「ご調整」の正しい敬語の使い方【NG用法あり】
正しい敬語は「ご調整くださり」?「ご調整いただき」?
ビジネスシーンでは非常に重要になってくる敬語ですが、かなり使い慣れないと、なかなか使いこなすのは難しいですよね。
口頭でもメールでも敬語が使えるか否かによって相手の心証はかなり変わります。
今回のテーマである「調整」ですが、敬語の使い方として正しいのは「ご調整くださり、ありがとうございます」でしょうか、それとも「ご調整いただき、ありがとうございます」でしょうか。
「くださり」と「いただき」の違いを理解しよう
「調整」の場合に限らず、「くださり」も「いただき」も敬語でよく出てくる表現ですよね。
そもそもこれらが何を意味するのかを理解するのが先でしょう。ちなみに、敬語の中にもいくつか種類があるのはご存知ですよね。尊敬語、謙譲語、そして丁寧語です。
「くださり」は相手を敬う尊敬語なのに対し、「いただき」は自分をへりくだる謙譲語です。つまり、「ご調整くださり」と「ご調整いただき」はどちらが正しいかわかりますよね。
「ご調整いただき」という敬語の使い方は誤り
正しくは、「ご調整くださり、ありがとうございます」です。
「いただき」は自分の動作に対する謙譲語ですので、「ご」を付けるのは間違いになります。
使うなら「調整いただき」とするのが正しい敬語の使い方となります。これまで勘違いしていた人は以後気を付けてくださいね。
「ご調整くださり」より「調整いただき」の方が現代向き
「ご調整くださり」も「調整いただき」もどちらも正しい敬語の使い方ですが、
最近は「いただき」の方を使用する方が増えています。言葉は時代とともに変化していきますから、「調整いただき」の方が現代向きといえます。
単純に「ご調整ありがとうございます」でも立派な敬語
上記では、「ご調整くださり」と「調整いただき」の敬語の使い方について詳しく説明してきましたが、これ以外にも表現の仕方はあります。
それは単純に「ご」を付けるだけで、「ご調整ありがとうございます」とする方法です。
「ご」はそれだけで敬語の役割を果たしますので、それほどかしこまる必要のない場合は「ご調整ありがとうございます」だけでも十分です。
「ご」は相手の行為に対して付ける尊敬語
「お〇〇」や「ご〇〇」の使い方って意外と難しいですよね。簡単に説明すると、「お・ご」という言葉は相手の行為や所有物に対して尊敬語の働きをします。
相手には「お名前」や「ご家族」などと言いますが、自分に付けるのはおかしいですよね。
そのため、「調整」の場合も調整してくれたのは相手ですので、相手の行為に対して「ご調整ありがとうございます」という敬語が成り立つのです。
「調整」の敬語は「ご調整くださり」か「調整いただき」が正しい使い方
敬語の使い方は社会人になってもなかなか身につかないものです。
特に基礎を理解しないで中途半端に覚えているものをそのまま使っていると、それがクセになってしまっていた入りします。
「調整」の場合は、「ご調整くださり」か「調整いただき」が正しい敬語の表現です。また、「ご調整ありがとうございます」だけでも十分敬語の役割を果たしていますので、これでもOKですよ。
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