ドイツ語検定3種類と就職・転職に有利な級数
就活・転職に有利な資格?「ドイツ語検定(独検)」の種類とは
就活や転職をする際に、英語力があると当然就職の履歴書にも記載できるため、とても有利となります。グローバル化が進んでいるので、企業としても個人としても英語力を身につけようとしている方は多いと思います。
では、ドイツ語検定(独検)は就活・転職において履歴書に記載できるのでしょうか。英語力を表す指標となる試験にはTOEICや英語検定がありますが、ドイツ語力を証明するための試験もいくつかあります。
まずは、ドイツ語検定(独検)が就職の履歴書に記載すると有利になるかどうかを見ていく前に、ドイツ語検定(独検)にはどんなものがあるのか、基本的なところから見てみましょう。
就活に有利なドイツ語検定①:「ドイツ語技能検定」
ドイツ語技能検定とは、ドイツ語学習者の問ではよく知られている試験で、毎年約15000人が受験しています。このドイツ語技能検定は、各級の最年少合格者及び最年長合格者の表彰を行っていたりとユニークな面もあります。
ドイツ語を使用する人口はオーストリア、ドイツ、スイス他5か国で1億2000万人にのぼり、とても利用の機会も多い資格です。また、大学の第2外国語としてドイツ語はポピュラーです。そういった側面から、ドイツ語技能検定の受験者は主に学生が全体の約7割を占めています。
就活に有利なドイツ語検定②:「オーストリア政府公認ドイツ語能力検定」
オーストリア政府公認ドイツ語能力検定試験は、ヨーロッパ議会が定める厳正な基準に基づいた国家公認のドイツ語能力検定試験です。
現在この検定試験はドイツ語能力を国際的に証明する検定試験として、世界の約200以上のライセンスを持った試験センターで実施されており、このドイツ語能力検定を年間4万人以上が受験しています。
就活に有利なドイツ語検定③:「ゲーテ・インスティトゥートの検定試験」
ゲーテ・インスティトゥートの語学証明書は、世界中で高い評価を受けています。たとえばドイツ語基礎統一試験(ZD)は、ドイツ国籍を取得する際の条件になっていたりもします。
ドイツの大学や入学準備講習では、ドイツ語上級統一試験(ZOP)、ドイツ語小ディプロム試験(KDS)、ドイツ語大ディプロム試験(GDS)に合格していることが入学における必要条件になります。
また、ドイツ以外の国の大学でも、ゲーテ・インスティトゥートの語学証明書を持っていれば就職の履歴書にも書けて、何かと役に立つことがあります。
就活・転職にはポピュラーな「ドイツ語技能検定」がおすすめ
ドイツ語検定(独検)には、これだけの種類があります。もっともポピュラーなのは、やはりドイツ語技能検定試験でしょう。就職のためにドイツ語の語学力を証明したい人は、まず最初にドイツ語技能検定を受験することをおすすめします。
ゲーテ・インスティトゥートの語学検定は、ドイツ語のスキルを国際的に認めてもらう検定試験です。移民申請やドイツの大学に入学する場合など、就職以外にも役立ちます。自分の就職先での用途に応じて、また受験しやすい試験を選択するようにしましょう。
ドイツ語検定は就活・転職に有利な資格?
就活や転職活動の際に語学力をアピールする場合、ドイツ語検定(独検)は何級から就職の履歴書で評価されるのでしょうか?
もしくは、ドイツ語は就職の履歴書では評価されないのでしょうか?次に、ドイツ語が就職・転職に有利かどうかみていきます。
履歴書に書けるドイツ語検定(独検)は、「準1級や1級」の評価が高い
ドイツ語検定(独検)の級数は日本国内で認められるもので、交際基準ではありません。
しかし、準1級や1級は難易度が高く、ドイツ語ができるというのは就職の履歴書でも充分アピールのポイントになり得ます。何級から就職の履歴書に記載することができるのかを確認しておきましょう。
履歴書に書くと有利なのは「2級」から
ドイツ語検定(独検)は、3級で普通の大学で1年から1年半、ドイツ語を履修した程度のドイツ語力の証明になります。ですから、わざわざ就職の履歴書に書くほどのレベルではないでしょう。
以前まで就職の履歴書に記載すべき資格と言われていたものは、4級から1級までの4レベルしかなかった頃は2級以上、つまり1級、2級が就職の履歴書に書くべき資格だと言われていました。今のレベルで言うと、就職の履歴書に書くのであれば1級と準1級です。就職の履歴書に書いてせいぜい(現行の)2級からというのが一般的でしょう。
望ましいのはドイツ語検定(独検)の級は「準1級・1級」
履歴書に書いて就職・転職に有利なのは2級以上、ということになります。また就職の履歴書に記載するのに望ましい級数としては、その上の準1級と1級です。1級の合格率が約24%、準1級が約39%、2級が約40%ですから、ドイツ語検定(独検)2級といえどもとても難関だと言えるため、就職の履歴書に書いておくととても評価されるのです。
就職市場で履歴書に書いて評価されるレベルのドイツ語を身につけるのは、簡単なことではないので注意しましょう。
ドイツ語検定は就職市場で評価される?
就職で履歴書にアピールとして書くことができる級数は分かりましたが、それで実際に就職して優秀な人材として高く評価してもらえるのでしょうか?
結論から言うと、就職市場における語学力とは「英語力」が基本です。ビジネスの場で使われる言語は英語が主ですから、就職を考えている人もまずは英語力が高くなければ話になりません。
英語力はTOEICでいうと600点から評価対象になります。これだけのスコアがあって初めて、他言語のドイツ語がものを言うようになります。そのため、就職で履歴書に書く際には、ドイツ語検定(独検)準1級、1級だけでは一般企業やグローバル企業では就職の履歴書に書く際にも少し弱いかもしれません。
「英語+独語」なら強い!求められているのはトリリンガル
海外での販路拡大や本社の海外移管や現地工場での技術支援など、企業のグローバル化が進んだため、就職試験でも英語以外の語学力を評価する企業も増加傾向にあります。
就職試験ではスペイン語やポルトガル語、中国語やマレーシア語などができる「トリリンガル人材」を求める企業も増えてきているため、就職の履歴書にもこれらの資格を記載しておくと、とても有利になります。
ドイツ語検定(独検)は「+英語力」で就活・転職に有利な資格になる
就活・転職におけるドイツ語検定(独検)の資格が履歴書に書く際に有利になるのかどうかについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。結論としては、就職で履歴書に記載する際に、ドイツ語検定(独検)のみでは履歴書に記載しても就活・転職に有利にはならない、というのが一般的です。
しかし、グローバル化が進んでいる現代では、就職試験でも「英語力+もうひとつの言語」というトリリンガルなスタイルがとても就職に有利になります。また、就職の履歴書に書けるレベルのドイツ語というと、なかなかの難関な資格となります。そのため、ドイツ語検定(独検)の資格を持っていると就職の履歴書に記載できるためとても有利だと言われているのです。
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