私がターゲットに?職場いじめの過酷な内容と退職しない対処法7選
職場いじめの対象になると業務妨害や無視など、とても大人とは思えない嫌がらせを受けます。いじめが悪化すればパワハラやモラハラにもなるため、何とかして対処したいところ。職場のいじめで悩んでいる人へ、いじめる側の心理を知り解決へ導く方法を紹介します。
いじめは学生だけの問題ではない
いじめといえば、小中学生のときにクラスで問題になった記憶のある方も多いのではないでしょうか?しかし、いじめは学生時代だけの問題ではありません。実は、社会人になってからも職場で起こり得るのです。
いじめとは弱い立場への嫌がらせ
そもそもいじめとは、自分より立場の弱いものに対して嫌がらせを行い、肉体や精神面に苦痛を与える行為です。集団で1人に対して行われることが多く、いじめが原因による自殺者も出ています。
職場のいじめはたちが悪い
学校でのいじめは不登校や引きこもりの原因になりますが、社会人の場合はより深刻です。会社に出勤できなくなれば生活面で窮地に立たされます。また、何度も転職を繰り返すとキャリアが不利になっていく日本社会においては、安易に退職の道を選ぶことも難しい現実があるのです。
実録・職場いじめの陰惨な内容とその理由
社会的地位さえも脅かす職場のいじめ。その陰惨な内容を紹介します。どれも理不尽な理由により行われたものです。
仕事ができる人へのいじめ:陰口
業務を性格にこなす模範的な従業員なのに、いじめの対象になる場合があります。それは、仕事ができすぎたゆえの、周囲からの嫉妬心によるものです。自分より仕事ができていい格好をしていることが許せない、そんな理由によっていじめのターゲットにされます。
仕事ができる人のいじめ体験談
私は入社してから必死に頑張り、売上成績で社内トップになりました。しかし、その頃から机の物がなくなったり、ロッカーの中が荒らされたりする嫌がらせを受けるようになったのです。仕事ができる私への嫉妬心からでしょうか、正直、大人げないしみっともないと思いますよ。
バイトへのいじめ:仲間はずし
職場にアルバイトやパートとして勤務している人も、陰湿ないじめの対象になります。アルバイトの中に派閥があった場合、多数派に属さなければ仲間はずれにされるケースも。また、正社員からは非正規雇用であることを理由に下に見られ、態度が気に食わないなどと因縁をつけられることもあります。
アルバイトのいじめ体験談
私は体を壊して前職を退職し、リハビリも兼ねてアルバイトの仕事を始めました。しかし、そこに待ち構えていたのは陰湿ないじめだったのです。食品を扱うため女性の方が多く、そこでつまはじきにあってしまいました。精神的につらくなってバイトはすぐに辞めています。
新人へのいじめ:罵倒
新卒者や転職者に対するよそ者意識も、職場でのいじめを誘発します。「後から入ってきたのに偉そうにしやがって」という、年功序列のシステムが悪い方向に向かってしまうのです。新人なのに仕事を教えてもらえず、分からないから失敗すると罵倒されるという、非常に理不尽ないじめです。
新人いじめの体験談
せっかく新卒で大手に入社できたのに、私の態度が気に食わなかったせいでしょうか?先輩や上司から無視され、仕事を振られないなどの扱いを受けました。これじゃまるで社内ニートじゃないですか!
職場の美人な女性へのいじめ:嫌味
職場に美人な女性がいると和みますよね。しかし、度を超えて美人だった場合は悲劇に見舞われます。同僚の女性から嫉妬によるいじめを受けてしまうのです。コップの水を顔面にかけられるなど、学園ドラマのような壮絶な嫌がらせが待っています。
美人すぎていじめられた体験談
私が同僚の男性たちからチヤホヤされていたのが気に食わなかったみたいです。お局様とその配下によっていじめられる毎日が始まりました。男性の方が多い会社だったので何とか助けを求めることができましたが、女性だけの職場だったらと思うとゾッとします。
上司からのいじめ:手柄をもみ消す
職場でいじめの主犯格になるのは同僚や先輩だけではありません。信頼すべき上司さえも、その牙を剥いてくる場合もあるのです。自分より結果を出していることが気に食わないなど、器の小さな理由によって部下の手柄をもみ消したり、不当に低い評価をつけたりもします。
上司からのいじめ体験談
最初はニコニコやさしかった上司ですが、私の売上が彼の成績を超えたとき、何かが変わっていくのがわかりました。あるとき、売上目標を達成したにも関わらず、未達になっている月がありました。どうやら、その上司が握りつぶしていたみたいです。努力が無駄になった気がしてくやしいですよ、本当に。
職場で嫌がらせする人の心理とは?
職場のいじめは逃げ場がなく悲惨です。では、そんなひどいいじめを行う人の心理とは一体いかなるものなのでしょうか?5つの例から見ていきましょう。
抑えきれない劣等感
大人であるにも関わらず、職場でいじめを行う人は劣等感の塊です。「自分より成績がいい同僚が許せない」「後から入ったくせに定時で変える後輩が許せない」など、しょうもない理由から因縁をつけるのです。
先に出世された腹いせ
先に後輩に出世されてしまうと、先輩としてのメンツが丸つぶれ。自分の無力感を否定するためにいじめを行います。立場が下でも年齢や勤続年数が上であることをいいことに、嫌味や悪口を連呼するのです。中には嘘の悪い噂を広めるなんてことも。
秩序を守るための番人気分
古参の社員に多い心理で、自分の縄張りを荒されないように常に威圧をかけるというもの。職場の秩序を監視する番人気分ですが、実は逆に環境の破壊者です。余計な波風を立てることで組織が不安定になり、余計に均衡を崩してしまいます。
自分より美しい女性が許せない
職場のお局様※など、*くから勤務している女性社員は謎の権力を持っている場合が多いです。そんな人たちの目にとまるのは、美人な女性社員。自分が一番でいられる職場の環境を維持するため、何としても上に立とうといじめを行います。
お局様とは
古参の女性社員で、何かと権力を持った存在。
語源は江戸時代の大奥を仕切る女官から。
新人教育の放棄
入ってきた新人を育て上げるのは上司や先輩の仕事であり、責任です。しかし、面倒だからとそれを放棄してしまうことも、立派ないじめといえるかもしれません。「態度が気に食わなかったから」「何度教えても理解しないから」など、自分の指導不足を棚に上げて新人を見捨ててしまいます。
職場いじめの原因は自分にある?
いじめる側の心理は理解できましたね。ほとんどが自分勝手な理不尽なものでしたが、中にはいじめられる側にも責任がないといい切れないものも。もしかしたら、社内でいじめられている原因は自分にもあるのではないでしょうか?
原因①気が弱い
学生も社会人もいじめのターゲットになりやすい人は共通しています。大人しく何も言い返せない気の弱い人です。真面目で気が弱い人は真剣に仕事をこなしますが、その真面目さも妬みを招き、いじめに拍車をかけてしまうという悪循環。 生まれ持った気質を変えることは難しいため、反論することも難しいでしょう。
原因②仕事ができない
客観的に見て仕事ができない人も、いじめの対象になりやすいです。特に悪意を持たない人からでも、同じ時間働いているのに成果を出せない人間は給料泥棒と思われます。実力不足が仕事への不誠実さと捉えられ、自然と嫌がらせや陰口を叩かれるようになるのです。
原因③コミュ力不足
会社は働きに行く場所ですが、それなりの人間関係を築く必要があります。いざというときに助けてくれる仲間は多い方がいいですからね。つまり、コミュニケーション能力の不足によって社内で孤立している人は、誰からも助けてもらえないことになります。
原因④美人すぎる
自分の容姿に自信がある人は恋愛面では成功しやすいものの、仕事でうまくいくとは限りません。周囲の女性社員からの嫉妬の炎に焼かれ、身も心もボロボロになってしまうでしょう。このタイプのいじめを回避するには相当なコミュ力と、政治力が必要です。
原因⑤仕事ができすぎる
仕事ができない人は問答無用で快く思われない対象。しかし、仕事ができすぎる人もいじめの対象になる場合があります。謙虚に働いているなら大丈夫ですが、自分の能力を自慢するような真似をすれば、一瞬にして包囲網が完成。嫌がらせを受けてしまいます。
職場のいじめは放置せずに相談
毎日通う職場でいじめの対象になると、生きるのもつらくなってしまいます。大人なのに惨めで恥ずかしいからと、自分1人で悩んではいけません。職場という立派な社会人が集まる場で起こるいじめこそ、然るべき対処をしなければならないのです。
陰湿ないじめはストレスによる病気の元
いじめによって長期間ストレスを感じ続けると、脳内の神経伝達物質の働きが弱くなってしまいます。その結果として、うつ病などの精神疾患を患う危険性が増すのです。一度うつになるとそう簡単には治癒できず、再発の危険と共に生きていかねばなりません。
職場で暴力を振るわれれば立派なパワハラ
職場での嫌がらせが過熱し暴力を振るわれるまでになったら、いじめではなく立派なパワハラ※です。業務上の注意の度を超えたパワハラには、然るべき対処をする必要があります。そうでなければ、精神も肉体もボロボロにされてしまうからです。
パワハラとは
パワーハラスメントの略で、地位が低い者へ精神的、肉体的な苦痛を与えることを指す。
- 1.暴力
- 2.脅迫
- 3.暴言
- 4.業務の範囲を超えた行為
- 5.私生活への介入
言葉や態度のいじめはモラハラに
パワハラは直接的な暴力という意味合いが強いです。しかし、言葉や態度でネチネチと攻撃するいじめもあります。それはモラハラ※といい、社内の闇に紛れて行われるため明るみになりにくい点が問題です。
モラハラとは?
言葉や態度によって行われる精神的な暴力。周囲に気づかれにくく明るみにならない問題がある。
- 1.悪口
- 2.陰口
- 3.大勢の前で叱る
- 4.過剰な仕事量を課す
- 5.仕事をまったく与えない
職場のいじめを記録して訴える
パワハラやモラハラなどの職場のいじめに対し、耐え続けるだけではいけません。いつかは精神的な限界を迎えてしまうからです。信用できる人物や外部機関に相談してみましょう。社内でのいじめの動画や音声など、ちゃんとした記録があれば有利に展開できますよ。 決して泣き寝入りせず、きちんと相談してくださいね。
職場いじめによる被害の相談先
- 信頼できる上司
- 信頼できる同僚
- 人事部
- 都道府県労働委員会
- 厚生労働省労働局
- 弁護士事務所
職場いじめへの現実的な対処法7選
職場でのいじめは学生のときと同様、黙っていても解決しません。助けてくれる先生はいないからです。そこで、大人として自分の力や仲間の存在を頼りに、しっかりと対処していきましょう。
スルースキルの発動
いじめられていると気づいたら、あえて完全無視を貫きましょう。相手が飽きていじめるのをやめるまで耐えしのぐやり方です。 反応が薄いといじめがエスカレートする可能性もありますが、持久戦に持ち込みましょう。その際にストレスを受けては元も子もないので、スルースキルを身に着けてください。
仕事で誰も到達できない極みへ
業務遂行能力が高すぎていじめの対象になっているのなら、長所をさらに伸ばしていきましょう。誰も到達できないスピードで、超絶的にノルマをこなしていきましょう。そうすれば、生きた伝説になれます。 逆に、周りに合わせてレベルを落とすのは愚の骨頂。自分や会社の成長に繋がりませんからね。
昇進する
仕事で頑張って出世を重ねることで、いじめの範囲から外れていく方法もあります。課長や部長クラスにまで上り詰められれば、逆らえる人間はいなくなりますよ。いじめていた側はいつ報復されるかと、毎日怯えて暮らすことになるでしょう。
信頼できる上司に相談
同量や先輩からいじめられている場合、より立場が上の人に相談するのが安定策です。信用できる上司がいるなら、状況をきちんと説明したうえで事情を話しましょう。直属の上司からいじめを受けている場合は、他部署やより高い地位に人に相談してみてくださいね。
威圧感を増す
大人しく見た目が弱そうだからという理由でいじめられているなら、自分を鍛え直しましょう。ストイックなまでに筋トレに励み、肉体改造をしてください。髪型も常識の範囲内でスタイリッシュにキメてみましょう。威圧感のある外見になれば、興味本位でいじめようとする相手はいなくなるはずです。
職場いじめへの仕返しをしない
出世による権力の掌握、筋トレによる肉体強化などの方法で、いじめの加害者に対抗できるだけの力が備わったとしましょう。それでも、いじめに対する報復だけは絶対にしないでください。 同じ方法で仕返しをしたのでは、加害者と同じ思考になってしまいます。いじめの加害者に回るのも社内での評判を落とす原因になるので、感情的にならず避けるべきです。
転職して去る
いくつかの対処法を試したにもかかわらず、いじめがなくならない場合は諦めることも必要でしょう。転職という選択肢も視野に入れてください。この場合はただ環境を変えるだけでなく、次の職場ではいじめの対象にならないようにする必要があります。 転職エージェントを利用すれば希望する会社の社風が分かるため、なるべく風通しのよい環境を選ぶようにしたいですね。
大人のいじめはカッコ悪い!職場で平穏に過ごすためきちんと相談して解決を
職場でのいじめは大人として恥ずかしいもの。できるならばする側にも、される側にもなりたくありませんよね。いじめの対象にされた場合は、紹介した対処法を使って切り抜けてください。 ストレスによって人生を狂わされることだけは、何としても避けたいですからね。
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