あん摩マッサージ指圧師の年収事情と将来性
血行促進やコリの解消があん摩マッサージ指圧師の仕事
あん摩マッサージ指圧師の仕事内容は、患者の血行を良くしたり、コリをほぐす療法を行うことです。似たような職業で、鍼師・灸師・整体師などがありますが、あん摩マッサージ指圧師は基本的に自分の指を使ってあん摩、マッサージ、指圧を行うのが特徴となっています。器具は通常使いません。
学校で3年以上学んで国家試験に合格するとなれる
年収がどのくらいかを理解し納得した上で、それでもあん摩マッサージ指圧師を目指して活躍したいのであれば、大学・専門学校などのあん摩マッサージ指圧師養成コースに進学して3年以上学ぶことが必要です。その後に国家試験を受験し、それに合格することで晴れてあん摩マッサージ指圧師として活躍する資格が与えられるのです。病院、治療院、福祉施設などに就職するパターンが多いです。
最初のあん摩指圧マッサージ師の年収は300万円以下
まず、あん摩マッサージ指圧師の年収は低めである、ということを述べておきます。医師以外で治療行為ができる国家資格のあん摩マッサージ指圧師なのですが、あん摩の仕事が実質的に業務独占できていないという実情があるため、年収が低い傾向にあるのです。そのため、あん摩マッサージ指圧師の初任給での年収は300万円以下だと言われています。しかし、技術の向上によっては、年収が高くなる可能性があるといえるでしょう。
開業後は信頼によって年収が高くなる
それでは、あん摩マッサージ指圧師として開業する場合の年収はいくらぐらいでしょうか?開業して間もなくは、施設に勤めていた時の年収と変わらないか、少し下がる程度でしょう。しかし、これもやはり技術の向上と患者さんからの信頼によって年収が高くなっていくと言えます。あん摩マッサージ指圧師として開業した人で、年収1,000万円を稼ぐ人もいるため、夢のある職業といえるでしょう。
あん摩マッサージ指圧師は需要が高まる可能性がある
あん摩マッサージ指圧師は、今後需要が高まる可能性があります。まず、少子高齢化が進んでいて、特に高齢者の急激な増加はあん摩やマッサージ、指圧を必要とする人が増えることを意味するのです。また、デスクワークが増え、肩こりや腰痛に悩む人も増えています。そう考えると、あん摩マッサージ指圧師の需要が増え、年収アップにつながる可能性もあるでしょう。
ノーマライゼーションに逆行しかねない問題がある
しかしながら、あん摩マッサージ指圧師には視覚障害者の社会参加という側面もあることを忘れてはなりません。もし、規制緩和で健常者のあん摩マッサージ指圧師が広く活躍し年収が大きくアップできるようにすると、視覚障害者であん摩マッサージ指圧師を目指す人が職を奪われる可能性が高くなり、ノーマライゼーションに逆行しかねないと言う難しい問題も抱えているのです。
あん摩マッサージ指圧師の年収は徐々に高くなる傾向にあるので将来性が十分にある
医師以外で患者に治療を行う資格の一つ、あん摩マッサージ指圧師は、医師などと比べると年収は大きく下回ります。また、視覚障害者の社会参加という意味もあり、年収が上がりにくい傾向にもあるでしょう。しかしながら、今後あん摩マッサージ指圧師は少子高齢化などの影響で、年収や雇用の機会などが増える可能性があり、将来の展望は明るそうです。
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