【長期間の病気休職】公務員だからこそ悩む復職
病気休職も種類で扱いが変わる
公務員といっても職場は多岐にわたります。とはいえ、近年の公務員の病気休職の中で多くなっているのがうつ病をはじめとする精神疾患による病気休職です。精神疾患による病気休職は長期にわたりやすく、復職するまでのステップも多いので公務員の中でも扱いがかなり特殊になります。民間企業では、即休職に出来るような場合でも公務員では診断書だけでなく上司の承認手続きが必要であったりと精神疾患を患いながらの出勤を要するという場合もあるのです。
公務員ならではの復職を焦らせる要因も
民間企業の場合と異なる点がほかにもあります。公務員の場合には、病気休職していても定期的に復職できるかどうかの打診があるのですが、民間企業と比べると復職の打診のペースが早いと言われています。復職の打診そのものがストレスになって復職できるまでに精神状態が戻らない原因になるので、公務員で病気休職する際には事前に配慮してもらえるようにしておきましょう。
いざ病気休職から復職したい、でも配置は
病気休職のおかげで快方に向かったとしてもすぐに復職できるわけではありません。まずは完治した診断書と勤務可能だということの診断書が必要になります。その後、上司に診断書を提出して復職する手続きに入るのですが、すぐに仕事場に出てバリバリ働くということはほとんどありません。しかし、公務員特有の事情でここでも問題が発生しやすいのです。
うつ病の原因になった職場に戻される可能性も
公務員は意外に思うかもしれませんが、実は職域がかなり狭く設定されていることが多いです。そのため、一度休職した場合の復職先が元の職場・配属先ということはよくあることなのです。大きな規模の公務員であれば問題はありませんが、規模があまり大きくなく職域が限定している方の場合には復職直後のリハビリ期間を終えると元の職場に戻る可能性が高いのです。
できるかぎり希望する配置の要望を出そう
その配属先と自分が全く合わずに精神疾患にかかってしまった場合には、復職前の面談でしっかりと希望を出しましょう。公務員という組織上、事情があれば最大限の配慮をしてくれるところは多くあります。病気休職という事情が事情なので配属先の変更も職域が限られていたとしても希望が通る可能性は高いでしょう。
配置換えのデメリットは甘受するしかない
とはいえ、無理言って配属先変更をしてもらったような状態になります。民間企業であれば柔軟に対応してくれることもあるのでしょうが、公務員ということもありデメリットは非常に大きく存在します。職域を無理やり跨いだ結果になれば、当然出世もありませんし職場での評定も厳しいものになりやすいといった実害も出てきてしまうのです。
公務員が病気休職して休職するタイミングは今後の大きな分岐点
公務員はクビにならないから安泰と思う方も多いですが、実際は仕事内容も厳しいものが多く病気休職する者も多数います。そんな中で、病気休職から復職するにあたって元の配属先で頑張るか、全く別のところで出世は無いものの地道に努力するかといった大きな選択を迫られることになります。せっかく復職できたのですから、自分の人生に後悔しないような選択となるようにじっくり考える必要が出てくるのです。
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