手紙の宛名を連名にする書き方とは
手紙の宛名を連名にする際は「鈴木一朗様 花子様」が基本
宛名を連名にして手紙を出す場合は、苗字は世帯主の方のみ記入し、あとの方は下の名前のみを書くというのが一般的な方法です。「鈴木一朗様 花子様」といった具合で書けば間違いありません。最近では夫婦別姓で生活している方も多くいますが、その場合は苗字が違うわけですから、「鈴木一朗様 高橋花子様」といった様にそれぞれの苗字を宛名に書いて出せば問題はありません。
夫婦別姓の家族へ手紙を書く際は事前に名前を確認しておく
ここでさらに厄介な問題となるのが、夫婦別姓でかつお子さんもいる家庭に連名で手紙を出す場合です。法律婚をしているご夫婦であれば、お子さんはどちらの苗字を名乗っても問題ありません。中には2人いるお子さんがそれぞれ別の苗字を名乗っているというややこしい話まで存在するほどです。この時は出す前に一度連絡し、宛名の連名はどう書けばいいか素直に相談した方がいいでしょう。
宛名の敬称は「様」を使う
手紙を個人名で書く時、基本的には「様」を使うかと思いますが、この場合でも同様に「様」を使います。家族の場合は世帯主から配偶者、そしてお子さんの順に書いていくのが一般的です。ちなみにお子さんは年齢順に書いていきます。そして多くの場合、お子さんは「様」は使わず「くん」「ちゃん」と性別に応じて書き分ける事が多いでしょうが、これは決まったルールではなくお子さんに対しても宛名に「様」を使っても問題ありません。相手との親密感などで使い分けるといいでしょう。
大家族に送る際は連名を「ご家族ご一同様」にする
少子化などであまりそういった問題は起こりにくいかもしれませんが、5、6人のお子さんがいる大家族に手紙を送る場合は、はっきり言って宛名を連名にはとても書ききれないでしょう。そんな時の宛名はどうするかというと、世帯主の名前だけフルネームで書き、以降は「ご家族ご一同様」という風にまとめて書くという方法です。宛名の連名が5名以上になると、スペースも辛いですし字面があまりよくありません。書くにしても配偶者、お子さんを合わせて4名程度に収めた方がいいでしょう。
ビジネスシーンで出す手紙の宛名は個人名に「様」を付ける
ここまで個人のご家族宛てに手紙を出す場合を書きましたが、ビジネスシーンで手紙を連名で出す場合はどうするでしょうか。この場合も同様に、個人名に「様」をつける形で書けば問題ありません。それが3名程度であれば書けますが、大家族の問題と同様に宛名が複数人のチームになり連名が難しければ、「◯◯株式会社 △△本部 代表 鈴木一朗 様 スタッフ一同 様」といった形で、そのチームのトップの方宛てであとの方々は1つにまとめるという方法で書くことができます。
会社が同じでも部署が異なると連名にできない
さて、最後に考えたいのは、例えば◯◯株式会社の総務部の鈴木様と営業部の佐藤様に対して同様の手紙を出す場合です。この場合宛名を連名にできるかといえば、答えは「NO」となります。そもそも部署が違いますから手紙の共有ができません。こうした場合は同じ内容の手紙を2通用意し別々の宛先を記入して出した方が相手も混乱しないで済むでしょう。
手紙の宛名を連名にする書き方は「鈴木一朗様 花子様」が基本で苗字が異なる場合もあるので事前に確認しておこう
いかがだったでしょうか。手紙の宛名が連名になっても、敬称など大まかなルールは変わりませんが、複数人の書き方など細かいルールを押さえる必要があります。とは言え(夫婦別姓を除けば)連名にはそれほど複雑なルールは存在しません。宛名は手紙の中で相手に最初に読まれる部分ですから、ミスのないようしっかり基本を押さえておきましょう。
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