休日出勤の代わりに代休を強制取得させられそうな時の注意点
どうして代休を強制取得させられるのかを知ろう
まずはどうして、休日出勤の代わりに会社から代休を強制取得させられるのかという理由を知りましょう。では、その理由を紹介します。
代休の強制取得理由は「人件費節約のため」
会社ではなるべく人件費を節約したいものです。従業員に認められている休暇として有給休暇がありますが、代休を強制的に取らせることでなるべく有給休暇を取らせない様にして、人件費削減をしたいと考える企業もあるのです。
本来ならば会社は有休休暇の消化を優先しなくてはならないのですが、今の時代はどこの企業でも苦肉の策として、休日出勤の代わりに代休の強制取得を奨励しているのです。
代休強制取得に関する就業規則を確認しよう
代休の取得条件に関しては法律によるものではなく、企業の決定に準じる事になります。就業規則によっては以下の2つがあります。
①代休は予め日にちを設定して上司から与えられること
②代休は予め本人の希望により日にちを設定して申請すること
上記①の場合、代休を強制取得させられても従業員としては文句は言えません。
就業規則に代休について明記がない場合
就業規則に代休取得について明記されていない場合、強制的に代休を取らせるのは違法となります。これは強制的に労働させる「不当労働」の反対のパターンと言えます。しかし従業員にとっては実際に拒否権を行使できないところが問題となっています。
代休取得よりも有給休暇を消化することが優先される
労働基準法では、「従業員が有給休暇を申請したら与えること」とされています。有給休暇は年度内で消化しないと繰越されないところもありますので、優先的に消化する様にします。上司から代休を強制させられる前に、有給休暇を申請することができれば早い者勝ちとなり、優先される形になります。有給休暇は労働者の権利ですので可能な限り消化しましょう。
代休取得の際に確認する
代休となるのは、休日出勤をした際に割増賃金が支払われている場合となります。休日出勤をした休日が法定休日の場合、労働時間について35%の割増賃金が支払われなければなりません。この金額をしっかりともらった上で代休取得されるのならば、強制的であってもそれが経営側として当然の考え方だと思った方が良いでしょう。
休日出勤の代わりに代休取得を強制されたら「法的な面」を確認しよう
休日出勤の代わりに、代休を強制的に取得させようとしている会社の場合、従業員が有休休暇として申請していたのに勝手に代休に書き替えていた、というケースもあります。そのような場合は違法行為になりますので注意をしましょう。折角休暇を取らせてくれるというのにかえってストレスを感じてしまうのではゆっくり休めないので、この際喜んで代休を取るという考え方も必要ですね。
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