ご苦労様とお疲れ様の使い方の違い

2016年11月29日お疲れ様, ご苦労様

「お疲れ様」「ご苦労様」の違いとは

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社会人になると「お疲れ様」「ご苦労様」を日常的によく使うようになります。本来の「感謝」の意味で使うこともあれば日常的な挨拶として使う違いもあります。しかし、言う側、言われた側の立場、地位によっては受け取り側の印象がだいぶ違いがあるようです。良かれと思って言った言葉が間違いで、「失礼だ!」「侮辱している」と思われてしまわないよう、2つの言葉の使い方、違いを理解しましょう。

「お疲れ様」は自分と同等か目上の人に使用して「ご苦労様」は目上が目下に使う

基本的に「ご苦労様」は目上の者が目下の者に言う言葉で、公的な意味合いを含みます。相手の仕事、役目、役割に対して感謝とねぎらいの言葉が「ご苦労様」です。時代劇でよく見るシーン、お代官様が家臣に「ご苦労であった」と言いますが、「お疲れであった」とは言いません。一方「お疲れ様」は自分と同等、または目下の者に言う言葉です。「ご苦労様」より軽い感じがします。2つの言葉は意味合いからして違いがあるのです。

「お疲れ様」「ご苦労様」は使いどころに気をつける

社内メールの文頭に「お疲れ様です」を使うことが普通になってきました。新人から「お疲れ様です」と言われて「疲れてないよ」とカチンとくる人もいるかもしれません。「お疲れ様」も決してオールマイティーな挨拶ではないのです。ただ、言い方一つで印象も随分変わってきます。新人が先輩の顔も見ず、軽く「お疲れ様でーす」と言ったら失礼になりますが、きちんと顔を見て「お疲れ様」と言えば、ねぎらいの気持ちは伝わります。

新人が「お疲れ様」「ご苦労様」を使う場合は相手をリスペクトして使用する

新人が目上の人に「ご苦労様」を言う場合も同じです。単に「ご苦労様」と言ったら「お前に言われたくない!」と反感を買います。同じ言うのなら「ご苦労様です」と軽く頭を下げるぐらいのことをすれば、目上の人も侮辱されたとは思いません。言葉の違いを理解することも大切ですが、相手をリスペクトして言うことがもっと大切です。

上司が「お疲れ様」「ご苦労様」を言う場合は態度に気をつけよう

相手に好印象を与えるか、不快感を与えるか、同じ言葉を言うにしても言い方、態度によって印象は異なります。新人が先輩、上司をリスペクトするのは当たりませですが、最近では上司も部下に「ご苦労様」というのを良しとしない風潮も一部にあるようです。上司も部下に「お疲れ様」と言うのが交感を持たれるようです。どうやら「ご苦労様」は上から目線な言葉として、あまり好まれないようです。

定年退職する人に「お疲れ様」「ご苦労様」は感謝を込めて

「ご苦労様」は目上から目下、「お疲れ様」は目下から目上、またはオールマイティーという定義が全てに当てはまるわけではありません。たとえば、明らかに年下の人間が年上と思われる清掃員に「ご苦労様です」と声をかけるのは、失礼ではありません。定年退職する上司に「長い間、お疲れ様でした」「長い間、ご苦労様でした」というのは決して失礼な言葉ではありません。「お疲れ様」「ご苦労様」の前後に、「ありがとうございます」を付ければ、相手の気分を害することもないでしょう。  

「お疲れ様」は自分と同等か目上の人に使用して「ご苦労様」は目上が目下に使う違いがある

お疲れ様とご苦労様の使い方の違いについて紹介しました。ある調査で「部下が上司に『ご苦労様』と言うのは失礼ではない」と答えた人が57.1%もいたそうです。言葉は日々変わってくるものです。「ご苦労様」は江戸時代から使われ「お疲れ様」は明治以降使われるようになった言葉だそうです。一昔前までは「お疲れ様」は失礼な言葉とされていたこともあったそうです。もしかしたら10年後、20年後、部下が上司に「ご苦労様」と言うのは普通になっているかもしれません。しかし今現在、2つの言葉の違いを理解し、使い分けることは社会人において必要不可欠なマナーです。

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2016年11月29日ビジネス

Posted by BiZPARK