ボタンダウンシャツのビジネスでの正しい着こなしマナー

2016年12月6日服装マナー

「ボタンダウン」とはどんなシャツ? その意味と特徴とは

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なんとなく、どれもが同じに見える男性がスーツで着用するYシャツ。ですが、実は襟の形によってさまざまな種類に分かれているのをご存じでしょうか?

ボタンダウンシャツも、一般的なYシャツとは襟の形が違いますが、立派なビジネスシャツのひとつ。街中でも良く見かけるかと思いますが、端的にいえばボタンダウンシャツは、襟が小さなボタンで留められているタイプのワイシャツを指します。

では、ボタンダウンシャツとは、数あるシャツの中でもどのような位置づけの服なのか、まずは生まれた意味と、ボタンダウンシャツの特徴を知っておきましょう。そうすれば、ビジネスのどういったシーンで相応しいのか、就職活動(就活)などではNGなのか、そして正しいスーツの着こなしマナーについても、おぼろげに見えてくるはずです。

意味は「襟が小さなボタンで留められているタイプのシャツ」

「ボタンダウンとは」その意味については、アメリカの老舗服店がルーツといわれています。ボタンダウンシャツの源流は、アメリカの「ブルックス・ブラザーズ」が販売した商品にさかのぼります。

当時ブルックスブラザーズでは、ボタンダウンとは呼ばず「ポロ・カラー・シャツ」と呼んでいました。

この名称から解るように、ボタンダウンシャツは元々、乗馬競技のポロの競技用シャツをヒントに作られたものなのです。当時のシャツの襟は今よりも大きく、そのため、激しく動くたびにシャツの襟が風で翻り、邪魔になるのが難点。そんな中、とある英国のポロ選手は、対策として襟をボタンで留めたシャツを着ていました。

これにヒントを得たブルックスブラザーズの創業者であるジョン・ブルックスは早速、襟をボタンで留めたシャツを「ポロ・カラー・シャツ」として売り出しました。そしてそれは飛ぶように売れ、いつしか典型的なアメリカン・スタイルのシャツとして認知されるようになったのがボタンダウンシャツの意味とルーツです。

シャツとしては「カジュアル・スポーティースタイル」という特徴が

先ほども述べたように、ボタンダウンシャツは元々アメリカで生まれ、かつ「ポロ」というスポーツの場からヒントを得たカジュアルなスタイルのシャツです。それ故、当然ながら本来はネクタイをつけたりといったことはせず、ビジネスの場で着るものではなかったのです。

今でこそメジャーですが、場合によっては街中でボタンダウンのワイシャツにネクタイをしている人を見たら、ビジネスマナーを知らない人だと思われるかもしれません。

特に海外では、大事な商談の時にボタンダウンシャツにネクタイを着用したスーツスタイルで臨むと、ビジネスマナー云々の以前に会ってすぐに破談になる、なんて可能性も否定派できないでしょう。ボタンダウンのワイシャツとは、意味やルーツからそういった位置づけなのだと考えましょう。

とはいえ、現在の日本のビジネスシーンでは、実際にボタンダウンシャツを着用したサラリーマンや就活生も見るはず。

次は、ボタンダウンシャツをスーツと合わせるのはビジネスマナーとしてどうなのか? という点を見ていきます。

ビジネスではOK? ボタンダウンシャツの着用マナーとは

日本のビジネスシーンにおいても、ここ近年で見かけるようになったボタンダウンシャツですが、上で紹介したように、そもそもはカジュアルスタイルとしての位置づけを確立してきたシャツの種類であるはず。

では、ある程度メジャーな認識になったとはいえ、ボタンダウンシャツを就職活動(就活)やビジネスシーンのスーツスタイルとして、着用しても問題ないのでしょうか?

ビジネスマナーとして許容されるのか、ワイシャツとしての着用マナーについても見ていきます。

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スーツの着用マナーはビジネスシーンとともに多様化してきている

もともとカジュアルなシャツであるボタンダウンシャツ。ですが、昨今のビジネスシーンは、クールビズやオフィスカジュアルの広がりによって、ジャケットを着ない、ネクタイをしない、などのある程度カジュアルなスタイルもすっかり定着してきました。

業界や会社によってまだ差はありますが、就職活動(就活)やビジネスシーンで、ボタンダウンシャツは許容されつつあるのです。

ボタンダウンシャツの着用はビジネスマナーとして「問題なし」

繰り返しになりますが、ボタンダウンシャツはその意味やルーツから、以前はあまりフォーマルな場やビジネスの世界では好まれませんでした。しかし、今やどんなシーンでも活躍するデザインとしてスーツとコーディネートするワイシャツシャツとしての認識を確立させ、重宝されるまでになっているのです。

そこにクールビズの広まりを受けて、ボタンダウンシャツはビジネスマナー上も「問題なし」と思うビジネスパーソンが多くなっているのです。ですので、日本のビジネスシーンにおいても、ボタンダウンシャツの着用はクールビズなど季節的なものではなく、通年を通して着用できる、と考えて良いでしょう。

ボタンダウンシャツの正しい着こなしと注意点とは?

それでは最後に、マナーを弁えたボタンダウンシャツの正しい着こなしについてご紹介します。

ボタンダウンシャツはビジネスマンがスーツとともに着用するシャツとして許容されているとはいえ、ビジネスパーソンとして守らなけらばビジネスマナーは弁えましょう。業界や会社によってクールビズやスーツなどの服装マナーについての許容レベルには大きな差がありますから、注意が必要です。

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ボタンダウンシャツの着こなしはノーネクタイで! ボタンは一番上をあけよう

ボタンダウンシャツの正しい着こなしとしては、ノーネクタイのスーツスタイルのときがオススメです。

ボタンダウンは一番上のボタンをはずしても、襟の形がくずれませんし、首周りもきれいな形状を保ちます。その特性から、ボタンダウンシャツは首元のVゾーンが決め手となるので、ボタンは一番上をあけて着れば、一番きれいな形に見えるのです。

また、首元にボタンがふたつ付いたボタンダウンシャツは、襟がさらに高くなるため、ボタンをあけたときの襟元がいっそうキレイですし、小顔に見えるというメリットもあるのです。

ボタンダウンシャツの着用は会社の雰囲気で決めよう!

ボタンダウンシャツはビジネスにもカジュアルにも応用できる、便利なシャツです。とはいえ、実際にボタンダウンのシャツを着用する際は、念のためにビジネスマナーの側面から自分の勤める会社のドレスコードに合致するか否か、最終的な判断をしてから決めましょう。

先輩や上司のスーツやシャツをチェックして、ビジネスマナーができていないと悪目立ちしてしまいますからね。そういった事態は避けなければなりません。

ボタンダウンシャツの着用は会社の決まりに注意!

今回は、ボタンダウンとは? ボタンダウンシャツの意味とビジネスでの着こなしマナーと題して見てきましたが、いかがでしたか。

ボタンダウンシャツは元々、カジュアルなシャツとして誕生しましたが、今ではビジネスシーンにも違和感なく溶け込むシャツの種類となりました。

そんなボタンダウンシャツは、ネクタイをしないときに、シルエットをきれいに見せるシャツとして重宝されていますし、着こなしとしてはノーネクタイの際がオススメです。

とはいえ、ビジネスマナーの観点から、会社でボタンダウンをどう捉えられるかは自分で確認するしかありません。歳の近い先輩など参考にできる方がいなければ、白でシンプルなボタンダウンシャツを試しに着用し、反応を確かめてみるのが無難です。

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2016年12月6日ビジネス

Posted by BiZPARK