【夢の独立or妥協の就職】現実は厳しい…建築士の転職理由一覧
近年の建築士を取り巻く状況とは?
建築の仕事はなくてはならないものなので、資格さえ取っておけば将来安泰なのではと外部の人間は思っていそうですが、現実はそう甘くない!? 若い時期の辛い下積みや独立開業など、かなり大胆なキャリア形成ができない人には生き残るのが厳しい業界のようです。
不景気がダイレクトに反映される
現在の傾向として、公共工事は削減され、民間企業も、先行きの不透明さと、景気悪化により設備投資が控えられているのが現実です。そのため、建築工事の発注量が減ってしまっているのです。そうなれば当然設計の仕事も減ってしまいます。
人気のある建築士の仕事が集中する
建築士は、、他の人にはマネできないようなアイディアやセンスを持っている人気のある建築士に、一気に仕事が集中します。その分、人気のない建築士には仕事がこず、廃業あるいは、本業以外のアルバイトで、なんとか会社を存続させているところが多いようです。
建築士の資格をもつ人は意外に多い
毎年大学や専門学校を卒業した建築学部卒業の学生が社会人になります。そして、そのうち建築士の資格をとっていきます。つまり毎年建築士は増えているのです。現在日本には、一級建築士、二級建築士、木造建築士を合わすと100万人以上の有資格者がいます。
◆一級建築士:363,232人
◆二級建築士:756,808人
◆木造建築士: 17,663人
(平成28年3月31日現在)
【参考】
「建築技術教育普及センター」
建築士の転職理由ってどんなものが多い?
それでは建築士の転職理由をみていきましょう。転職理由として多く挙げられているものは、建築業界全般にいえることだと言えますね。
◆安定して仕事を獲得するのが難しい
一級建築士と聞けば聞こえはいいが、国内には非常に多くの建築士がいる。個人で安定的
に仕事を獲得するのは難しい
◆本当にやりたい事にありつけない
本当は住宅の設計がしたいにも関わらず、実際におこなうのは公共事業などの小さな設計ばかり。
◆責任というプレッシャー
建物は長く使うもので、何かトラブルがあった時には真っ先に建築士のところにクレームが飛んできます。それに耐えきれずに離職を考える人も多いのです。
現実は厳しい、建築士の転職理由一覧のまとめ
いかがでしたでしょうか。建築士の職場は大手建設会社や不動産会社、独立した個人事務所とさまざま。1級建築士の資格を取る人は将来の独立を夢見る人が多いようですが、現実は人気の建築士に依頼が集中し、それ以外の事務所には仕事がないという格差が存在するようです。そのため、転職理由としては、仕事が少ないため給料が少ないうえ、少人数のため拘束時間がながいこと、そして、それを受け入れた人でも、続けたいけど仕方なく会社員になる、という退職理由が多い印象でした。でも建築士は素敵な仕事。転職してもその資格を存分に活かせるようにしたいですね。
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