昇給率の正しい計算方法と平均が高い業界
昇給率の計算方法とは?
皆さんは昇給率の計算方法を知っていますか。昇給率とは昇給後の給料が昇給前に比べてどのくらいのパーセンテージで上がったかの割合です。これから昇給率の計算方法についてお教えします。
「上がった後の給与」÷「上がる前の給与」=「昇給率」
昇給率の計算方法は、上がった後の給与÷上がる前の給与です。1年目の給与が20万円で、翌年の給与が20万4500円だった場合は、20万4500円÷20万円=102.25%となります。
この計算式を利用することで、データさえあれば何年先の昇給率でも調べられます。会社には必ずと言っていいほどに昇給制度が取り入れられているので、予め昇給率を調べておきましょう。
昇給率はキャリアプランを考えるのに便利!
昇給率からは、今後の給料がどのくらい上がるかなどを知ることができます。その為、昇給率は今後のキャリアプランを考えるのに役立ちます。例えば、昇給率から割り出した将来の給料が、自分の理想から遠ければ転職を考えるのもありです。
10年後の昇給率を計算して企業の将来性を確認しよう
10年後の給与から昇給率を計算して、企業の将来性を確認しましょう。1年目の給与が20万円で、10年後の給与が30万円だった場合は、30万円÷20万円=150%が10年後の昇給率になります。
この10年後の昇給率は、業界ごとに別れて毎年注目されています。就活生であれば、志望している業界の10年後の昇給率を見比べて、企業研究をしながら自分のキャリアプランを考えていくとよいでしょう。
昇給率が高い業界とは?
10年後の昇給率も考えて、自分のキャリアプランを考えると良いとの話でしたが、平均的に昇給率が高い業界というのも存在します。将来的に給料がたくさんもらえる仕事につきたいと考えるなら、昇給率の高い業界も考えてみましょう。
平均昇給率では200%の製造業が高水準
10年後の昇給率が総じて高い業界は、製造業です。鉄工所や造船所などは、10年後の昇給率が平均して200%程度で非常に高い水準を誇っています。技術職であるために、熟練すればするほどに多くの給与を支給してもらえるようです。
製造系の会社は基本的に昇給率が高い傾向にあります。入社して1年目の給与平均は、他の業界に比べて低いですが、昇給の上がり幅が非常に大きく、すぐに他業界の平均に追いつきます。
他には宅配業や不動産業も昇給率の高い業界
製造業のほかにも宅配業、不動産業は、過酷な肉体労働や、販売する商品の価格帯が数千万円にも及ぶために、昇給率の平均が他の業界に比べて比較的高い水準にあるようです。
また、宅配業界の昇給率の平均も高く、30代に差し掛かる頃には、給与が2倍になる計算となります。
昇給率や昇給の仕組みは会社によって様々
会社によって昇給の仕組みは様々なので、毎年の昇給率にバラつきが見られる会社も多々あります。会社の業績に大きな影響を受け、昇給額の平均が毎年違う会社もあれば、一律固定で毎年1.45%の昇給が規程で決められている会社もあります。
実力主義の会社であれば、昇給はしづらいですが、一度の上がり幅の平均が20%以上になるなどの爆発的なアップが見込めるメリットもあります。
物販業界では一時的に昇給率が大幅UPすることも!
特に、景気に左右される業界である物販業界は、業績が良い時一時的に昇給率が大きく上がることもあります。基本的に、固定で2%であっても、平均して10%のベースアップが行われることもあります。
その場合、給与が20万円であれば、22万円に昇給します。その状態で固定の2%の昇給率が適応されれば、ベースアップ前と比べて4,000円多く昇給されます。全体の昇給の平均が2,000円~5,000円なので、1年分多く昇給された計算になります。
昇給率の計算方法は「上がった後の給与」÷「上がる前の給与」=「昇給率」
昇給率の平均が高くても、基本給が低ければ思っていたよりも給与が得られない計算となり、キャリアプランに影響が出ることもあります。昇給率が高い業界を選ぶ際には、基本給と昇給率をかけて計算した上で、さらに熟考することが大切です。
昇給率は、企業を選ぶ際の目安のひとつとして、活かしましょう。昇給率の平均は業界によって大きく異なり、10年勤続すれば2倍程度の給与を支給してもらうことも可能です。しっかり計算して自分がどのように働いていきたいのか考えましょう。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません