警察機構に設置されている監察官の仕事内容
「監察官」は警察庁と各警察本部に置かれる
まず監察官はどこに置かれているのかについて見ていきます。監察官は警察署のトップである警察庁、各警察本部警察部に「監察官室」が設置されています。そして、市民から寄せられる警察官の不祥事事案や役務規定違反などの取り締まりをはじめ、功績を挙げた警察官に対して表彰等の仕事も行っています。そのため、警察署内における「目付役」の仕事となっているのです。
監察官になれる人は「副署長経験者」
それでは警察官の取り締まりの仕事を行う監察官は、どのような人がなれるのでしょう。これは、一般的に副署長経験者が充てられるようになっています。そのため、警察機構についてよく理解した人が従事しているのです。また、この監察官のトップである「主席監察官」はいわゆるキャリア組の警察官が従事し、警視監の立場に就くことになるのです。
監察官は警察官の取り締まりや表彰を仕事としている
監察官は警察官の取り締まりや表彰を仕事とすることにあります。そして、この監察の実施状況は公安委員会に報告されるようになっています。この公安委員会とは、市民を代表して警察機構を取り締まっている機関であり、監察官の仕事内容を点検する業務も担当しています。そのため、監察官は警察を取り締まり、公安委員会に報告する仲介役のような仕事をしているのです。
監察官は公安委員会にチェックされている
それでは監察官と公安委員会の関係はどうなっているのでしょう。簡単に説明をすると、監察官は警察を監視し、公安委員会は監察官をチェックする関係にあります。具体的に内容を説明すると、例えば監察官は四半期に1度、公安委員会に監察報告をする必要があったり、逆に公安委員会が監察を必要と判断した時には警察機構に対して指示ができるのです。そのため、こうした報告と指示の関係によって警察機構の点検を行っているのです。
監察官は市民から職務怠慢な警察官の申告を受けたら調査・点検を行う
最後に監察官と市民との関係について見ていきます。警察官は、地域の治安維持を行わなければいけない立場にあります。しかし、それを放棄するような態度を取っていたらその地域に安全は訪れません。そのため、こうした職務怠慢な警察官を見た市民は、それを監察官に申告することができます。そして、市民から申告を受けた監察官は、異常を感じて調査・点検を行うようになるのです。
市民は申告の際に各道府県警の窓口に電話をする
実際に警察官の仕事に対する職務怠慢行為を目撃した際には、警察庁や各同府県警の監察官への窓口に連絡を入れるようにしましょう。例えば神奈川県警であれば「監察ホットライン」と呼ばれるものを用意しており、警察官の仕事への信用失墜行為に関して相談に乗ってくれるようになっています。そのため、万が一警察官の異常行為を発見したら、こうした各警察本部に相談を持ちかけるようにすべきでしょう。
監察官は市民から職務怠慢な警察官の申告を受けたら調査・点検を行う仕事をしている
このように警察機構において監察官は「目付」役として、警察官の取り締まりや表彰などを仕事として行っています。監察官の働きは、市民を代表している公安委員会に報告されることになっており、警察機構が正しく機能しているかのチェックがされているのです。そのため、万が一地域住民が警察官に対して不安を感じたならば、各警察本部の監察官へ相談をするといいでしょう。
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