あの会社が開発している、スマホ用のマグネシウム電池がすごい
そもそもマグネシウムって何?
「マグネシウム電池」についてご紹介する前に、そもそもマグネシウムって何なのかをご説明したいと思います。
マグネシウムの特徴
マグネシウムは卑金属に運類されるのですが、構造材として使用される金属の中でもいくつか特徴があるのでみていきましょう。
こんな製品に使われている
最近いろんなものが軽量化してきていると思いませんか?たとえば、お使いのノートパソコンや携帯電話、一眼レフカメラ。一昔前は大きかったり、重かったり・・・。持ち運びやすく便利になってきましたよね。そんな軽量化に貢献しているのがマグネシウムなんです!!
その軽さ故にその他にも、航空機や自動車、医療機器、宇宙船など多種多様な製品に使われています。
マグネシウム電池の開発に取り組んでいるのはこの会社
さまざまな製品が開発されている中で、マグネシウム電池の開発を進めている会社が「藤倉ゴム工業」と「古河電池」です。マグネシウム電池の開発にテレビで取り上げられたこともあり、株価か急上昇しています。この2社についてご紹介したいと思います。
空圧機器業界に特化したゴムメーカー「藤倉コンポジット株式会社」
藤倉コンポジット株式会社は、空圧機器業界に特化しており、業界唯一のゴムメーカーです。ゴム製品製造業ですが、ゴルフ用カーボンシャフトなどスポーツ用品も手がけています。
また、マグネシウム電池は東京工業大学の矢部孝教授が提唱する新型電池で、藤倉ゴムが技術協力をして実用化を目指しています。
電池と言えば「古河電池」
「古河電池株式会社」はその名の通り、電池を製造している蓄電池製造メーカーで、電池・電源分野のエキスパートとして発展に寄与している会社です。自動車用バッテリーや航空機用蓄電池、電源機器なども製造しています。
スマホ用のマグネシウム電池のココがすごい
現在主流の電池はリチウムイオン電池です。そしてその約7~8倍の電力を取り出すことができるのがマグネシウム電池。マグネシウムに水を加えることによって、水酸化マグネシウムに変わる際の電子を取り出して、外部に供給するしくみです。
このマグネシウム電池をスマホに利用すると、こんなすごいことになるんです。
毎日充電する必要がなくなる?!
携帯電話やスマホを毎日充電している人も多いはずです。朝充電が満タンでもせいぜい1日しかもたないですよね。電機店にいっても、持ち運び可能なコードレスタイプのスマホ充電器が並んでいるほどです。
マグネシウム電池が30グラムあれば、スマホはなんと1か月もちます。使い捨てにはなりますが、充電しなくて1か月もったら嬉しいですよね。
非常用の「MgBOX」が販売開始!
古河電池は凸版印刷と共同開発したのが、「非常用マグネシウム空気電池 MgBOX」です。この発表で、古河電池の株価は急上昇。世界ではじめて紙製容器でできた電池で、使用後の破棄も簡単にでき環境にもやさしい電池になっています。
これまで災害時の問題として、携帯機器の電池切れによる情報の遮断があげられてきました。そのため古河電池は東日本大震災以降、震災時に得た経験を生かしてこの製品の開発に取り組みました。今後は災害時にも利用されていくことになるでしょう。
スマホ用マグネシウム電池で株価上昇した会社と製品のまとめ
今回はマグネシウム電池とその開発を行っている会社についてご紹介しました。いかがだったでしょうか?
古河電池が「非常用マグネシウム空気電池 MgBOX」の発表をして株価上昇したことはニュースやインターネット上で話題になったのですが、マグネシウム電池という言葉を聞き慣れない人はまだまだ多いかと思います。今後あらゆる場面において実用化されていくことが期待されています。楽しみにしていましょう!
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