もしもしの代わりに電話で使うべき言葉【ビジネスマナー】
ビジネスの場で「もしもし」は失礼でありマナー違反
普段、携帯電話などで電話をしている際に、一言目に「もしもし」と使うのは非常に一般的ですし、不思議な点は何もありません。
しかし、社会生活においては、普段の生活とビジネスで非常に多くの事柄が切り分けて考えているので、知らず知らずにマナー違反をし、先方に失礼と思わせてしまっていたというケースも多いのです。
その代表的な例が会社の電話応対で「もしもし」と言ってしまうことです。
言われた相手にしてみれば、失礼にあたる場合も多いので、気を付けたいマナー違反の言葉です。
「もしもし」は略語のひとつであり失礼にあたる
「もしもし」という言葉は「申す申す」の略語です。
「申す申す」は目下から目上への丁寧語ではありますが、「もしもし」はその略語になり、ビジネスにおいて略語は失礼にあたるのでNGです。電話対応でも出だしであろうとなかろうとマナーに反しています。
また、基本的に略語であるから失礼にあたるという説や、もともと「もしもし」が若者言葉であった名残として残っている考えが強いため、相手に対して失礼という説もあります。
以上のようなことから、電話にでるときもかけるときも、「もしもし」はビジネスシーンで使わないマナーです。
「もしもし」の代わりに使うべき正しい言葉とは
「もしもし」は、ビジネスマナーの観点からみて、電話では失礼になるのは分かりました。
では、会社の電話にでるときのマナーとして、「もしもし」の代わりに使うべき正しい言葉とは何でしょうか。
それは、「はい」です。はいという返事は、相手にキビキビとした印象を与えられます。
「はい」はビジネス的にも失礼にあたりません。
ビジネスマナーにはファーストトークが適している
会社の電話であれば、「はい、○○(会社名)でございます」「はい、お電話変わりました」といったファーストトークが、社会人として好ましいマナーと言えるでしょう。また、声が遠くて問いかける際も「もしもし?」ではなく「恐れ入りますが、もう一度お願いできますか」といった使い方が失礼にならずに良いでしょう。
一般的に汎用性のある対応を覚えておこう
ビジネスにおける電話の掛け方や出方は、一般的に広く用いられているものがありますので、そういったものを覚えておけば便利です。
そのキーワードは「お世話になっております」です。
お世話になっておりますは、ビジネスマンの挨拶代りの言葉として広く普及しているので、どのような対応でも使えますし失礼にはあたりません。
ビジネスシーンにおいて、電話応対はその会社の窓口となりますので、相手に失礼にあたらないようなマナーは必須です。
必ず失礼にあたらない言葉というのを覚えておきましょう。
「もしもし」と同じように使われる「なるほど」も失礼にあたるので使うのはNG
もしもしと並んで使ってしまいがちな失礼な言葉で「なるほど」があります。
この言葉もあまり知られていませんが、もしもしと同じで自分が同等の立場か、それ以上の立場であるケースにおける、相手に同意するものとして定義づけられています。
ですので、電話でも商談でも、相手の考えをヒアリングして、なるほどと返すのは実はとても失礼で重大なマナー違反になるのです。
そういった場合は必ず「そういうことですね」「そうなんですね」という言葉に置き換えて使いましょう。
ビジネスの電話応対では先方より先に電話を切るのは失礼
「もしもし」という言葉以外にも、覚えておきたいビジネスにおける失礼にならない電話マナーがあります。
まず、先方より先にこちらから電話を切ってはいけません。
必ず向こうが切るのを待ってから切りましょう。
先方より先にこちらから電話を切るのは大変失礼です。
電話対応にもコンプライアンスの意識が大事
また、電話口で相手に簡単に社内の個人情報を教えてしまうのもマナー違反でt大変失礼です。
本人の許可なく住所や電話番号を社外の人に伝えるのは、コンプライアンス上のマナーに反しています。
最近はコンプライアンスの意識を持つことが多くの企業で叫ばれていますので、法令順守の観点からも気を付けておきましょう。
ビジネスでは電話で「もしもし」と言うのは失礼なので使わないこと!
いかがでしたでしょうか。普段の生活で幅広く使われているので、無意識にビジネスの電話でも「もしもし」や「なるほど」とビジネスマナー的に失礼な言葉を使ってしまっていた人もいるのではないでしょうか。
実は、そういった言葉は相手にとっては非常に失礼だと取られてしまいますので、普段から「もしもし」や「なるほど」を言わないようにするため、違う言葉に置き換えて使用するように癖をつけておきましょう。
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