レポートを原稿用紙に書くときの基本的な書き方
原稿用紙特有の禁則処理をマスターしよう
マス目のない用紙に文章を書く場合は、文章が1行に上手く収まるように調節することができますが、原稿用紙は1行に書ける文字の数が決まっているため、どうしても収まりきれなくなることがあります。そのような場合の書き方についての決まり事を禁則処理と言い、原稿用紙を使う時には注意が必要です。例えば行末に句読点やカッコがきてしまう場合には欄外に書くという決まりがあります。
原稿用紙の行末で英単語が途中で切れてしまう場合はハイフンを利用
原稿用紙にアルファベットを書く時には、大文字は1マスに1文字書き、小文字は1マスに2文字書く、スペースは1マス空ける、そして英単語は横書きで書くという書き方のルールがあります。このルールに則り文章を書く中で、文末で単語が切れてしまった場合は最後の一文字をハイフンに変えて、次の行に続けます。原稿用紙にあまり長い英語の文章を書くと、とても読みにくくなるため文章の長さにも配慮が必要です。
タイトルや見出しを適切につくり分かりやすい書き方にしよう
レポートは内容の流れを分かりやすくするため、項目を分けて書きます。最初の行は2マス空けてタイトルを書き、副題がある場合は次の行にタイトルの文頭から更に2マス空けて書きます。次の1行は空白にし、その次の行に名前、1行空けて本文に入ります。
また、必要に応じて項目を分け、それぞれの文章に見出しをつける書き方をすると、レポートが見やすくなりおすすめです。
引用した文章は引用だと分かる書き方で
レポートを書くには、テーマに沿った内容を調査し考察しなければいけません。その過程で参考にした文献を自分で書いた文章のように使うのは剽窃(ひょうせつ)と、なり犯罪行為です。レポートは自分で書いた文章と他の人が書いた文章を引用したものを区別した書き方をする必要があります。原稿用紙では引用した文章を書く時は、文章が短い場合「」でくくり、長い場合は引用文の部分は全て2マス空けて書くようにします。
原稿用紙への書き方では視覚的バランスを重視する
原稿用紙にはマス目があるため、文字数や文章を書く位置などに色々な制約があります。レポートを読む相手にとって読みやすく、理解しやすいものにするためにはマス目や行の空白や改行など、視覚的なバランスに気を使いましょう。形式に沿った内容のグループを見出しや番号を上手く使って表現し、レポートを順序立てて書く工夫が必要です。
漢字とひらがなの書き方でも分かりやすさを意識しよう
レポートを書く時には、文章にメリハリを付け読みやすくするために漢字やひらがなを使い分けることがあります。使い分ける基準は「形容詞はひらがな」で書くと覚えておきましょう。例えば「注意すること」の「こと」や「辛いとき」の「とき」は抽象的な感覚なので形容詞としてひらがなで書きますが、「慎重に事をすすめる」「時の旅人」など具体的なことを表すときには漢字で書きます。
レポートを原稿用紙に書くときは読み手に配慮した分かりやすい書き方が重要
レポートを原稿用紙に書くときの書き方をご紹介しました。原稿用紙は紙面に文字以外にも罫線があるため、レポートの書き方に配慮しなければ視覚的にゴチャゴチャした印象となってしまいます。レポートには必ず読む相手がいるため、相手が理解しやすい書き方をすることを前提に書き進めなければいけません。原稿用紙の書き方は、そのような配慮をルール化したものなので、ぜひ覚えておきましょう。
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