無期雇用の派遣労働者と正社員の違い
派遣労働者の無期雇用とは?
派遣労働者というのは基本的に契約期間が決まっており、期間が満了となったら会社を去らなければいけません。
無期雇用とは、その名の通り期間の定めがなくなり、契約更新の手続きを踏まなくとも、正社員のようにずっと会社に勤め続けることができるようになります。これが無期雇用なのです。では、派遣労働者が無期雇用となるためにはどういった条件が必要なのでしょうか。
無期雇用になる条件は同じ会社で5年以上
無期雇用とは期間の定めがない雇用形態のことでしたよね。平成25年4月に改正された労働契約法により、有期契約が同じ会社での更新が5年以上となる場合に本人の申し出により無期雇用での契約を結ぶことが可能となりました。また平成27年に改正された労働派遣法により、原則全ての業務で同一事業所での契約が3年までとなりました。
つまり、派遣契約の上限が3年、その後に契約社員として最大5年延長の合計8年間の勤務でやっと無期雇用になる事ができるのです。無期雇用とは、道のりも長く、ギリギリのところで契約更新されずに無期雇用になれないという現実もあるみたいです。
無期雇用になるための「8年」は上限
前述のように、無期雇用とは契約更新が8年以上されるという事が条件となっていますが、それ以外でもなる事は可能です。これはあくまで上限であり、なかには8年未満で無期雇用となった方も少なからずいます。
そのため、それ以下の年数であっても会社にとって必要だと思われる事ができれば、無期雇用になる事もあります。
ただやはり会社としては、正社員よりも契約社員の方が費用もかかりませんから、派遣労働者のまま雇用状態を好む傾向があることも事実です。なかなか正社員になれない派遣労働者が多いという事は知っておきましょう。
無期雇用に切り替わる際の注意点とは?
契約期間の縛りなく勤め続けることができるのであれば、無期雇用の契約社員というのは正社員とどう違うのかと、疑問に思っている方も少なくないのではないでしょうか。
無期雇用は正社員であるとは限らない
基本的には無期雇用というと正社員であるというケースが多いのですが、中には無期雇用と正社員を区別する会社もあります。無期限で雇用をするという事であっても、正社員とは違い、あくまでも無期雇用の派遣労働者は契約社員のままで、労働条件や給与などの待遇もそのままという事も多くあります。
また、各種手当を受けられなかったり、ひどいところでは福利厚生の面で差をつけられるといった場合も。こういった現状があるために、正社員になれず、定年まで派遣労働者として働くという人もいるのです。こういった「正社員とは違う」という厳しい現実もある事を覚えておきましょう。
正社員として有利な条件で働こう
このように、同じ仕事でも正社員として働くのか、契約社員として働くのかでは待遇が大きく変わります。どうせ同じ仕事をするなら誰だって条件の良い方で働きたいですよね。
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派遣労働者の無期雇用は正社員とは限らない
無期雇用の派遣労働者と正社員の違いについて紹介してきましたがいかがでしたか?まず無期雇用とは、期間の定めがない雇用形態のことでしたね。派遣労働者は最初の契約期間3年間、契約社員としての更新5年間で無期雇用になる事ができます。この年数は上限であるので、それ以下の勤務年数で正社員になるという方もいるのですが、多いとは言えないでしょう。
また、無期雇用というのは多くは正社員になるという事ができるのですが、中にはそうではない会社もあり、待遇が派遣労働者のままで正社員とは差があるなか、働き続けるといった場合もあります。この点には注意が必要です。
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