国民健康保険は就職が決まったらどうなる?入社後の手続き
健康保険には「国保」と「社保」の2種類がある
健康保険には、国民健康保険(通称:国保)と社会保険(通称:社保)の2種類があります。
このうち、自営業などにより企業に勤めていない、もしくは企業に勤めているがそこの保険に加入していない場合は、国民健康保険に加入します。これは、国のルールとして定められているのです。また、学生のうちの保険料の請求は、被保険者である親の元に合計金額で行くことになります。
そして、一般企業に入社すると、その企業が加入している社会保険団体の健康保険に加入することになるのです。
就職が決まったら国民健康保険から脱退
就職が決まったら、会社の社会保険に加入します。現在、国民健康保険に加入している人は、国民健康保険から脱退して社会保険に加入しなくてはいけません。
入社後に、自分でしなくてはいけない手続きもありますので、就職が決まったら手放しで喜ぶのではなく、きちんと準備を進めましょう。
一部例外もあるので注意!就職が決まったら会社に確認を
ただし、就職が決まったら必ず国民健康保険から抜けるわけではありません。
数は少ないですが、企業によっては社会保険に加入していないところもあるので、就職が決まったら、入社予定の企業に確認することが大切です。就職後に知らされると、思わぬ損(保険料の負担)が出てきます。
就職したら?社会保険への加入手続きは入社した会社が行う
会社への入社手続きを終え、無事に就職したらほとんどの場合、社会保険への加入手続きは企業側が行ってくれます。会社から被扶養者届が配られますので、必要事項を記入して年金手帳と共に提出するだけで大丈夫です。
しかし国民健康保険は、脱退手続きを自分で行わなくてはいけません。そのため、就職したのであれば、忘れずに切り替え手続きを行いましょう。
就職後の国民健康保険の脱退手続きは早めに!
一般企業に入社・就職したら、国民健康保険の切り替え手続きのために、市役所や市町村の役場に出向き、国民健康保険証と、新しく取得した社会保険の健康保険証を提示します。本人確認ができるものの提示も求められる事がありますので、運転免許証も持参しましょう。
もしも、新しい社会保険の健康保険証が届くのに時間がかかってしまう場合には、会社で「資格取得証明書」を発行して貰えます。就職後・入社後は、なるべく早めに手続きを行いましょう。就職が決まったら、その時点で人事に念のため確認しておくのが無難です。
国民健康保険料の納付は「月末締め」
国民健康保険も社会保険も、1ヶ月の末日締めとなります。会社に入社したのが1日付けならば、前月分は国民健康保険料を納めることになります。
しかし、月の途中で入社した場合、月末の時点で既に社会保険に加入済みですので、その月の分は全て社会保険として収めれば良いことになるのです。時折、事務のミスなどで切り替え時に、国民健康保険の請求書が間違って届いてしまうこともありますので、注意が必要です。
就職したら負担が減る!国保は全額、社保は半額負担
国民健康保険は請求額を全て支払う必要がありました。しかし、社会保険料は、会社が半額負担をしてくれることになっています。就職したら、こんなところでもメリットがあるのです。
サラリーマンにとってこの半額は非常に貴重で、退職をして国民健康保険に戻った時に思いがけない負担になることもあるのです。
しかし、繰り返しになりますが会社によっては社会保険に加入できない場合もあるので、就職が決まったら、あるいはその前から、人事の方に尋ねておく事をオススメします。
就職が決まったら国民健康保険から社会保険への切り替えを!入社・就職後は滞りなく手続き
国民健康保険は就職が決まったらどうなるのか、入社後・就職後の手続きについてご紹介しました。
会社に就職したら、社会保険へ加入する手続きは会社で行ってくれるのですが、退職した時には社会保険を脱退しなくてはいけません。
この際には、会社は国民健康保険への加入手続きは行ってくれません。自分で忘れない様に手続きをしないと、いざ病院へ行こうと思った時に健康保険証がない、ということになります。退職時には必ず手続きを行いましょう。
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