健康診断の採血で倒れるホントの原因と対処法
採血が原因で貧血になるの?
健康診断が嫌だと言う人には、採血がどうしても苦手、採血されると貧血になってしまう、という方がいます。 しかし、本当に健康診断の採血は、貧血を起こしてしまうのでしょうか。倒れるほど危険な採血の量なのでしょうか。
健康診断での採血は量が多くないので貧血は起きにくいはず!
実際、健康診断のときの採血量はティースプーンで2~3杯程度です。そんなに危険な量ではもちろんありません。
ただ、採血をされるのは気分の良いものではありませんよね。実際、採血のときに倒れる方は準備中でもすでに気分が悪くなったり、人の血が抜かれるところを見て倒れてしまうケースもあります。
そう、これは実は貧血のせいではないのです。
健康診断の採血時に倒れるのは貧血のせいじゃない
健康診断などで行う採血には、実際ほんの数秒しかかかりません。しかし、もともと注射に恐怖心をもっていたり、針が怖かったり、血を見るのが苦手という人にとっては、とても長い時間に感じられるといいます。
上記のように、採血での量は多くないので、健康診断の採血時に倒れるのは貧血のせいではないのです。
採血で倒れる原因は「血管迷走神経反射」
健康診断の採血で倒れるのは、貧血ではなく「血管迷走神経反射」が原因だということを知っておきましょう。この血管迷走神経反射とは、つまり簡単に言うと「失神」という現象なのです。
大脳皮質や脳幹への血流が止まり、一時的な意識消失が起きます。この「血管迷走神経反射」ですが、ストレスや恐怖心などでも起きると言われています。
健康診断の採血で倒れてしまう場合にはどうすればいいの?
実際この反射で失神が起きるときには、直前に気分が悪くなるという人が多くいます。また、目の前が真っ暗になる、めまいがするというような自覚症状が出たりもします。顔色も悪くなりますが、どれも貧血と似た症状といえます。こういった症状によりで、採血時に倒れるのは貧血のせいだと思っている人が多いのです。
では、こういった症状が起きた経験のある方はどうすれば良いのでしょうか?
採血で倒れた経験がある人は事前に病院に伝えておくと良い
こういった失神は、数分で意識を取り戻すようになります。ただ、頭などをぶつけたりする危険がありますので、過去に採血で倒れた経験のある人は、その旨をあらかじめ病院の看護師さんに伝えておくようにしましょう。
対策として、このような失神の経験のある人は診察台の上に寝て採血してくれます。
健康診断の採血で倒れる原因は貧血ではなく「失神」!心配な方は先に申告しよう!
健康診断のときに倒れてしまうのは、貧血ではなく、「血管迷走神経反射」という失神が原因だとわかりました。過去にも採血で倒れてしまった経験がある人は、事前にお医者さんに伝えておくようにしましょう。
また、「血管迷走神経反射」を軽減するにはリラックスすることも有効だといいます。できるだけリラックスして採血にのぞむようにしましょう。
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