レポートにおける考察の書き方について
レポートの考察とは「レポートの結果をうけて自分がどのように考えたかを述べる」もの
まずは、レポートを書く上での考察という言葉の定義や、それが意味するところを明確にする必要があります。その段階をスキップしてしまえば、考察の書き方がわからない、片鱗すらつかめないというのは当然です。結論からいうと、考察とは「レポートの結果を受けて自分自身がどのように考えたのか、それを述べる」ために設けられた項目です。
考察を英訳すると違う角度から意味を考えられる
それでは、もっと深く掘り下げてみましょう。考察を英訳すると、このような単語が出てきます。 study:勉強 examination:検査 observations:所見 consideration:熟考する どの英単語も「考察」という意味が含まれています。しかし、このように違った角度からの和訳を見てみると、書くべき考察のイメージが浮かんできたのではないでしょうか。
考察の書き方にはNGとなる表現がある
考察に関してのフワッとしたイメージがつかめたところで、今度は逆に「レポート考察に書くべきではない表現」について見てみましょう。このような表現では考察とはいえない、レポートとして適していない、あるいは認められない。そういったNGとされる表現を見ていくことで、逆説的に考察のイメージを強固なものにしましょう。
「面白かった」などの感想や「次は成功するように努力が必要」などの反省がNGとなる
ありがちなのは「とても興味深かった」「非常に面白い実験だった」という書き方です。この書き方は飽くまで感想であって、考察とは言えません。また「実験を行う過程で失敗があった」「次は成功するように努力が必要」という反省した表現もよく見られます。これらがNGとされる理由としては、テーマや結果といったレポートの内容に則していないということが一番に挙げられます。
他のレポートを参考にして考察を完成させよう
ここまできて、考察の書き方についてのイメージは固まってきたと思います。ただ、立派な考察を書くには、たくさんの書籍を読み、何度もレポートを書く経験を積む必要があります。しかし、多くのレポートには提出期限があります。その期限に間に合わせるための近道 は「類似したレポートの考察を真似る」ということです。もちろん、丸写しやコピーは厳禁です。
他の考察を見る際には「その考え方を参考にする」ように
それでは何を真似るかというと、その考え方です。考察の理論展開にはいくつかのパターンがあります。例えば「○○という期待通りの結果が得られたのは、△△という要因があったため」であったり、「××という失敗があったのは△△という要因があったためであり、それがなければ○○という結果が得られただろう」というような表現です。ほんの一例ですが、様々な切り口があるということを類似のレポートや書籍から汲み取れば、考察の書き方もよりクリアになるはずです。
レポートにおける考察は「感想」や「反省」とならないようにして次へ「どう活かすのか」といった書き方を心がけよう
レポートの書き方で注目されるのは考察の内容です。なぜ考察の書き方が注目されるかというと、そのレポートの意味することや内容そのものが考察の書き方によってまとめられるからです。また、客観的な要素に加え、それをどう捉えるかという主観も求められるので、評価の対象として重要な要素になります。人によってはロジカルな文章を書き慣れていないこともあるので、まずは基本的な理念を学び、最初のうちは模範的な書き方を真似ることから始めましょう。
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