年賀状に広まりつつある虚礼廃止の意味と正しい対応
「虚礼廃止」の意味とは?
世間では、職場の上司に年賀状を送るべきかどうか悩む若者たちが増えています。
心のこもっていない形式的な年賀状は意味がないから、失礼にあたるのではないか?
年賀状を出さなかったことが原因で職場で睨まれたらどうしよう?
新社会人なら誰もが悩むことですね。さらに年賀状のやり取りが減ったため、ますます悩む人が増えているのです。
しかし昨今では、虚礼廃止として上司への年賀状は送らなくて良いとする企業が増えています。
さて、「虚礼廃止」とは何でしょうか?
虚礼廃止の意味は「心がこもっていない意味のない儀礼をやめる」
「虚礼」の意味は、表面をとりつくろうためのみに行われる形式的な儀礼、とされています。
「虚礼廃止」は、形だけで心のこもっていない、意味のない儀礼はやめる、という意味となります。
「虚礼廃止」は年賀状だけでなく、お中元やお歳暮の時期にもよく使われる言葉なので、覚えておきましょう。
世間には「虚礼廃止」の風潮が広まっている
最近では、意味のない習慣や礼節はやめよう、という虚礼廃止の風潮が広まりつつあります。
ビジネスシーンでも例外ではありません。例えば大企業はその分人数が多いので、虚礼にキリがありません。ならばいっそ、虚礼廃止を通達し、年賀状は送らなくていいと決めてしまった方が有意義であるということです。
また、評価に繋がるのでは?という私情が絡んで面倒になるケースも過去に多々あり、公正さを保つ観点からも虚礼廃止に向かっている企業が多いのです。
そもそも年代に関係なく年賀状のやり取りが減り続けている
現在のビジネスシーンでは、メールでコミュニケーションをとるのが当たり前であり、紙ベースでコミュニケーションをとる機会自体が減っています。
それは年賀状も同じで、年賀状を出す人はここ十数年の間に減り続けています。それは若い人ばかりでなく、年配者にも同様なのです。
つまり、年代や関係に関わらずさまざまな場面において、虚礼廃止の流れが加速しているといえます。これは「年賀状を出さずとも何の問題もない」という事実の裏付けとも考えられるでしょう。
社内ルールで「虚礼廃止」となれば年賀状は出さなくて良い
上述の通り、虚礼廃止の方針を取る会社は増えつつあります。
もしも自分が勤めている会社で虚礼廃止が通達されたら、社内外問わず年賀状を出す必要はありません。これが正しい対応です。マナーとして年賀状は出すべきと考える人もいるでしょう。しかし、虚栄廃止が通達されているにも関わらず年賀状を出すと、年賀状を送った相手にも気を遣わせてしまいます。
虚栄廃止が通達されたら、その言葉の意味の通り、年賀状は不要だと認識してください。
虚礼廃止には「年賀状がなくても信用していますよ」という意味も
そもそも、年賀状などを送るのは「今後とも良い関係をよろしくお願いします」というメッセージだと考えられていますね。
虚栄廃止には、「そうした経費をかけることは不要なので、かけなくても大丈夫ですよ」という意味も込められています。つまり「年賀状などを送ってもらわなくても信用していますよ」という意味でもあるのです。
「虚礼廃止」の意味は形だけの儀礼をやめること!年賀状は送らないのが正しい対応
年賀状における虚礼廃止の意味と正しい対応方法について見てきました。
「年賀状は絶対!」という考えが強く根付いている企業や地域があれば、反対にそうしたものは不要と判断している会社や地域もあるのが現状です。
仕事でもプライベートでも、人と人との繋がりが重要なのは今も昔も変わりませんが、虚礼廃止となったからには時代の流れとして仕方ないと割り切って、年賀状は送らないのが正しい対応です。
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