げてほめましょう。
このとき、客観的な数字や事実に基づいて評価すると、新入社員は上司の言葉からだけでなく、数字からも実際に自分が会社に貢献していることが実感できます。
例文としては、「○○さんの一か月の販売実績は○○万円であった。これは先月よりも○○円多い売上である」というようにほめます。
この評価方法のメリットは、新入社員が自分に自信が持てると同時に、新入社員自身で次の目標を立てられるということです。つまり、「今月は○○円の売上だったから、来月は○○円以上を目指すぞ」というように自分で目標を立てて頑張ることができるのです。
新入社員に対する評価コメントのポイント②:注意する
次に新入社員の注意の仕方です。怒ったり叱ったりとはまた別の、注意というのはなかなか苦戦する方も多いのではないでしょうか。こちらでも例文を上げながらポイントを解説してみます。ポイントを掴んでコメントをきちんと書いてあげましょう。
今はできていないことを評価する
注意の仕方のポイントは「今はできていないことを評価する」です。次は頑張りましょうと言うのです。例文としては、「接客のとき、商品提案をもっとスムーズにできるようになりましょう」というように、これからがんばるべきポイントを指摘します。このとき気を付けるポイントは、「怒るのではなく、次の目標を提示すること」です。新入社員は怒られたと思うと、次の日から萎縮してしまいます。なので、怒られたと感じさせないように気を付けましょう。例文のように次の目標に繋がるコメントをしましょう。
また、新入社員に次の目標を提示することで、新入社員は「次はあっちの方向に向けて努力すればいいのだな」と理解できます。人間、闇雲にがんばるよりも、がんばる方向性を理解したうえで努力をした方が、成長速度は速いです。例文でも見たように、評価コメントでは、新入社員の成長を促すようなコメントにするのが大切です。
新入社員に対する評価コメントの例文
では、実際の新入社員に対する評価コメントの例文を紹介します。参考にしてみてください。
褒めたあとに次の目標を立てさせるコメントを書く
この例文はアパレルの販売員を想定したものです。
『毎朝の店舗内の掃除が丁寧です。また、接客中、「いらっしゃいませ」の声が明るく元気なのがよいです。接客も最初の頃よりも緊張がほどけ、余裕が出てきたように思います。それは売上を見ても分かります。今月は先月よりも○○万円多い売上を出しているからです。
今後は接客のとき、商品提案をもう少しスムーズにできるようにがんばってください。A案がだめならすぐにB案を提案というように、商品提案をスムーズにできるようになれば、せっかくのお客様を逃すことがなくなります。そのためには、日頃からこのスカートにはどのトップスが似合うかなとコーディネートをイメージしておくことが大切です』
褒めた後に目標を提示することがポイント
この例文では、まず、新入社員をほめています。褒める際もできるだけ具体的に評価しましょう。「見てもらえている」という気持ちが次の頑張りに繋がります。
褒めた後、一つだけ次の目標を提示します。例文のように、直後にがんばりポイントを提示すれば、新入社員は「怒られた」と感じません。また、次の目標を掲げるのであれば、それをクリアするためのヒントや方法を記しておくことも大切です。
新入社員に対する評価コメントの例文のように具体的に褒めた上で目標を持たせよう
例文を上げながらポイントを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。
評価コメントで新入社員を委縮させたり、やる気をそいでは、評価コメントを書く意味がありません。まずは具体性のある褒め方でやる気をさらに起こさせましょう。もし、注意したいことがあれば、次の目標へと繋がるようなコメントとして提示しましょう。新入社員に対する評価コメントを書くときには、自分の新入社員時代を思いだし、「上司にどういう言葉をかけられたらやる気がアップしたかな」と考えながらコメントを書くとより良いコミュニケーションツールとなることでしょう。
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