新人研修を厳しい・辛いと感じる理由と耐えるメリット

2016年11月29日2020年3月31日新人研修

新人研修が「厳しい・辛い」と感じる理由①学生時代とのギャップ

入社したての新入社員にまず待っているのは「厳しくて辛い新人研修」です。もちろん、そこまで辛いとは感じないような新人研修を行っている会社もあります。

しかし、つい先日まで学生として生活してきている新入社員にしてみれば、辛い新人研修というのは避けるべきではない初めにぶつかる社会の壁なのです。

厳しい新人研修を耐えれば「社会人としての自覚」が芽生える

そんな新入社員の最初の苦難ともいえる新人研修には、いくつかの目的と会社ごとの意図があります。

そんな中でも一番多くの会社が狙っているところとして、社会人としての自覚、もっと言えば弊社の会社員としての自覚を持ってほしい、というものです。先で述べたように、つい先日まで学生だった新入社員にとって「社会人」という肩書は当然初めて持つものです。せっかく社会人としてデビューしたのですから、いつまでも学生気分をひきずったまま生きていくのはもったいないですよね。厳しい試練を耐えたからこそ得れるメリットでもあります。

新人研修が「厳しい・辛い」と感じる理由②初めての責任感

入社したての新入社員にとって、社会というのは基本的に初めての世界です。学生の頃のアルバイトとは訳が違います。会社員はアルバイトにはない大きな責任がありますし、何よりも自分の今後に大きく関わってくるものです。

そのため、新入社員には新人研修を通して現場の厳しさを伝えなくてはなりません。取引先やお客様を相手にする前に、厳しさをまずは知ってもらいたいと会社としては考えているのでしょう。

新人研修が厳しいのは「現場の厳しさ」を知ってもらうため

会社が新入社員に求める声として高いのが、入社して早いうちに現場の厳しさを知ってもらいたいから、というものです。新人研修やOJTはあくまでも研修であり、会社の利益にはつながりません。新人研修よりも厳しい事、辛い事は社会に出ればいくらでもあります。

そのため、まずは新人研修の段階で甘さを与えないように厳しい指導をするのです。もちろん、その辛い新人研修やOJTを乗り越えなくては、その先の「生の現場」では通用しません。

新人研修が「厳しい・辛い」と感じる理由③会社に試されているから

書類選考や度重なる面接、厳しい試験などを経て入社した人は多いでしょう。しかし、就職活動が成功したからといって油断してはいけません。会社側としても、一緒に働いてみないと分からない事だってたくさんあるはずです。

「辛い」「厳しい」とされる新人研修は、そういった側面でも活用できるものだとも言えます。この会社の意図を理解せずに耐えきれず辞めていってしまう人もいますが、新人研修が辛いからと早々に諦めてしまうのはとてももったいない事なのです。

新人研修ではあえて厳しくして新入社員を試している

辛いからと、多くの退職者を出してしまう新人研修を行っている会社もあります。その理由は「これから社会人としてしっかりやっていけるのか試している」という意図を含んているケースもあるのです。

もちろん、これからすべての業務がつらく厳しいものばかりではありません。しかし「練習段階」とも言えるOJTや新人研修程度で音をあげてしまうような新入社員では、会社としても不安が残るものです。

そのため、新人研修を厳しいものにし、新入社員をふるいにかける目的を持った会社もあるのです。

「厳しい・辛い」新人研修を耐えるメリットとは？

厳しいとされる新人研修は、ただ単に意地悪をしている訳ではありません。もちろん、新入社員側としても大きなメリットをもたらすものです。

ここまでを読んでみても分かるように、社会人としての自覚や現場の厳しさの理解、乗り越えたという感覚が、今後の社会人生活に大きく影響を及ぼします。

新社会人になった「成長」が実感できる

何よりも、入社早々の洗礼である新人研修を乗り越えたことで、大きな「成長」を実感できるはずです。

学生時代まである意味暖かい環境に身を置いていた新入社員としては、厳しい新人研修を切り抜けたことで「学生」ではなく「新社会人」として一回り成長しているでしょう。

厳しい・辛い新人研修は必ず意図がある！耐えて成長を実感できるのがメリット

新人研修やOJTを「厳しい」「辛い」ものにしている会社の意図、改めて認識できたでしょうか？

誰しも新人研修が厳しい理由は、はじめから知っているでしょう。しかし、いざ「辛い」と感じるその場になると、こういった会社の意図をくみ取っている理由は忘れてしまいがちです。

そのため、辛いと感じ辞めてしまいたいと思ってしまう前に、こういった面をしっかりと再認識しておく必要があるでしょう。