「申す」「申し上げる」の正しい敬語の使い方【参考例あり】
申すと申し上げるは謙譲語
使い方の間違いで多いのが「お客様が申していました」という使い方です。申すと申し上げるは「言う」の謙譲語なので、目上の人が主語の場合には使いません。
謙譲語を使って尊敬を表す場合は気をつけましょう
「申す」は「言う」「話す」の謙譲語として使いましょう。
謙譲語とは、自分の立場を下げることで相手の立場を上げる敬語ですので、謙譲語とはどういったことなのかおさえておきましょう。
また、「申す」は「言う」の謙譲語ですから、謙譲語の後にていねい語の「下さい」を付けても尊敬語になりません。
「言う」の尊敬語は「おっしゃる」です。「ご遠慮なくおっしゃって下さい」にしましょう。「申す」を使うのなら、「お申し付け下さい」にしましょう。
申す・申し上げるの敬語の使い方と参考例:正しくは申すではなく「おっしゃる」
目上の人が主語になっている場合には、尊敬語を使うのが正解です。言うの尊敬語は「おっしゃる」なので「お客様がおっしゃった」のように使うのが正しい敬語です。
「部長が申し上げるは正しくないです!!
よく「部長が申し上げる」と言っている人はいませんか!?
「部長が申し上げる」では、尊敬語のように聞こえるので間違って使っていた人は注意しましょう。
また、「言う」の尊敬語を使いたい場合は、「おっしゃる」です。このような敬語の変換間違いには。よくありますので、気をつけてください。
目上の人の「言う」という動作には、尊敬語を使う
目上の人の「言う」という動作には、尊敬語を使って「おっしゃる」「言われる」と表現するのが適切です。
例えばの参考例ですが、
●「課長のおっしゃるとおりです」
●「課長の言われるとおりです」
●「先生がおっしゃいました」
●「先生に申しました(申し上げました)」
と上記のような使い方になりますので、注意しておきましょう。
申す・申し上げるの敬語の使い方と参考例:申すと申し上げるは使う場面が違う
申すと申し上げるは両方とも「言う」の謙譲語ですが、申すが謙譲語Ⅱ、申し上げるが謙譲語Ⅰに属するため、使う場面はそれぞれ違います。
「申し上げる」は謙譲語Ⅰ 「申す」は謙譲語Ⅱ
「申す」「申し上げる」は、両方とも「言う」の謙譲語です。ただし、注意したいのが、この謙譲語には、種類があるというポイントです。「申す」は謙譲語Ⅱ、「申し上げる」は謙譲語Ⅰであるという違いがあります。
謙譲語Ⅱは丁重語であり、「現に話している相手(聞き手)に対して丁重に述べる言葉」になります。それとは違い、謙譲語Ⅰは、自分側から相手側又は第三者に向かう行為・ものごとなどについて,その向かう先の人物を立てて述べる言葉ですので、注意しましょう。
「申し上げる」 「申す」の参考例を紹介すると
例えばの参考例ですが、
謙譲語Ⅱの場合は、例えば、
「先生のところに参ります」とも言えるし、「弟のところに参ります」とも言えます。
謙譲語Ⅱは、相手に対する敬語であるため、このように、立てるのにふさわしい向かう先があってもなくても使うことができます。
「社長に●●を、申し上げます」
この言葉の先には、敬うべき社長がいますが、一方、「謙譲語Ⅱ」に分類される「申す」は、自分の行為だけが強調され、誰か「向かう先」がありません。
申す・申し上げるの敬語の使い方と参考例のポイントをおさえて好印象を!!
いかがでしたか!?
今回は、申す・申し上げるの敬語の使い方と参考例について紹介してきました。今回紹介したような、言葉遣いのマナーは、ビジネスシーンの中でとても必要になるものですが、この言葉遣いのマナーは、難しく間違って使っている社会人も多いです。
だからこそ、今回紹介した、申す・申し上げるという敬語を正しいシーンで正しく使えるようにしtおきましょう。
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