宛名の役職・肩書の正しい書き方【メール・手紙本文など】
宛名の書き方について基本的なマナーをおさらいしよう
役職・肩書の書き方を知る前に、まずは宛名を書くときの基本的なマナーを押さえましょう。
宛名の書き方の基本的マナー
宛名の書き方の基本的マナー
■メールや手紙の本文では、まず一行目に宛名を記載する。
■宛名が企業の社員などの場合は、
①社名 ②所属部署 ③宛先の個人名+敬称 の順で記載する。
■メールの場合は、宛名は左側に寄せる
■宛先の社名は略称を使用しない(㈱など)
■宛名と本文の間は一行ほど開け、読みやすくする
■宛名の敬称は一種類しか使わない(御中・殿・様・各位などは重ねて使わない)
宛先の種類とセットで使う敬称
メール・手紙を送る先はたくさんありますが、いくつかの種類に分けることができ、その種類に合わせて、使う敬称が決まっています。宛先の種類とセットで使う敬称を確認しましょう。
よくある宛名とセットで使用する敬称
●企業、団体(◯◯株式会社)…敬称「御中」を使用
※企業・団体全体に宛てたものの場合(企業・団体内の個人に宛てたものには使用しない)
● 職名(部長・課長)…敬称「殿」を使用
※職名の後に個人名がある場合は使用しない
● 個人名…敬称「様」を使用
● 特定されない複数の個人…敬称「各位」を使用
特殊な敬称を使用する宛名
●特定の職業の方…敬称「先生」を使用
※教師、講師、医師、弁護士、会計士、牧師、議員、作家など
●ある家を介して個人に宛てる場合…敬称「~様方~様」を使用
※宛先でない個人の家に居候などをしている方へ送る場合
●ある会社を介して個人に充てる場合…敬称「~気付~様」を使用
※会社を通じてその会社に所属していない個人へ送る場合
●ある会社を介して団体に充てる場合…敬称「~気付~御中」を使用
※会社を通じてその会社に所属していない団体へ送る場合
肩書き・役職がある人への宛名の適切な書き方
役職・肩書きを兼任している場合は宛名に「兼」は使わない
役職・肩書きを兼任している場合、宛名に両方の役職・肩書きは使いません。
【例】営業部次長 兼 法人営業課長
⇒営業の用件なら「営業部次長◎◎様」に、 法人の要件なら「法人営業課長◎◎様」にすべき
宛名の場合、役職・肩書きを「兼」を使って並べて記載する方法はあまり使いません。
発送先次第では、宛名に役職・肩書きを書かない場合もある
【個人宅】に送る場合は、その方の所属している企業名・役職・肩書きなどは記載しない方がよいでしょう。例えば、仕事でお世話になっている方の個人宅へお中元などを送る際に、企業名・役職・肩書きなどを記載していると、配送時に「この家に住んでいる人がどこに勤めているのか」などの個人情報がわかってしまいますし、「配送先が企業でないが間違いではないか」と混乱を招きます。
そういった場合は、荷物には会社名・役職・肩書きは書かず、個人名と敬称のみで送りましょう。また、お中元などの宅配の品物を送る場合は、別に「送り状」を出すのが礼儀です。「送り状」は封書で、日頃のお礼や、荷物を送ったということを書いて送ります。もちろん、荷物が届く前に送り状が届くように気を付けましょう。
宛名の種類と敬称のセットや役職・肩書き兼任者の場合を覚えておこう
宛名の種類と敬称の書き方、また役職や肩書きの書き方を確認しましたが、いかがでしたでしょうか。マナーを守って、失礼のないようにメールや手紙などを送ってくださいね。
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