お別れの手紙へ記載する文について
お別れの手紙には相手を労う一文を添える
転職や退職を通じて会社を離れる方へ記載するお別れの手紙ですが、一体どんなことを記載すればいいでしょうか。まず初めは、相手の今までの仕事を労う一文を添えるようにしましょう。そして、相手が目上の方であれば、今までご指導いただいた事への感謝を続けるのが一般的です。その後は、仕事での彼らとの思い出となるエピソードを1つか2つ記載し添えて、これまでの思い出を振り返る文章がいいでしょう。そして最後には、新天地へ行くならそこでのご活躍を、また退職されるのであればこれからの健康をそれぞれ記念した一文を記載すればいいでしょう。
お別れの手紙は通常の形式を省略しても構わない
お別れの手紙では、日本の手紙での定番である時候の挨拶や前文・末文などをどう記載すればいいでしょうか。結論としては、書かない場合がほとんどと言えます。今回紹介するお別れの手紙は、どちらかと言うと送別会などの行事でメッセージとして読み上げ、贈り物としてその場でお渡しする類の物です。そのため比較的親しい間柄に対する文章でもあるので、前文・末文などの形式的な文章は省略してしまって構いません。例えばこれが手渡しではなく郵送する場合で、かつ相手が目上の方だったとしたら、これらの言葉も記載し加えるのがいいでしょう。
お別れの手紙文例集①【上司宛】
では実際に、ここまでのアドバイスを参考に作成した文例を見ていきましょう。今回は上司(課長)に宛てたお別れの手紙です。
「◯◯課長、長い間のお勤め、本当にお疲れ様でした。私が新人として課長のいる東日本営業課へ配属されてから6年間、数え切れないほど多くの事を勉強させていただきありがとうございました。入社当初、初めての営業の仕事に頭を悩ませていた私に「もっと落ち着いて周りを見ろ」「何かあれば助けてやるから、全力でいけ」とアドバイス頂いてから、視野を広く持つ事の大切さとチームで働く意識を持つようになりました。まだまだ未熟な私ですが、あの時の課長のアドバイスをこれからの後輩たちにも伝え、◯◯課長のような頼り甲斐のある人間に成長していこうと思います。本当にありがとうございました。今後の◯◯課長のご健康を心よりお祈りしております。」
上司に宛てるお別れの手紙は丁寧な文章にする
自分の目上にあたる人に宛てたお別れの手紙ですが、相手を慕う気持ちが出る分、他の手紙と比べてカジュアルな印象になります。その為言葉遣いや文末の表現などが砕けすぎないよう、丁寧な文章を記載するようにしましょう。また、先輩・上司とのエピソードでは彼らからの指導で特に印象に残った事を上げ、その出来事で自分がどう成長できたのか、またその成長を今後どう活かしていきたいのかを記載するようにするといいでしょう。
お別れの手紙文例集②【同僚・後輩宛】
では今度は、自分の同僚や後輩に宛てたお別れの手紙です。今回は後輩に宛てた手紙を紹介します。
「◯◯さん、3年間本当にお疲れ様でした。◯◯さんが私たちの仲間になった当初は、非常に素直で人の話をしっかり理解しようとする熱意がある一方、どこか落ち着きがなく心配になる場面があったりもしました。しかし、その持ち前の素直さと情熱で先輩や◯◯課長からの指導、そして取引先とのやり取りなどを積極的にこなしていくうちに、見る見るうちに私たちのチームに欠かす事のできない人間になっていきました。今まで本当にありがとう。新しい職場でもその素直さと情熱を忘れずに、頑張って下さい。これからの◯◯さんのご活躍を心からお祈りしております。」
同僚・後輩に宛てるお別れの手紙は長所や尊敬できる文章を記載する
後輩に宛てたお別れの手紙に職場のエピソードを添える時は、その成長の軌跡がわかるような文章を記載してあげるといいでしょう。その上で、新天地での活躍を祈念する文章を続けていきましょう。また、もしこれが同僚に送るお別れの手紙の場合は、入社当初から感じていた長所や仕事の上で尊敬できる部分を中心に記載していくのがオススメです。
お別れの手紙は送る相手に合わせた文を記載しよう
いかがだったでしょうか。お別れの手紙の記載大事な事は、相手との心温まるエピソードやこれからの活躍・健康を祈念する気持ちをしっかり表現する事です。またお別れの手紙は郵送するよりもその場で読み上げる場合が多い為、表現もそれに合わせてカジュアルなものになりがちです。今回紹介した文例を参考に決してラフにならないよう注意しながら、彼らへの最高の贈り物をしてあげましょう。
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