オープンイノベーションの定義と事例から学ぶ失敗しない戦略

2019年8月7日オープンイノベーション

オープンイノベーションとは

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世の中には覚えていて損はない、いつか役に立つ言葉はたくさんあります。オープンイノベーションもそのひとつといえるでしょう。ここでははオープンイノベーションの定義、事例、戦略を紹介します。

オープンイノベーションを理解してみてると、身近なところでオープンイノベーションがおこなわれていることに気がつくかもしれません。はじめにオープンイノベーションの定義についてみていきましょう。

アメリカで生まれたイノベーションを促進する新たな概念

「オープンイノベーション」とは、アメリカのハーバード・ビジネス・スクールのヘンリー・チェスブロウ博士によって提唱された、イノベーションを促進する新たな概念です。

その概念が生まれた背景にはチェスブロウ博士が自社資源で狙うイノベーションには限界が迫ってきていることを指摘していたからと言われています。

定義は企業内部と外部のアイデアの融合により、技術革新を起こす

チェスブロウ博士のオープンイノベーションの概念をもとに考えられた定義があります。そのオープンイノベーションの定義は、企業が自社開発の技術だけでなく、他社の特許やアイデアを組み合わせることで、イノベーションを起こして、新しい商品やビジネスモデルを創り出そうとするものです。

日本ではクローズドイノベーションがビジネスモデルとされていた

日本ではオープンイノベーションの逆の言葉である閉鎖された意味のクローズドイノベーションがビジネスモデルとされていました。

つまり世界をリードしてきた「ものづくり日本」というものです。研究開発から商品化、市場開拓まで自社グループで行う垂直統合型のビジネスモデルが日本の主流でした。

オープンイノベーションの戦略事例

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日本は長らくオープンイノベーションの逆のクローズドイノベーションで世界をリードしてきました。しかし、オープンイノベーションを戦略として取り入れたIT技術に関して日本は世界に遅れを取っているのも事実です。しかし、日本企業でもオープンイノベーションを戦略に取り込んだ企業があります。それではオープンイノベーション戦略の事例をみていきましょう。

日産自動車はモーターの技術を異業種に提供。狙いは「別の用途」

「スカイラインGT-R」で世界を席巻した日本の日産自動車。その日産案自動車は

「次世代のクルマ」に搭載するために開発した、「スーパーモーター」と「3Dモーター」の技術を自動車以外の用途、つまり異業種にライセンスを提供するというオープンイノベーション戦略を行いました。

日産自動車のオープンイノベーション戦略の目的は次の通り。「別の用途」で先にモーター技術を実用化する。開発投資を回収しつつ、もともと狙っていたパフォーマンスを安定的に出すためのヒントや設計の最適化などを図る目的があります。

車以外の別用途での実用化は時間がかかり、一見遠回りのようにも感じます。しかし、その課程で不具合発見や機能をより向上させるヒントがつかめれば、自社内で純粋に研究開発を進めても、見えなかった部分が見えるようになります。結果的に実用化までの道のりも短縮できるというわけです。

東レはボーイングとの協業で大きな成功をおさめた

「Innovation by Chemistry」(化学による革新と創造)をスローガンに掲げる東レ。その東レはさまざまな分野でオープンイノベーションを戦略として展開しています。そのなかでも成功事例として挙げられるのが、炭素繊維を提供した米の航空会社であるボーイングとの協働です。

鉄に比べて炭素繊維の重さは1/4、強度は鉄の10倍です。しかし、航空部品では日の目をあたることはありませんでした。高度な耐久性が求められる航空部品に採用されるために熱硬化性の強い炭素繊維複合材を開発し、尾翼に採用されるまでに至りました。

東レは米国でボーイングの近くに炭素繊維の材料供給のための生産拠点を作りました。その制作拠点でボーイングのエンジニアともに技術開発を行った結果、航空機ならではの厳しい要求に応えられる技術ノウハウを蓄積できました。

そして東レはボーイングと2021年までの炭素繊維複合材の長期供給契約を締結しました。受注規模は1兆円を見込まれます。

ソニーはWiLとの合弁会社「Qrio」を設立

ソニーは日本とシリコンバレーに拠点を置く投資育成会社「WiL」との合弁会社「Qrio」を設立しました。出資比率は、WiLが60%、ソニー株式会社が40%で、資本金は3億3350万円です。その「Qrio」の製品の第一弾は家の鍵をスマホで管理し、鍵の受け渡し、入退室管理などに使用するスマートロック・デバイスです。

ソニーの狙いは本社ではできない事業を新会社で行うということです。

大きな会社ならではのしがらみがあります。そこで新会社を通じて、ソニー本社では範囲を伸ばせなかった成長市場にアプローチをかける狙いがあると言われています。

オープンイノベーションに関する注意点

オープンイノベーション戦略の事例を3つみていきましたが、いかがでしょうか。オープンイノベーション戦略の事例をみると、企業はオープンイノベーションを推進したほうがいいと感じてしまうかもしれません。ただし、オープンイノベーションは万能ではありません。最後にオープンイノベーションに関する注意点をみていきましょう。

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自前主義のこだわりが強い企業は向かない

自前主義や自社製品にこだわりが強いと、オープンイノベーションによる他社との協働に伴う損失の可能性に不安を感じてしまったりして、うまくいかない場合があります。

外部の情報をうまく取り込む仕組みがないと成功しない

自社の情報を提供して、他社と協働を図るといっても、外部の情報をうまく取り込む仕組みがないと成功しません。まずは外部事業との連携部門を設立し、戦略を練って実行しないと失敗事例になるだけでしょう。

オープンイノベーションの定義を理解して戦略の成功事例になろう

今回はわかりやすくオープンイノベーションの定義や、事例、戦略を紹介についてみていきましたが、参考になりましたでしょうか。日本ではなかなかオープンイノベーションが定着していないのかもしれません。

「モノヅクリ日本」はすべて悪いわけではありません。トヨタ自動車は世界に誇れる技術力を維持しつづけています。オープンイノベーションの定義を理解して、戦略の成功事例になってみてはいかがでしょうか。

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2019年8月7日転職

Posted by BiZPARK