株式会社を(株)に略す表記が失礼に当たるホントの理由
株式会社の表記の仕方について悩んでいる人たち
手紙や請求書の宛名の書き方について、株式会社の表記方法について悩んでいる方がたくさんいらっしゃるようです。
書類やメールなどで株式会社を(株)、有限会社を(有)記載するのは失礼には当たるのでしょうか?
また、株式会社以外の(株)以外でもco.,ltd. や inc.という標記を使っている企業もいますが、英語表記を(株)に変えても失礼にあたらないのでしょうか?
ここでは(株)という標記について考えていきましょう。
株式会社の正式な表記方法は決まっているのか
普段目にする株式会社の表記方法は、(株)などのほかに英語の表記など様々ですが、そもそも株式会社の正式な表記方法は決まっているのでしょうか。
次は、(株)など様々ある株式会社の正式な表記方法についてみていきましょう。
法律では(株)は商号に使用できない
会社法という法律で社名を登記する時、株式会社は商号に「株式会社○○」「○○株式会社」と必ず入れなければいけません。株式会社を(株)という「括弧」は商号には使用できないきまりになっています。株式会社は必ず登記を済ませないといけないので、存在している株式会社の正式名称は必ず「株式会社○○」か「○○株式会社」です。「(株)○○」というのは正式な名称ではありません。
KKという表記は英語表記の商号が正式名称
株式会社の略称で(株)の他にもKKという表記があります。
KKとは、Kabushiki Kaishaの略で、株式会社の英語表記の社名に使われます。
株式会社は他にも、Co.,Ltd.やInc.、Corp.やLtd.といった英語表記がありますが、KKと同じ意味をもっています。株式会社が英語表記の場合は、その会社が登録している商号が正式名称という事になります。
株式会社を(株)と表記すると失礼になるのか
株式会社を(株)と表記するのは正式な株式会社の表記ではないということはわかりました。
では、株式会社を(株)と略して表記すると失礼になるのでしょうか。
最後に、(株)と表記することが失礼にあたるのかについてみていきます。
正式な標記は(株)ではなく「株式会社」
株式会社は会社の名前の一部です。
株式会社を(株)と略して標記しているのは、よく目にしますが、(株)は正式な名称ではないため、失礼にあたります。
宛名書きで(株)と略して書いていると、先方に「手抜きだな」という印象を与えてしまい、とても失礼です。
(株)ではなく、株式会社と正式な名称で書くのがマナーとして適切です。(株)というのは記号的な要素が強いので、正式な書類に書いては失礼になってしまいます。
(株)だけではなく、有限会社を(有)、社団法人を(社)も同じように失礼にあたるため、注意しましょう。
(株)の表記は失礼にあたる
上記で説明してきたとおり、(株)は正式な商号ではありません。株式会社なら商号も「株式会社」です。(株)と書く方が楽で簡単ですが、そのひと手間を怠ることで先方に「手を抜いたな」という印象を与えてしまい、とても失礼です。
そのため、書類やメール上のやりとりなどでは失礼のないよう、(株)ではなくきちんと株式会社と記入しましょう。
株式会社を(株)と表記するのは失礼になる
株式会社を(株)と略称することは失礼にあたるのか?という点について紹介していきましたが、いかがでしたか。
株式会社を(株)と表記すると、どのような場面であっても(株)は失礼にあたる可能性が高いです。
そのため、株式会社を(株)と略称する書き方は、簡単で楽だからといって略称するのは大変失礼にあたるため、正式なやり取りの中では相手に失礼のないよう、絶対に使わないようにしましょう。
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