レポートと論文の違いとは?気になる3つの相違点
レポートと論文の違い①:内容
レポートと論文の違いをきちんと説明できる人は意外に少ないもの。しかし、レポートと論文には明確な違いが3つあります。まずは1つ目「内容」から見ていきましょう。
≪レポート≫は授業内容や資料に対する自分の考え
レポートとは、大学の授業などでよく課されるものです。授業内容で学んだことや、ある論点に関して知らべた結果から自分の考えや感想をまとめたものになります。
レポートは評価基準によく使われます。資料の読み取り能力、論理的思考力、客観的な視点や文章力などを試されるのです。実験レポートや意見レポートなど、レポートには様々な種類があります。
≪論文≫は仮設をもとにした新しい発見
内容が感想や考察を占めるレポートと違い、論文は自分の考え、仮説をもとに実験や調査をして、一つの新しい発見を模索します。つまり、新しい発見について自分の考えを理論を軸にまとめたものが論文になります。
レポートと論文の違い②:書き方
レポートと論文の違い2つ目は「書き方」です。内容が違うので書き方が違うのは、言ってみれば当たり前かもしれませんね。これから卒業論文を書く人などは、レポートとは全く書き方が違ってくるので、注意しましょう。
≪レポート≫は調査状況・論点→結論・感想
レポートは、書き手の立場や意見を論理的に説得するものです。学問の分野で概念や現象、問題点から自分なりにテーマを設定して調べ上げます。そこから、基本的な論点をどのように学習し、解釈したかを書くものになります。そのため、レポートの書き方は、調査状況を述べて、結論や感想を記載する流れになります。
≪論文≫は問いかけ→主張→論証
論文の書き方は、問いかけから始まり、新しい発見の主張をします。最後に論証をするという書き方になります。基本的に自分の主張は過去の論文や実験結果から論理的に説明していく必要があるので、このような構成になります。
レポートと論文の違い③:記載量
最後にレポートと論文の違い3つ目「記載量」を見ていきます。一番分かりやすい違いなので、中には知っている人もいるかもしれませんね。具体的にどれぐらい記載量に違いがあるのか、早速見ていきましょう。
≪レポート≫は原稿用紙2枚~5枚程度で少なめ
レポートは大学生なら身近なものなので知っている人も多いと思いますが、大体は1日~1週間程度で書ききれる量がほとんどです。具体的には、原稿用紙2枚~5枚程度のものが多いです。論文とは違い、かなり少なめの量になります。
≪論文≫は原稿用紙50枚~100枚程度で多め
学術論文や卒業論文を読めば丸わかりですが、レポートと違い、分析が多く、洗練された議論が求められます。そのため、記載量は必然的に多くなります。具体的には卒業論文では、量として原稿用紙で50枚~100枚程度が目安です。
レポートと論文の違いは「内容・書き方・記載量」にあると覚えよう
レポートと論文の違いを見ていきました。①内容②書き方③記載量、の3つに違いがあることが分かりましたね。レポート内容は普段の授業で1日から1週間程度で書ける量であることが多いですが、論文は洗練した内容が求められるので原稿用紙100枚程度と記載量は多いです。これから論文を書く人は、レポートとの違いをよく理解してから書きましょう。
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