社会人何年目?新入社員の理想の結婚年齢とシビアな現実
新入社員の結婚事情とは?
日本の平均初婚年齢は、年々高齢化が進んでいます。平均初婚年齢の時期が遅れたのは女性の社会進出が進んだ証拠でもありますが、平均の初婚年齢の時期が遅れることは少子化の一因にもなっています。
新入社員も入社2~3年の時期で、早々に結婚する人は少なくなりました。そんな新入社員の平均初婚年齢の現状を見ていきましょう!
新入社員の8割近くが将来結婚を望んでいる
結婚相談所・結婚支援サービスパートナーエージェント によると、平均初婚年齢を調査するために、新入社員の方が結婚したいか否か、するならばいつまでに結婚したいかといった時期をたずねたところ、”新入社員の8割近くが将来結婚を望んでいるというのが分かった”※のです。
この結果からみると、新入社員は結婚をしたくないわけではないようです。それでは、新入社員は将来結婚する時期はいつがいいと思っているのでしょうか。
新入社員は入社5年目には結婚したいと思っている
マイナビニュースによると、新入社員は、結婚の時期に対して”「社会人3年目以内」からという選択者が増え、5年目以内が36.3%と最も多くなりました”。社会人3~5年目といえば、責任者として仕事を任され始めたり、会社によってはリーダー職に就く人も出てくる年数でしょう。
新入社員はひととおり仕事のやり方を覚え、社会人としての基礎知識が身についた頃に「結婚して寿退社を」という計画が現実味を帯びるようですね。
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新入社員が考える理想の結婚年齢は?
理想の結婚年齢の方も、現実の平均初婚年齢と同様に高齢化が進んでいます。男性も女性も、仕事で一人前になってから結婚したいと考える人が増加する傾向にあり、結構する時期が遅れ、平均初婚年齢が高くなっているのです。
では、新入社員が考える理想の結婚年齢は何歳くらいなのでしょうか?
新入社員の理想の結婚年齢は20代後半
gooランキング調査によると新入社員の理想の結婚年齢は
”1位《25~27歳》
2位《21~24歳》
3位《28~29歳》”
と20代が並び、全体的に実際の平均初婚年齢より若くなりました。新入社員は社会人になって間もない時期の20代前半で結婚したいと思う人も多いようです。
晩婚化の反動で「早く結婚したい」願望は増加傾向にある
晩婚化の反動か不況の影響か、現在の婚活事情の厳しさを聞き及んで「自分は早く結婚したい」と考える人が増えているのかもしれません。「結婚しない」ではなく「結婚できない」という方が多いのでしょうか?
男性・女性も結婚のキーワードは「30歳」
男性の30歳といえば、仕事もある程度落ち着き始める頃でもあり、結婚を意識するには丁度よい年頃かもしれません。一方、女性はというと一番パーセンテージが高いのが28歳の29.0%で、それに続いて30歳の16.0%となっています。
どうやら、男性、女性とも結婚のキーワードとなる年齢は平均して30歳のようです。特に子どもを産みたい女性にとっては、結婚して寿退社する年齢の時期は「30歳」という年齢がひとつの区切りなのでしょう。
現実は理想よりも高齢で結婚する方が多い
結婚したい時期・年齢は予定より遅くなる人が45%。20歳の時点で予想していたとおりの年齢で結婚した人は10%となっています。予想よりも時期が遅くなった人は、社会人になってからの自分の価値観の変化を理由に挙げているようです。
思いがけず仕事が面白くなったり、自分が自由になれる収入が手に入るようになって、結婚への価値観が劇的に変わったという点が、平均初婚年齢を高くする原因の一つかもしれませんね。
新入社員の理想に反して平均初婚年齢が上がっている現状
新入社員は入社したばかりだと、自分の未熟さを知っているがゆえにまだ結婚に関しては早いと思う人も多いようです。しかし、30歳を目前にすると、さすがに「結婚したい」と思い出すようですね。
女性が婚活を意識し始めるのも平均26~28歳ごろといいます。一方で、そんな人生計画とは裏腹に、現在の日本では若者が初婚年齢は上昇中です。
平成23年の平均初婚年齢は夫30.7歳、妻29.0歳で前年より0.2歳上昇
平成23年の平均初婚年齢は、夫30.7歳、妻29.0歳で、夫、妻ともに前年より0.2歳上昇しています。
これを都道府県別にみると、平均初婚年齢が最も低いのは夫・妻とも福島県で、夫29.6歳、妻27.8歳であり、最も高いのは夫・妻とも東京都で、夫31.9歳、妻30.1歳となっているのが分かります。
結婚をしない生涯未婚率は男性が20.14%・女性は10.61%に上昇
また、結婚しない人も調べてみました。
内閣府が5日に発表した『子ども・子育て白書』によると、”平均50歳までに一度も結婚をしたことがない“生涯未婚率”は男性が20.14%に、女性は10.61%に上昇”し過去最高となっています。
厳しい雇用環境も平均初婚年齢上昇に影響している
理想や憧れだけで結婚というのはできません。お金がすべてではありませんが、経済的理由で結婚をためらう人も少なくないのが現実です。新入社員の結婚への理想は平均初婚年齢を大きく下回っていましたが、現実を見るとすべてうまくいくとはいきません。
結婚の未婚・晩婚が増えている理由は「経済的に余裕がない」から
「家族と地域における子育てに関する意識調査」によると、「若い世代で未婚・晩婚が増えている理由」について、未婚男性は「経済的に余裕がないから」との回答が平均5割以上で最も多いという結果になりました。
未婚女性では、「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」、「希望の条件を満たす相手にめぐり会わないから」と続き、未婚や晩婚の背景に経済的理由があることが浮き彫りですね。
金銭面がネックならば転職を考えよう
金銭面がネックで結婚に踏み切れないのであれば、転職を検討するべきかもしれません。既に1つの会社で何年か働いていればわかると思いますが、同じ会社で年収を上げるのはそう簡単なことではありません。一方、転職は上手くいけば今の会社で何年も働かなければ届かないような年収が一気に手に入ることも珍しくありません。中でも「type転職エージェント」は転職者の71%が年収アップに成功しているという実績があります。お金が原因で結婚を何年も先延ばしにするなら、思い切って転職を検討してみませんか。
パラサイト・シングルの増加も結婚時期が遅れる理由の1つ
日本の未婚化・晩婚化の増大の背景には、『女性がフリーターや極端な低所得者を結婚対象として選び難い』という理由以外にも『親の住居に同居して、基本的生活費を負担して貰っている若年層の男女(パラサイト・シングルと言われる層)が多い』という理由が考えられます。
親と同居しているパラサイト・シングルの場合、家賃・光熱費・食費の一部といった基本的生活費や炊事・洗濯・風呂といった家事の手間・時間を家族に依存しているケースが多いです。
結婚適齢期の男性はほぼ半分以上が年収500万円に達していない
結婚をしない人が増えている原因として、金銭的な問題もあります。日本全体でみると年収300万円に達していない働き手は人口の40%、男性割合では20%となりました。
ただ、このパーセンテージの中には新卒の数字から50代の役員世代の年齢も含んでおり、結婚適齢期の男性だけで考えると、ほぼ半分以上が年収500万円(月収42万円)に達しなくなります。
女性が高収入を望むばかりに結婚する時期を逃している場合もある
一方、20代後半から30代前半の結婚適齢期の女性のうち、7割以上の未婚女性が結婚相手の年収に500万円以上を希望しています。この条件を満たす35歳までの男性は、4人に1人しかいません。一番多いはずの300万円代の年収でも良しとしている女性は10%ほど。結婚に対して、このどうしようもないまでの理想と現実が、結婚の出来ないカップルを増やし、日本の平均初婚年齢をあげてしまっているのです。
将来を見据えたライフプランのイメージが重要になる
社会人になると段々意識し始める「結婚」。
いつかは温かい家庭を築きたいと考える人も多いでしょう。しかしながら、このようにデータでみると、希望がすべてかなうような理想の結婚もまた難しいようです。
結婚は人生の大きな分岐点でもあるとともにそれがゴールではありません。どうしても周りに結婚する人が増えてくると焦る気持ちも出てきますが、しっかりと結婚後をイメージしたライフプランを立てましょう。
新入社員が結婚を考え始める時期と平均初婚年齢の理想は20代後半だが現実は30代!
新入社員が結婚を意識して考え始める時期と平均初婚年齢を見ていきましたが、いかがでしたか。
新入社員が結婚を意識して考える理想の結婚年齢と、現実の初婚年齢にはある程度ギャップがあります。新入社員は、社会に出て多様な価値観に触れることで結婚以外の選択肢が生まれることも理由の一つですが、経済的な理由により結婚しない人も原因で結婚しない選択肢を選んでしまっている理由です。
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