適切な接し方は?主体性がない人の4つの特徴
主体性がない人の特徴
まずは、主体性がない人の特徴を探ってみましょう。主体性がないとは、「自分の意思や判断で行動できない人」を意味します。
主体性がない人は、指示をされないと動けない・指示をされたことしかしないため、「指示待ち人間」と呼ばれています。あるいは、マニュアル通りにしか動けないので「マニュアル人間」と呼ばれることもあります。
仕事においては、自ら積極的に動く必要があります。ですから、指示待ち人間やマニュアル人間のような、自分で考えて行動できない・主体性のない人は、仕事ができないと判断されても当然と言えるのです。
主体性のない人の特徴について、詳しく見ていきましょう。
言われたことしかできず応用力がない
主体性がない人にもっとも多い特徴が、「言われたことしかできない」「応用力がない」という点でしょう。主体性のない人は、積極的に自分で考えるのを嫌う傾向があります。自ら考えて行動することができないため、職場では不評ですし、仕事でも成長できません。主体性の有無で自身の評価は大きく変わります。職場での評価を上げたい、より成長したいのであれば、主体性を身につけるしかありません。
愚痴や悪口ばかり言う
自分のことは棚に上げ、愚痴や悪口ばかり言うのは主体性がない人の特徴です。職場に会社の愚痴や悪口ばかり言っている人はいませんか?主体性がないため、挑戦や成長をしようとしないにも関わらず、不満や成功している人を妬んだり、悪口ばかり言います。
「何でもいい」が口癖
誰の周りにも必ずいるのが、何を聞かれても「何でもいい」と答える人。「何でもいい」が口癖になっている人もいますよね。「何でもいい」と答えるのは、自分が何をしたいのかわからない状態にある証拠です。
質問した人をとても困らせる回答ですが、「何でもいい」としか答えない人は、相手を困らせているという自覚がありません。考えることを放棄し、責任を一切負わない。それが主体性がない人です。
常に人と比較している
主体性がない人の特徴として、常に人と比較しているという特徴も挙げられます。自分と他人を勝手に比較し、勝つと安心します。他人と比較し、勝つことで自己を保っているのです。主体性がないために、基準や意識が他人にばかり向きます。主体性がある人は意識が自分に向いているため、不必要に他人を意識することはないのです。
主体性がない人のためのトレーニング方法
「主体性がない」と他人から指摘されて悩んでいる人もいるでしょう。主体性は具体的な数値で可視化できるものでもないため、どうしたら主体性が身につけられるかが難しいものです。
主体性がない人のための、主体性を身につけるトレーニング方法を紹介します。
手順①:自分自身の状況を把握する
主体性を身につけるには、まず自分自身の状況を客観的に把握できるようになりましょう。周囲を見て、周りは今どういう状況なのか、自分は何かをすべきか、自分は何をすべきなのか、周囲の人は自分に何を期待しているのかを考えます。
主体性がない人には自分自身で考える力が欠けているため、自分が何をすべきなのかを客観的に理解することを非常に困難と感じるでしょう。
状況を見て、周囲の人は今何をしているのか、そして自分には何ができるのかをよく考えることが大切です。あらかじめ紙に自分ができる業務を書き出し、自分のスキルを把握しておくのもいいかもしれませんね。
手順②:決断する
自分自身の状況を把握したら、次は責任を持って決断しましょう。主体性がない人は、責任を持つことを嫌い、決断を避けるのが癖になっています。自分で決断できるようにするため、小さなことから積極的に決断するように心がけてみてください。
たとえば、友人から「今日のランチは何がいい?」と聞かれたら、いつも通り「何でもいい」と答えるのではなく、「オムライスはどう?」などの具体的な提案をしてみましょう。もっとアバウトに「洋食」「和食」「中華」「イタリアン」「肉料理」「魚料理」ぐらいの答え方でもいいですね。
日頃から自分で考えて決断する癖をつけると、仕事にも活かせるようになっていきます。
手順③:行動する
自分自身で状況を把握し、決断することができるようになったら、あとは行動に移すだけです。決断して提案された内容を否定されたとしても、落ち込んだり恥ずかしく思う必要はありません。失敗を重ねれば、より正確な状況把握と決断、提案ができるように成長していきます。
どうしてもわからなければ、親しい友人や仕事のできる先輩、上司に相談してみてください。適切なアドバイスをくれるはずです。
主体性のない人を育てる方法
自分から主体性を身につける方法について説明してきましたが、次は主体性がない人に主体性を身につけさせる、主体性がある人に育てる方法について紹介します。
主体性がない部下に悩んでいる上司や教育係を任された人、必見です。
コミュニケーションを取ってフラットな関係を作る
部下に主体性を持たせるなら、まず部下が発言しやすい環境を作りましょう。主体性を持つには、自己表現が大事なのです。部下はどうしても上司に対して、緊張感を持ってしまいます。そのため上司から積極的に部下とコミュニケーションをとるように意識してみましょう。そして、フラットな関係を作ることを心がけてください。
そうすると部下も意見を言いやすくなり、主体性を持つ姿勢が出てきます。主体性を持つには仕事を教えるというよりも、円滑なコミュニケーションをとる方が先決です。
成長が実感できる目標を設定する
続いての主体性を持つ人材を育てる方法は、「成長の実感が持てる目標設定をする」です。あまりにも高すぎる目標だと達成が現実的ではないので、主体性を持たせるのが難しくなります。階段をのぼるように、確実にステップアップできる目標設定をしましょう。
小さな成功体験を積み重ねることが自信となり、次第に自分自身の考えを持てるようになります。主体性を持つには、成功体験が大事なのですね。
仕事の全体像と流れを教える
主体性がない人、つまり指示待ち人間やマニュアル人間は、実は仕事の全体像を理解していないというケースが目立ちます。全体像がわからないために次に何をしたらいいのかわからず、指示を待つだけになってしまいます。上司や先輩に聞きに行けばいいことですが、主体性がないためにその発想も浮かばない場合がほとんどです。
上司あるいは教育する立場になったら、仕事の流れと意味を教えてあげましょう。当たり前と思えるような細かな点まで伝えると理解しやすくていいですね。作業時間の目安や終了後はどうするべきかまで、最初から最後まで教えてください。
さらにその仕事にはどのような意味があるのか、何に繋がるのかまで教えると、教えられる側はより具体的に自分の仕事をイメージできます。自発的に考えるようになるだけでなく、仕事に関心を持つようにもなるでしょう。
責任のある仕事を任せる
主体性がない人に主体性を身につけさせるには、責任感を持たせることも大切です。責任感のない仕事ばばかりしても、成長にはつながらないでしょう。主体性がない人に主体性を身につけるには、責任のある仕事を任せるのが効果的です。
通常、責任のある仕事を任されると、「失敗しないためにはどうするべきか」を考えます。指示してくれる人もいませんから、嫌でも自分で考えなければなりません。失敗したら自分自身で責任を取る必要も出てきます。そのため、自然と主体性を持って仕事に臨むようになります。
もちろん、上司や教育担当の人は仕事を任せっきりにするのではなく、フォローもしっかりすべきです。どこまでフォローするかは、部下の適性や力量から判断してください。すべてをフォローするのは逆効果なので、上手く線引きをしましょう。
確実に成功に導くのではなく、挽回できる程度の失敗を経験させるのもいいでしょう。失敗を責めるのではなく、なぜ失敗したのか、どこが悪かったのかを考えさせることで、主体性が育ちます。
主体性がない人の特徴は「自分の意思がない」!部下の力量を見極めて仕事を任せる
主体性がない人は、職場においては「仕事ができない人」のレッテルを貼られてしまい、大きな仕事を任せてもらえなくなります。主体性がない人に主体性を身につけさせたいなら、自分で考えられるようになるための知識を与え、それから仕事を任せていきましょう。実践あるのみです。失敗しても厳しく責めず、失敗した原因を考えて次に活かせるよう導いてあげてください。
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